乾燥肌(ドライスキン)と保湿 | 真生会富山病院 小児科スタッフのブログ

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乾燥肌(ドライスキン)という言葉を耳にされたことがあると思います。角質層の水分量が低下して、肌が乾燥した状態を言います。肌の潤いに重要なアミノ酸や尿素などの「天然保湿因子」、セラミドなどの「細胞間脂質」、皮膚の表面を覆って乾燥を防ぐ「皮脂膜」が関係しています。

ドライスキンを悪化させるものがいくつか知られています。
・空気の乾燥や寒冷
・紫外線
・摩擦
・洗いすぎ
 など。

「空気の乾燥や寒冷」は冬、「紫外線」は夏ですね。9月だというのに今日も日差しが強い!晴れ
1年を通してみますと、夏よりも冬にドライスキンの子供が目立ちます。夏は汗をかく、冬は汗をかきにくいというのが大きい要因だろうと思います。

次の3項目は、ドライスキンに関係している子どもの皮膚の特徴です。
●多くの部位で季節を問わず角質層水分が少ない。
●額と頬を除きTEWLが季節を問わず高値。
 TEWL:経表皮水分蒸散量。身体から自覚なく表皮を通して出ていく水分量で、気温上昇、運動などで出る汗とは区別する。正常な状態で、わずかな量の経表皮水分蒸散がある。
●乳幼児は皮脂量が季節を問わず少ない。  
 ※いずれも成人との比較

「保湿は冬にするもの」「汗をかくから保湿は要らないのでは?」と思いがちですが、そうとばかりは限らないようですねウインク