思想の坩堝 -3ページ目

思想の坩堝

ただ意味も意義も価値もない
文字の羅列
何処へも往けない堂堂巡り

生まれ堕ちたことを疎んでも

流れる血を恨んでも

あの二人の子に生まれたことを

私は幸福だと思う
醒めることのない悪夢を

私たちは現実と呼んだ








みながおなじものをみているわけがない
出会えなかった、出会わなかった
作れなかった、作らなかった

どれも間違いではなく、正しくもなく

自分の為だけに紡ぐのはやめた方がいいのだけれど

それ以外の方法を私は識らない
貴方が私を殺した夜に

私だって本当は死んでしまいたかったのです

けれどもいまだに続く思考に

幾度絶望しようとも

去ってしまった貴方は

決してもう私を殺してはくれないでしょう









貴方の手で何もかも壊して欲しかったのにそれすらもう叶わない
暁に染まる世界に怯えてた

宵闇の影に逃げ込んで

消えそうな貴方の温もりに縋る
面影は亡くした夢の破片

伸ばせども届かぬ君の背に

一体どれ程絶望しただろう





月影にあの人を想う

玲瓏な光は恐ろしくて

闇の影に安堵した





光が君を焼いて

消し去るのを恐れた

何故人は安寧の闇を

忘れてしまったのだろう
貴方が在れば

生きて逝けると嘯いた

この私の愚かさ

願えども停まれず

祈れども戻らず

幾度思い描くも砕け散った

愛しい夢のカケラ










願う願う君に願う
決して叶わないけれど
君の刄を願う
なんとか騙し騙し生きてるのに

ちゃんと生きろと言われる

あの人が云う風にちゃんと生きたら

私はきっと五日も持たずに

この世を儚んでしまうでしょう













(それが甘えとしっているけれど)
伸ばせども届かない

この距離が心地よかった

君から失望されず

君を失望せず

君を傷つける事もない

この距離が心地よかった












何より私が他者が常に傍にいることに
耐え得ることが出来ない
夢に溺れるは浮き世の魚

泡沫の夢に願うは光

幾度思い描くとも

触れれば爆ぜる泡沫に

溺るる魚は何を想う