狐島の太子様 かいにょ通信 令和6年6月30日号 | 尾田武雄のブログ

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真宗大谷派井波別院瑞泉寺では、毎年七月二一日から太子伝会が開かれます。昔はサーカス小屋などが出て賑わっていました。これは江戸時代中期頃に始まったとされ、聖徳太子二歳像の御開帳などが行われます。

 明治十二年(一八七九)に瑞泉寺本堂や太子堂が焼失し明治十八年に本堂が再建されました。太子堂を再建したい願いが強く、太子像や絵解きの巡回が行われ、各地には石造の太子像の造立も盛んに行われました。大正七年にようやく太子堂が建立されました。狐島の太子様も明治後期に造像され、明治の名工森川栄次郎作と思われます。