見返り阿弥陀(東保浄光寺)      かいにょ通信令和6年2月号 | 尾田武雄のブログ

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見返り阿弥陀(東保浄光寺)

阿弥陀如来立像で、お顔を左後方に振り返る姿をしている。これは京都禅林寺(永観堂)の本尊にならったもので、永観が阿弥陀像のまわりを念仏して行道していると、突然、須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を下りられ、これを見た永観が立ち止まり、阿弥陀像は左肩越しに振り返り、「永観おそし」と呼ばれた。

このような像は全国的にも類例が少なく貴重な仏像で、北陸に四体が存在している。現在は浄光寺本堂脇にある資料室に安置され、昨年五月に市指定文化財になった。