爆弾を作るより、花火を作るのだ! | フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

若い頃に戻りたいなんて、全然思いません。人生は夕暮れ時からが楽しい。
音楽を通じて、出会った素敵なエピソードを綴ります。

「みんなが爆弾なんか作らないで、きれいな花火ばかりを作っていたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな」



本当にそうだと思う。さらっと語っているようで、中身はずっしりと重い。

有名な「長岡の花火」の貼り絵の脇に、作者のこんなコメントが載せてあった。

作者は言わずとしれた、山下清。

今日は、娘と一緒に山下清展に出かけてきた。

「長岡の花火」

実物を見るのは、今日で二度め。

最初は、学生の時に見た。

結構な衝撃を受けて、実際の長岡の花火(新潟県長岡市の信濃川河川で行われる)がどうしても見たくなり、花火を見に行った。

作者の気持ちが、分かったような気がした。

言葉では言い表せないほど、素晴らしい作品を見ることができた。

会場をあとにする時、何故だか知らないが、こんなことを思い出した。

それはずっと前に俳優、芦屋雁之助さんが、テレビのインタビューで語っていた場面。

芦屋雁之助さんは当たり役「裸の大将放浪記」の舞台を稽古している最中だった。

雁之助さんは、山下清さんの思い出をこんなふうに語っていた。

「山下先生が裸の大将の舞台を見に来てくださったとき、私にこんな言葉をかけていただきました。~ここにいるのも清だし、舞台にいるのも清なんだな。これじゃあ、どっちが本物の清か分からないんだな~と。山下先生から、最高のお褒めの言葉をいただきました。それが嬉しくて、仕方がなかったのです」

山下清展に出かけて、固くなっていた自分の心が、少しずつほぐれていった。

最後に、チケットをくれた、音楽仲間(仲間と気やすく呼んで恐縮しますが)に、ここでありがとうを言います。

どうもありがとう!