
本当にそうだと思う。さらっと語っているようで、中身はずっしりと重い。
有名な「長岡の花火」の貼り絵の脇に、作者のこんなコメントが載せてあった。
作者は言わずとしれた、山下清。
今日は、娘と一緒に山下清展に出かけてきた。
「長岡の花火」
実物を見るのは、今日で二度め。
最初は、学生の時に見た。
結構な衝撃を受けて、実際の長岡の花火(新潟県長岡市の信濃川河川で行われる)がどうしても見たくなり、花火を見に行った。
作者の気持ちが、分かったような気がした。
言葉では言い表せないほど、素晴らしい作品を見ることができた。
会場をあとにする時、何故だか知らないが、こんなことを思い出した。
それはずっと前に俳優、芦屋雁之助さんが、テレビのインタビューで語っていた場面。
芦屋雁之助さんは当たり役「裸の大将放浪記」の舞台を稽古している最中だった。
雁之助さんは、山下清さんの思い出をこんなふうに語っていた。
「山下先生が裸の大将の舞台を見に来てくださったとき、私にこんな言葉をかけていただきました。~ここにいるのも清だし、舞台にいるのも清なんだな。これじゃあ、どっちが本物の清か分からないんだな~と。山下先生から、最高のお褒めの言葉をいただきました。それが嬉しくて、仕方がなかったのです」
山下清展に出かけて、固くなっていた自分の心が、少しずつほぐれていった。
最後に、チケットをくれた、音楽仲間(仲間と気やすく呼んで恐縮しますが)に、ここでありがとうを言います。
どうもありがとう!