韓国で相次ぐ車両火災(30件以上の車両火災が発生)を受け、BMWが欧州でも車両をリコールするという。ディーゼルエンジンの「排気ガス再循環装置(EGR)」部品(クーラー)の欠陥に伴うもので、韓国で10万台、欧州で323700台の部品交換を行う。でも米国でも約40件発生して問題に成っているが・・・?

 

BMW2016年にヨーロッパで同様のエンジン火災を把握していたとされ、現在までEGRの故障が故障しているかどうか、そして火災の原因を判断するためにデータを収集し、テストを実施していたと語った。

※火災で2年もかかる??? 元市場不具合担当としては考えられません???
車では、絶対にやってはいけない火災です。特別体制を執るはずですが???

問題のEGRと思われるもの(韓国企業のようです)

 

KORENSの取引先:BMW, HMC(現代), SYMC(双竜), GMDAT (韓国GM), SAIC(上海)

 

●韓国での記者会見ニュース映像

 

BMW側はこの会見で、ディーゼル車両のEGRクーラーから発生する冷却水の漏水現象が火災の原因だという立場を貫いた。一部から提起されているソフトウェアの欠陥については事実でないと否定した。

BMW側は「米国を除くすべての海外市場で同じハードウェアとソフトウェアを使っている」と説明した。また「韓国だけでなく海外でも類似の欠陥事例があり、全体火災事故車両のうちEGR欠陥率は韓国が0.10%、全世界が0.12%でほぼ同じ」と明らかにした。BMWってこんなに燃えてるの?

そして?同氏は、韓国市場で販売されているBMW車は、EU市場向けの車に搭載されている同じソフトウェアを使用していると付け加えた。しかし、米国市場には例外がある、と彼は言った。

火事は、駐車しているときではなく、道路を走っているときにのみ起こると付け加えた。

何故???

●米国の2017年のBMW mystery firesといわれてたニュース映像

8/15追記:BMWは、米国に飛び火することを恐れているようです。

米国のリコールは日本より厳しくて原因が解明できないと発生して無くても初号機から対策しなければならなくなります。このロットから発生しているからこのロット以後の対策では済まないのです。リコールは、交換部品がたとえ安かったとしてもAssy交換に成ったり、交換工賃が高いことが有ります。直ぐ何億円ものコストが増加します。アメリカでのリコールは原因が特定出来ないと本当に怖いのです。それに訴訟も有ります。

 

現代のディーゼルエンジンは、運転条件に応じて様々なレベルのEGR制御が可能で、無数のエンジンセンサーを使用して適応しますが、これはすべてソフトウェアレベルで行われます。

又ディーゼルエンジンは、エンジン冷却液を熱交換器に通して排気ガスの温度を下げて燃焼室に入れるEGRクーラーを使用している。

AudiEGRクーラーの良い説明CGが有るので参考にしてください。

 

こちらは、エンジン全体の流れが分かります。

 

今回の不具合は、EGRクーラ―の水が通る冷却器(ジャバラか?)が製造不良か?何かの原因で水が漏れ排気ガスが高熱のまま吸気配管の方に流れた為発生した。排気にはタール分が有る為WGRクーラーには固着しています。汚れが激しくなると清掃や交換する部品です。この固着したタールが排ガスの熱で炭火となり高熱の排ガスとともに樹脂製のインテークマニホールド吹き込んだため樹脂が溶け発生したと思われる。


↑インテークマニホールドに穴が開いている

 

 

尚、BMWは運転中に発生すると言っていましたが、樹脂が溶けた場合落下場所にガソリン系のゴムパイプが有ると火災に成ることも考えられる。この場合駐車してからの方が危ない。

 

しかし、欧米のメーカーは安い部品を使い過ぎではないでしょうか?

ドイツにはもっと良いサプライヤが沢山有ると思いますが・・・?高級車なのに? 

 

※解決が遅れた原因は、BMWにもKORENSに不具合解析能力が無かったのではないでしょうか?
不具合解析は特殊能力が必要です。
設計者や開発担当者が、解る訳では有りません。 

みなさん勘違いしていますが、開発者は不具合の専門家では有りません。

 

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以上です。

 

・・・でも!火災の原因てこれだけですかね・・・? 

 

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