出産の道のり8 吸引分娩2 | まてどくらせど コウノトリ

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IVF20回を乗り越え奇跡の妊娠!
もの凄い出産を経て
子育てに奮闘しております。

分娩室に入る時に、

ダンナさんは立ち会いを希望してるんですよね?

と聞かれた私。

オットは入院前は
立ち会いするの恐いなあ、と言っておりました。
なんせ血を見たら貧血でぶっ倒れるような人なので。

なので立ち会いに自信がないと言っていたのだけど
一生に一度?の事だし、
私も心強いから立ち会ってよ~

なんて会話をしてたんですよね。

が、ここで人格が変わっている私は

別に良いです!いいからもう始めて下さい!

看護師さんが慌てて、
でもダンナさん待機してますよ?
立ち会いしましょうよ。

と。

えーーー。
ノロノロしてそうだから良いです。
始めちゃって下さい。

の言葉に慌てる看護師さん

で、でも最後だけでも。。。

えーーー。
もう、じゃあ最後だけ立ち会ってもらって!

と、私、もの凄い怒鳴り口調で、
完全にタメ口になってます。

この会話を聞いていた義母がまたしても
お、おちゃっくちゃん、ひどい。。。
と思ったそうな。笑

出産前の、
必ず立ち会ってね!
なんて言ってた気持ちはどこに言ったのか。
もう、痛みから逃れたくて早く産みたくてちょっと
おかしな事になってます。汗。

その間に院長先生がやってきて

じゃあおちゃっくさん始めましょう。
どうしますか?
吸引分娩しますか?
それとも自然に、

の質問を遮って私は

吸引!吸引!

と叫びましたよ。
でも、今思うと吸引分娩にしなければ良かった。涙。

だって、頭がうりみたいになって出て来たので
もしずっとこの頭だったらどうしようかと
本当に悩みましたから!
(今もちょい悩んでる)

帝王切開ならキレイな頭で産まれて来たのに。
なんて、思ってしまったのですが。。。

まあ、日頃きちんと運動して食事制限きちっとして、
規則正しい生活をしてこなかったツケが見事に
出てしまったというか。。。

話はそれましたが、
いよいよ息みもクライマックス。

骨盤がメリメリと音を立てているのが分かりました。
でも、よっしゃーって感じ。
あまりに凄い顔で息んでいるためか、
途中看護師さんが目をそらしたし。汗

最後は助産婦さんがお腹の上に乗って
(結構ふっくらした方だったんです!)
その上息んでと言われ、でももう必死!
よしもうちょっと!のかけ声とともに、

ほにゃ~ほにゃ~の声!

もうこれを聞いたら
私も一緒にうえーーーーん。
この涙はうれしいのか、辛かったのか、
もうホント良くわからなくて、ぐちゃぐちゃでした。

いつの間にかオットが後ろにいて、
私の頭をなでながら汗と涙をふいてくれ
良く頑張った、頑張った、と。

凄く嬉しくて、
ああ、立ち会いしてもらって良かったと。

さんざん罵倒してたくせに!!!

赤さんが胸の上におかれた時

オットと私の意見が

え?

でした。

というのも、産まれたてって真っ赤で
なんか土偶というか(失礼!)
お猿さんみたいだろうと思ってたのですが
結構、がっしりというか、もう人間というか、
色も白いしとってもしっかりした赤さんの姿で登場!

正直、あんなに産まれて来なかったのだから
私もオットも色々考えちゃってました。
でも、産まれた姿は穏やかで
お地蔵様のようでした。。。
か、かわいいかも。。。

部屋に戻ると、
義母が泣きながらおちゃっくちゃん頑張ったわね、と。

ええ、私凄い顔だったでしょう?

ええ、凄い顔だったわ。

もうみんな笑いが止まらなくて。

その笑顔を見て看護師さんが

おちゃっくさん、笑うんですね、
笑った顔、素敵ですよ!と。

ああああ、すみません。恥。
笑うんですねって、そりゃ笑いますよ。
でもずっとすんごい顔してたんですね、私。

こりゃ語り草になるでしょうとも。
あんなけ凄かった痛みも、
びっくりするくらいなくなり

産まれた時に看護師さんに

おちゃっくさん、もう恐いものはないですね。

と言われた私。
前からあまりなかったのですが
もう、確かに恐い事はないかも。
特に痛みに関しては。

しばらくすると赤さんがやってきて
義母が

まあああああ、かわいいいいい!!!!と。

そうでしょう、そうでしょう。
私が苦労して産んだんですもの。なんて。
でも、これはもう3人で産んだっていう感じです。
マッサージする方もさぞや大変だったでしょうに。

このお産はオットの実家でも語り草になり
未だに義母はこの事を思い出すと笑いが止まらなくなるようです。
あの時はなんで必死にぞうさんを歌っちゃったのかしら?
とか。
真剣にやったぶんだけ、思い出すとおかしいらしいです。

私も、あの時の事を思い出すと笑いが止まらなくなります~。
バリ島のお面ってなんだったんでしょうか。笑

壮絶だった分、終わった後は本当に面白かったです。
いや、面白いお産をする気は全然なかったのですが。。。

そして、人間って凄いって思うのは
あんなにもの凄い痛みだったのに、
もう忘れてしまっている事です。

今度はフリースタイルで出産したいなあ、
なんて思ったり。

全然懲りてない。

色々あったけど
私らしくて良いお産だったかも。
いや、良いお産というより、
やっぱり面白いお産でした。

最後にオットがナースステーションに立寄り、

色々とご迷惑をおかけしてすみませんでした。と。
みんな
大丈夫ですよ、お産ですから~。笑
とのお返事だったようです。

ホント、申し訳ない。。。
しばらくナースステーションの前を通る時は
顔を隠して歩いていました。汗。


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