こころをつくる ① メンタライゼーション | 心理面接室O.C.WORK『過剰適応あるある。』ブログ

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自分を押し殺し、周囲に合わせすぎて、苦しいあなた。『過剰適応』していませんか? 
『過剰適応』にまつわる困り感をわかちあい、
ゆるやかな緩和を目指すために、こころに役立つ情報を紹介するブログです。

「こころを、つくる」、なんて、すごいことですね。

どうやって、つくっていくのでしょう。

 

こころは、つくられながら、つくっていくもの。

育まれながら、育つもの、といってもいいかもしれません。

 

農作物を手塩に育て、つくっていく。

そのような感覚に近いかもしれません。

 

でも、確実に、こころが育っていく方法があります。

それは、『人の力によって、おもんぱかられることによって』

です。

 

これは、『過剰適応』傾向を、ゆるやかにする

要素のひとつと考えます。

 

人は、自分の気持ちを感じますが、感じられないこともあります。

はっきりと言葉にするのに、難しい。

でも、なにか、変だな、モヤモヤするな、とか。

逆に、何も感じない。感じてもいいはずなのに、感じない。

あるいは、まったく無意識的に

話題をそらせてしまうことは、ないですか。

 

それにはいろいろな理由があります。

 

1つは、心にフタをして、ある感情を、

積もらせて、ため込んでいるような場合。

 

この場合、フタをとって、押さえ込んだ感情を

解き放つことにより、生き生きとした感情が、戻ってきます。

 

心理学の言葉では、“抑圧”という仕組みです。

 

カタルシス(浄化)作用が生まれ、心につまった、

わだかまりのようなものを取り除く、大切な作業です。

 

 

今日、お伝えしたいのは、また、別の仕組みです。

 

『人の力によって、おもんぱかられることによって』

こころをつくっていく方法です。

 

『過剰適応』傾向を、ゆるやかにする要素のひとつです。

 

♯メンタライゼーションとは?

『過剰適応』傾向のある方にとって、こころの中に、

自分や他者の感情や行動の背景を、感知するセンサーのようなものが、機能しにくい時があります。


そのため、なにか、不都合なことや違和感を感じても、

そのときに、自分の気持ちが、わからなかったり、

何事もないかのように、違う話題へ移ったり、

頭が真っ白になったり、

話題によって、全く記憶していない、ということもあります。

 

本人は、覚えていないことも多く、

そのような機序が働いていることに

気づくことは、なかなか難しいのですが。

 

誰よりも、他者のことを優先しがちな『過剰適応』の方に

とっては、意外とも思えることかもしれません。

 

『過剰適応』傾向のある方にとって、物事にうまく

対処できないとか、なにか、自分の心の深い所と

関わってくる内容があがったときなど、

 

自分の気持ちで判断がつく以前に、

瞬時に、場をかえてしまうくらい、無意識的、反射的に

自分自身を、断ち切ってしまうことがあります。

 

意味はわからないが、笑顔をふるまってしまう、とか。

なんとなく、うなずいてしまうとか。

自分の気持ちは度外視して、こうしなければ、

この人が困るから、こうしよう、とか。

 

苦しくても、自分が、がんばればすむ、とか

(自分が忙しさに忙殺されても)。

 

逆に、黙り込んで、コミュニケーションを流してしまう、

こともあるかもしれません。

 

 

心理学の言葉で、「メンタライゼーション」という言葉があります。

 

これは、「自己・他者の行為を、心理状態(欲求・感情・信念)に基づいた意味のあるものとして理解すること」と定義されています。(参考文献)

 

「どうして、○○さんは、あんな行動をとったのだろう? 

 どういう気持ちからだったのだろう?」

「どうして、今日わたしは、こんなにイライラしているのだろう?」

など、日常的に行なわれている心の作業のことです。

 

でも、もしかしたら、この、日常的に心をふり返る、作業が

過剰適応の方は苦手かもしれません。

 

このメンタライズする力は、『過剰適応』傾向を、

ゆるやかなものにしていく重要な、こころのつくりかた、

の1つの要素として、取り上げていきたいと思います。

 

聞き慣れない言葉もあるかと思いますが、

どうぞ、読んでみて下さい。

 

「メンタライゼーション」、メンタライズする能力を育てる背景に、「ミラーリング」というこころを育てる仕組みがあります。

 

 

「こころを、つくる」② 「ミラーリング」へ、つづく。。。

 

 

 

参考文献:『メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服』(チェ・ヒョンイン著・星和書店出版)