人との関係のなかで、「人を傷つけてしまうのではないかと思い、怖くて、思ったことが言えません」と、感じておられる「過剰適応」傾向の方は、少なくありません。
そして、誰かを傷つけないよう、日常生活上、たえず、いろんなことに気を遣っておられるかもしれません。
それが、功を奏して、場がなごんだり、スムーズにことが運んだり、ということも、あるかもしれません。いろいろな方の気持ちや、具体的な事柄に配慮し、ぬかりないプロジェクトの結果、顧客満足につながり、キャリアに結びつくこともあるかもしれません。そうした、細かな配慮ができるのは、「過剰適応」傾向をお持ちの方の、才能のひとつといえるでしょう。
ただ、度合いが問題です。シチュエーションの違いもあります。
日常生活で、あなたが、周囲に自分を押し殺してまで気を遣うことが、本当に、人を傷つけないことにつながるでしょうか。
それは、本当でしょうか。
…残念ながら、人は、知ってか知らずか、人を傷つけてしまうことも、ときには、あることでしょう。
「過剰適応」傾向をお持ちの方は、相手を傷つけたくない、しかし、傷つけてしまうかもしれない、と強い“恐れ”を抱いているかもしれません。
また、「どう思われるだろうか」と“心配”もあるかもしれません。その後の関係性が悪化するのでは、と心配なのかもしれません。
しかし、自分の気持ちを、いつでも封印するとしたら、精神的に苦しくなることはあるでしょう。口を閉ざしたまま、それを、お墓まで、もっていきますか?
相手あってのことですから、言葉遣いや態度は大切なことです。
どのように、表現できるか、考えていきましょう。
相手に伝えたい内容・場面・文脈にもよりますので、この考え方・方法がすべてあてはまるとは限りません。
内容の重さや軽さにもよりますので、今回は、どちらかといえば、少し重めなことを伝えたい場合になるかもしれません。
①
もし、あなたが、相手を傷つけたくない、→でも、傷つけてしまうかもしれない、→でも、伝えたいことがある。そんな場合、その気持ちを、順番に、言葉にしてみると、あなたの正直な気持ちが表現できるのではないでしょうか。
例)「これから、私が話すことが、もしかしたら、あなたを傷つけるのではないかと心配です。でも、話をきいてもらえますか/お伝えしてもいいですか」などです。
どうですか? メモをして、練習してみてもいいです。 あなたに、合った言葉に書き直してみてもいいと思います。
②
この前置きをして、晴れて、あなたの考えや思いを、相手に伝えたときに、
相手が傷つくかどうか、それは、わかりません。
傷つくかもしれないし、傷つかないかもしれません。
【重要ポイント】
相手が傷つくかどうか、それは、相手の自由です。
少し、ショックを受けておられますか。それとも、それはわかるけれど、もし傷ついたらどうするの? とお思いですか。…もし、相手が、傷ついたとして、それを、あなたが申し訳なく感じるのでしたら、そう伝えることもできます。
例)「ショックだったでしょうか/驚かせてしまったでしょうか/(すみません)」
③
あなたが、話したことで、相手は、そういうことだったのか、とわかることもあります。
そのように、こちらが感じていたことを、相手は知らなかったということもあったりします。
逆に、そう言われても、わからない、と言われることも、あるかもしれません。
そのときは、言うだけ言った、自分の行動を認めて下さい。言わなかったときより、心の重さが違うのではないかと思います。
④
親や、きょうだいや、友人関係で、悲しいことがあったが、言えなかった。
腹がたったが、言えなかった。逆に、嬉しいこと、ありがたかったことがあったが、恥ずかしくて、忙しそうだから、怒られると思って、言えなかった。。。
人には、たくさんの言えなかったことがあります。
すべてを伝えきれないこともあるでしょう。
でも、あなたに、うかがいたいのです。
もしも、あなたが、亡くなることになって、
自分の身体を横たえたベッドで、
「あの人に、このことを、本当は伝えたかった…」という思いが、たくさん浮かんできたら、あなたは、どう感じるでしょうか。
生きているうちに、伝えなくて、あなたは後悔しませんか。
勇気は、必ず、助けてくれます。
⑤コツ
人は、他者を責めることもあるでしょう。
コツのようなものとして、相手を無自覚に責めないことも、大切です。
もし、自分が怒っているときに、自分は、この相手を責めている、と気づいていると、おのずと言葉や態度が違ってきます。
自分が怒っていることに気づいていないと、無自覚に、相手を責めてしまいがちでです。責めていることに無自覚でいると、言葉が暴走したり、爆発したり、皮肉になったりする傾向があるかもしれません。
⑥
その勇気がでないのです、という方。
心理面接室 O.C.WORKは、応援します。心理面接にて、お話をおきかせください。
