マイケル ロング

アメリカの言語学者

 

 

インターアクション仮説

第二言語習得は対象言語を用いた

フェイスtoフェイスの相互交流によって促進されるとする仮説

クラッシェン氏が唱えた「インプット仮説」と同様に

「理解可能なインプット(comprehensible input)」は

第二言語習得において重要だとしたが、

それに加えてこの「理解可能なインプット」の効果は

学習者が「negotiate for meaning(意味の交渉)」をしなければいけない環境

置かれることでさらに大きく促進されると主張した。

 

第二言語を用いたインターアクション(相互作用)、

つまり相手との直接的なやりとりを行うことで

言語習得が促進されるという考え方。

ロングは、クラッシェンのインプット仮説を支持しつつも、

理解可能なインプットをさらに効果的にするためには、

相手との意味交渉によるインターアクション

(お互いが何を言っているかを理解しようとする行動)

が重要だと主張した。

ここで言う「意味交渉によるインターアクション」とは

 

明確化要求

相手の発話がよく分からないときに、もう一度分かるように言うよう要求する

確認チェック

相手の言ったことを自分が正しく理解できているか確認する

理解チェック

自分が言ったことを相手が正しく理解できているか確認する

このインターアクションによって、

自分と相手の言語能力を差が明らかになり、

自分が何を理解していなくて、どう学んでいけばよいかが明確になる。

 

 

フォーカス・オン・フォーム 

コミュニケーションや意味理解を中心とする活動のなかで

語彙や文法構造などの言語形式に注意の焦点を向けさせるという

新たな指導概念を提唱した

 

フォーカス・オン・ミーニング

  意味(コミュニケーション)を重視する指導法

フォーカス・オン・フォームズ

  言語形式(文法・語彙)を重視する指導法

フォーカス・オン・フォーム

  意味中心の活動を行いながら、

  言語形式(文法・語彙)にも焦点を当てる指導法

 

キーワード

第二言語習得理論

クラッツェン「インプット仮説」

スウェイン 「アウトプット仮説」

フォーカス・オン・ミーニング

フォーカス・オン・フォームズ