トレーシー テレル
(1970年後半ー1980年初頭)
ナチュラル アプローチ
言語教育法を開発
初心者対象
- 教室での自然な言語習得とコミュニケーション能力を身に付けることが目標
- 文法の学習や間違いの訂正は重視しない。
- 学習環境はできるだけストレスのないものにする。
- 発話を強制しない。自然な発話が期待される。
- 教師は学習者に分かりやすく教えないといけない。
- 新しい文法よりも語彙を増やす
テレルはもともと、特定の理論モデルに頼ることなくナチュラルアプローチを考た。
しかし、その後、
クラッシェンと共同作業を行うようになり、
ナチュラルアプローチがクラッツェンの5つの仮説の応用と見なされるようになった。
第二言語習得理論
1. 習得―学習仮説 (習得と学習は別物)
習得=子どもが第一言語を学ぶのと同じように、
言語に触れることにより自然に言語を「習得」
学習=文型や文法規則などを意識的に学んでいく
2.自然順序仮説
第一言語と同様、第二言語にも習得に順序がある
簡単に「学習」できるものが最初に「習得」できるとは限らない
3.モニター仮説
第二言語話者は、自然な会話をするときには、「習得」されたもののみを使う
学習者が「学習」したルールや文型は、
モニターとして機能し、自らの発話に修正を加えたりする際に使われる
4.インプット仮説
理解可能なインプットというものが習得には重要
理解可能なインプットは i+1とよく言われる
今自分が既に習得した言語レベルを「i」とすると、
それよりも少し高いレベル「+1」を聞くと、習得につながるというのです。
5.情意フィルター仮説
理解可能なインプットを受けていたとしても、必ずしも習得にはつながらない
もし不安感やネガティブな感情があったりすると、
それが障壁となり、習得が阻まれる
キーワード
言語教育法
幼児の第一言語習得プロセス
コミュニケーション
+1
イマージュプログラム