冷えやムクミ、生理痛など、女性に多いお悩みに有効なのが『三陰交』
内クルブシから指4本分上の骨の際にあるツボです。
ここをお灸や指圧をすることで、嬉しい効果がいっぱいなので是非やってみてください。
詳しくは鍼灸院やお灸メーカーさんとかのサイトで書いてあるのでそちらをご覧ください。
ここでは、解剖学的にそのツボを考えてみたいと思います。
ポイントは『冷えやムクミ』と『生理痛』、そして『スネの内側』
スネの内側にある筋肉『後脛骨筋』は、筋膜でお尻の穴を締めたりする筋肉『骨盤底筋』に繋がっています。
アナトミートレインで言うところの『ディープフロントライン』です。
この『骨盤底筋』は骨盤を動かす大事な筋肉なので、これが緊張すると骨盤が歪んで骨盤の中身の腸や子宮に負担をかけます。
ただでさえ負担がかかっているのに、生理なると子宮が充血して膨張するため、更に負担がかかる。
それによって、生理痛になっちゃうんです。
更に『後脛骨筋』は、『長趾屈筋』や『長母趾屈筋』などと一緒に脚の血管や神経を包んでいるので、その筋肉が緊張すると脚の血管が圧迫されて冷えやムクミに繋がります。
「脚は第2の心臓」なんて言葉もありますが、もしかしたらこの筋肉達の事なのかもしれませんね。
そう考えると女性だけでなく、男性でも骨盤の歪みが整って腰痛の改善になったり、骨盤底筋が使えるようになって腹圧が高まって体幹が強くなったり、脚の疲れの改善などにも効果が期待できます。
そんな後脛骨筋をアプローチできるOCLストレッチがこちら↓
足首のOCLストレッチ
1.片膝を立てて反対の足にお尻を乗せる
2.モモに胸を当てる
3.カカトに体重をかけたまま身体を前に倒す
4.2~3回息を大きく吸う
5.反対も同様に
※普通のアキレス腱伸ばしよりもスネの奥が伸びてる感じがあれば大成功です。
今回は動画をアップしていないので、動画でご覧になりたい方はこちら
こんな感じで解剖学を便利に使いこなす為のお話を色々しているのが『使える解剖学』
です。
次回は2月27日(土)の『骨盤、股関節編』ですので、ご興味ある方はこちらをご覧ください。
ちなみに、この筋肉達は『土踏まず』でお馴染み『足底アーチ』を作っている筋肉でもあるので、偏平足や外反母趾、O脚などの改善や、足のバランスを向上させるのにも有効です!