娘が生まれてから

初めてアンパンマンとの

接点を持ち


娘が観ている

DVDのアンパンマンを

隣で何気に観ながら

僕なりに気づいた点を


先日このブログ に書いた。


前回は

アンパンマンエピソード1

とも言うべき

「アンパンマン誕生」の巻

を観ての僕なりの

疑問点などを列挙した。


特筆したのは

僕がどうしても

気になってしまった

バタコさんと言う存在。


果たして

バタコさんは

何者なのか。


ジャムおじさんの娘

ではないらしい。


しかし一切

何の説明もない。


アンパンマンは

時々説明を端折る

省略するという傾向がある。


後に観た

カレーパンマンが

初登場する回では

初めての登場の割に


「みんなの人気者」


と自己紹介しており

そこの説明も特にない。


彼は何を根拠にあの自信で

自己紹介しているのだろうか。


まさか

カレーパン自体の

定番的な人気を

イコール自分に結び付けるという

離れ業をやってのけているのだろうか。


その根拠なき自信は

時に背中を押すきっかけとなる

場合もあり必要でもあるので

参考にしたい。


ところで

「大体カレーパンマンは

どこから来たんだろう」

と先のストーリーを観て行くと

突然ジャムおじさんが


「そんなカレーパンマンも

わしが作ったんじゃがな」


的なコメントで

一気にその出生の秘密を

一言で乗り越えていく。


僕的には


「え?そうなの?

だって星が降って来て

アンパンマンが生まれた時

かなりの衝撃受けてたはずなのに

何でも作れちゃう設定にいつなったの?」


と一瞬頭をよぎるが

「そうだったんだね」的な

世界観と空気感で

一瞬の内に

僕の小さな疑問など

ねじ伏せられていく。


このように

アンパンマンは深い説明を求めたり

「どうして」など考えていると

ドンドン置いて行かれるので

そこはあまり深く考えてはならない

というルールに途中で気づく。


話はそれたが

バタコさんの

最も気になったポイントは


決定稿で喋るところだ


ということも前回書いた。


犬を拾って来て

突然誰に相談もなく


「ね、チーズ」


とネーミングをしているなど

ある種のデリカシーさに欠けた部分が

ちょいちょい出て来るところが

気になる。


しかし

ブログで書いたことで

ツイッター含め多くの方から


「バタコさんは妖精」


という事実を教えていただいた。


さらに

アンパンマンの世界観は

羅生門的藪の中に

包まれていく。


そこで

やっと本題だが


今回いじっていじっていじりたおしたい

あるアンパンマンのエピソードは


「アンパンマンの秘密」


という回である。


僕はアンパンマンを

DVDにより断片的にしか

観ていない。


だから

この回がいったい

何年目のものかなどが

よくわかっていない。


オープニング

やはりアンパンマンは

煙突から山をパトロールに出発。


それを見守るジャムおじさんを

始めとする数名。


やはり

バタコさんはいる。


そして

隣にはどういう登場をしたか

僕は観ていないのでわからない

メロンパンナちゃんという

キャラクターも加わっている。


メロンパンナちゃんも

後日触れたいと思うが


今回特筆すべき登場人物は


『クリームぱんだ』ちゃん


である。


特に説明はないが

男の子らしい。


結論から言えば

このキャラ

どこの学校や会社にもいる

あるタイプなのである。


アンパンマンが

よくできているのは

このようにまるで社会の縮図のように

一人ずつが

キャラ立ちしているところだ。


一体クリームぱんだちゃんは

どんなキャラなのであろうか。


その「あるタイプ」とは一体。


冒頭

空を飛ぶ練習を鳥とする

クリームぱんだちゃん。


うまく飛べない自分の実力を

認めたくないタイプに見える。


このタイプ

最終的には

その身勝手さが知らず知らず

周りに迷惑を掛けることになる。


それが証拠に

やはりすぐバイキンマンに捕まり

そこをパトロール中のアンパンマンに

助けられる。


そして

このタイプは

助けられたりすると

この人への憧れの角度が

他人よりも極端に高い。


それが証拠に

今バイキンマンに捕まったばかり

にも拘らず帰宅せず

アンパンマンのパトロールの横に

勝手に着いていく。


このシーンでも

少々イラッとさせる。笑


この辺りが

どこの学校にも会社にも

いるタイプではないだろうか。


そして

アンパンマンと共に

ジャムおじさんの元に

一旦帰還。


アンパンマンは

ジャムおじさんに

顔の修繕を受け

再びパトロールに向かう。


その颯爽と跳んで行く

アンパンマンを観て


クリームぱんだちゃんは


「僕もなりたいなぁ・・・

アンパンマンみたいに」


と言う。


すかさずみんなが


「きっとなれるよ!」


と言った瞬間


クリームぱんだちゃんは

軽く半ギレで


「なれないよ!」


と言う。


えぇぇぇぇ。


直前

「なりたいなぁ」

っていうから

「きっとなれるよ!」

って激励を

返す刀でなぜキレてんだ。


クリームぱんだちゃん

かなりネガティブな面が強い。

そしてかなり身勝手である。


クリームぱんだちゃんの

コメントの続きはこうだ。


「なれないよ!

だって空もうまく飛べないし」


わかるんだけど

直前「なりたいなぁ」って

言ってたじゃない。


空もうまく飛べないから

アンパンマンみたいになれないなぁ

というのは間違ってないんだけど

あまりに真逆コメントだからね。


が、しかし!


ここで

この悪い空気感を一掃する

キャラクターが現れる。


やはり

まさかの

バタコである。


ここでバタコは言う。


「大丈夫よ」


また思い切った決定稿から

入ったぞ。


どう考えても

大丈夫じゃないだろ。


ネガティブな上

身勝手で調子に乗りやすく

自分が直前に言った言葉にさえ

責任を持てず

ましてや空をうまく飛べないのに


「大丈夫よ」入り口の

理論武装は

バタコにできるのだろうか。


「大丈夫よ。

アンパンマンだって

赤ちゃんの頃は

うまく飛べなかったんだから」


個人情報である。


明らかに個人情報の流出である。


もちろんクリームぱんだちゃんも

驚いている。


そりゃそうだ。


愛と勇気だけしか友達じゃない

スーパースターの過去を


わざわざ憧れている人に

果たして言う必要があるだろうか。


もちろんわかる。


そういう等身大の部分を

伝えることで

クリームぱんだちゃんの

モチベーションを上げようと

するのは。


そこは百歩譲ってよしとしよう。


しかし

アンパンマンの了解を得るべきでは

ないだろうか。


この辺が

バタコの真骨頂なのだ。


そして

この後の

クリームぱんだちゃんのコメントにも

耳を疑った。


「僕と同じだったんだね!」


えぇぇぇぇ。


違うだろ。


同じじゃないだろ。


え、

どこをきっかけに

憧れのスーパーヒーローと

迷惑掛けっぱなしの自分を

重ねたの?


そこがイラッとするんだよね。

クリーム。


もうクリーム呼ばわりだよ。


だって

流れがおかしいでしょ。


「僕もなりたいなぁ・・・

アンパンマンみたいに」


「なれないよ!」


「僕と同じだったんだね!」


おかしいでしょ。


この流れ。


同じ人物のコメントと

思えないもん。


1秒ごとに

性格変わりすぎでしょ。


ま、

ある種

バタコのファインプレイ的には

見えるんだけど

本質は違う。


クリームの

あまりの身勝手さなのよ。

これは。


そこへ

またタイミングいいのか悪いのか

「ただいま!」

とアンパンマンがドアを開けて

帰ってくるんだが


そのアンパンマンが


頭両端

誰かに食べさせちゃって

欠けてんだよね。


何か

かなり個性派な小劇団の芝居的

世界観が漂う。


ぶっちゃけ

このタイミングで

少々リスペクトしずらい

ヴィジュアルである。


しかも

アンパンマンには珍しく

そんなアンパンマンにズームする。


今赤ちゃんの頃は

飛べなかったことを

話題にしていたアンパンマンの

苦労や努力を感動で伝えるための

ズームなんだけど

ちょっと逆に入る。


まあでも

一件落着かと思いきや


ここでまた

まさかのバタコである。


「いけなーい!

勇気の花がなくなっちゃった!」


ああ、あの勇気の花ね

って知らんわ!


初耳だし

激レア情報である。


そこに

ジャムおじさんの真骨頂である

省略コメントが登場する。


「この花のエキスがないと

アンパンマンは作れないんだよ」


そうなの!

これ新情報だよ!

今日までそんなルールなかったじゃん。


そうか。


今回は

『アンパンマンの秘密』の巻という

タイトルか。


それにしても

『デスノート』的ルールの追加。


でも

何かテレビの中のキャラ達は

みんな納得している。


理解スピードが速い。


ついていかないと。


とにかく今は

勇気の花問題を

解決するのが先決だ。


原発

そして経済

みたいな。


アンパンマンは

「僕行ってきます」

と流石の発言。


ま、自分の命に係わる問題だから

そりゃそうだと言えば

そうなのだが

とにかく行くしかない

アンパンマン!


「僕もいく!」


えぇぇぇぇ。


クリーム

絶対足手まといになるって!

迷惑掛けるのわかってんじゃん!

流石にわかるでしょ!

自分でも!


しかも

ついさっき


「いつかなりたいなぁ」


と「いつか」ってちゃんと

言ってたじゃん。


なぜその自分の興奮のままに

行動するかなぁ。


今は逆に迷惑かけるから

行かない方がいいし

いつか行けばいいじゃん。


この手のタイプ

マジでプロジェクト

ぶっ壊していくんだよなぁ。


まず自分の想いありき的

情熱空回りタイプ。


僕が作った言葉で

ポジティブプランニングと

ネガティブシミュレーションが

正しい仕事の思考法だと

言ってるのだが


クリームは

ネガティブプランニングで

ポジティブシミュレーションという

最悪のループ。


なぜ

あれだけネガだったくせに

そんなにポジでシミュレーション

するかなぁ。


クリームは

チャンスは貯金できないという

言葉を履き違えているね。


そんなに

クリームぱんだちゃんを

叩かなくてもいいと思うが。笑


やはり

この後

勇気の花の山で

バイキンマンにクリームは捕まって

絵に描いたような迷惑ぶり。


常にイラッとさせる天才だね。


しかもいちいち

いいよ言わなくてっていう

ネガティブ発言。


プロジェクトの

キックオフの会議に

いて欲しくないわぁ。


ネガティブ発言だけじゃなくて

アンパンマンが「大丈夫?」

とか聞いても


「へっちゃらだい!」


とか答えるんだよな。


腹立つわ。


いやいやいや

へっちゃらじゃなかったでしょ!今!

なのに何でへっちゃらとか言うの?

ドラゴンボールはわかるが

お前は今へっちゃらって言っちゃ

ダメでしょ。


このタイプ

それでいて

まわりにチヤホヤされて

心配されてるのが

嫌いじゃないっていうか

むしろ好き系なんだよなぁ。


そんな

クリームぱんだちゃん。


これは

僕の妄想だが


アンパンマンの


「サンサンたいそう」


って有名な体操の歌が

あるんだが


歌詞で

キャラクターの名前が

次々出て来るんだけど


クリームぱんだちゃん

残念ながら出て来ないんだよね


やなせたかしさんも

イラッとさせてるんじゃないか。笑


やなせさん

自分でキャラ設定しながら


「クリーム腹立つ!」


ってあまり好きじゃないんじゃ

ないだろうか。笑


こういうの

やなせさんに

直接聞きたいなぁ。


おちまさと


今日とか

ニュースを観ていて思うのが


すぐ浮足立って興奮する

クリームぱんだちゃんタイプは

政治家に結構多いね。


なぜ冷静にいられないのだろう

とか思ってしまう。


結果迷惑をかける存在に

なり兼ねないことの自覚がない。


自分の興奮の赴くままに

表現してればいいと思ってる

クリームぱんだタイプ。


そういう人は

大至急

『アンパンマンの秘密』の巻

を観てクリームを反面教師にすべし。

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