ゴールデンウイークのなか日となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
まあ円安だし、人混みも苦手だし、そもそも私は年から年中ゴールデンウイークみたいなものですから、特別何か大掛かりな予定などはありません。
ただ退屈しない様に小さな予定は色々あります。
しかも、延期になっていた長男の前十字靱帯の再建手術が、このゴールデンウイークに施術されることになっており、ゴールデンウイークに入る少し前に東北からこちらへと帰って来ました。
そして、術前検査を受け、血検査や色々検査をしましたが、問題無く手術も可能と言うことでした。
さらに、なぜか運動不足や~と言って、入院前日の日(4月29日)午後からの雨が降る前にと、早朝から金剛山へと登って来ました。
もちろん暇だったので、我々も登りましたが、手術前にこんなんでエエんかい?
そんなゴールデンウィーク前半ですが、ここからが、今回の話題です。
4月28日 日曜日の話です。
知人から、大阪府内でクマガイソウが咲いて、ちょうど見頃だと教えてもらいました。
クマガイソウと言えば、以前に郵便道の登山口近く、高天神社さんのところの山野草園で見たのが最後かと思います。
こちらの山野草園は、管理されていたご主人さんが高齢のために、今は残念ながらやむなく閉園しております。
最後に訪れた時のブログが残っておりました。
もうしおれる寸前でしたが、間違い無くクマガイソウでした。↓
今回訪れたクマガイソウは、妙見山の下、妙見口駅からお寺さんのある山頂まで登るコースの内のひとつ、初谷渓谷コースのちょうど真ん中くらいに咲いておりました。
実際に訪れた時のクマガイソウがこちらです。
産経新聞のネットニュースにも取り上げられておりました。↓
一部引用させて頂きますと・・・
『環境省の絶滅危惧種に指定され、府内では自然種は絶滅したと思われていた。
だが、平成29年に発見され、報告を受けた大阪市立自然史博物館が現場で確認した。
貴重な株を保存する必要性から、発見者と親交があった同町の向井さんや小嶋さんが平成30年、土地の所有者の許可を得て自生地と環境が似る初谷へ一部を移植。
毎日のように通って観察し、野生動物などから守るために周囲に金網なども整備し、成長を見守ってきたという。』
このような経緯だそうです。
当初、電車で妙見口駅まで行って、歩いて登ろうかと思っておりましたが、愛妻を誘ったところ、クマガイソウにまったく興味が無いとのこと!!
代わりに、何か近くのお寺さんに見晴らしの良いカフェがあるんだそうで、そこに寄るなら、付き合ってあげてもエエでエ~!と、宣(のたま)います。
そんな訳で、車で行き、カフェに寄り、お寺さんのある妙見山の頂上から初谷渓谷コースをクマガイソウの咲くところまで下ろうと思います。
そして、クマガイソウを観察の後に、また、同じ道を登り返して、駐車場まで戻ろうと言うことになりました。
しか~し、実はお寺さんのカフェも二ヶ所あり、そんなに遠くは無いが、二つを歩くにはちょっと遠い箇所であることがわかりました。
そこで、先ずは、妙見山の山頂に有る方では無い、ちょっとややこしいですが、妙見山 本瀧寺を目指します。
そちらに愛妻の行きたい方のカフェ ほんたき寺巣(テラス)があります。
前置きが長くなってしまいましたが、早めに出発したので、駐車場にも難なく駐車出来ました。
住まいのある堺市から、普段はたいがい混んでいる大阪市内を抜け、京都寄りの大阪北部へとやって来ました。
いつもの事ですが、長期連休中の大阪市内、もちろん高速道路も、気が抜けるくらい空いていますので、思った以上にスムーズに到着出来ました。
途中、淀川を越え、新幹線の高架の下、さらに伊丹空港の横を通り、池田を抜けて、箕面とか能瀬の方に入ると、とたんに自然が豊かで、この時期、新緑がとても美しくなります。
川べりにはオートキャンプ場などもあり、お天気にも恵まれ、折しもゴールデンウィーク突入と言うことで、ギッシリとテント、タープなどが張られ、滅茶苦茶賑わっているのが見えました。
そんな中を抜けて到着した本瀧寺さんの駐車場からのんびりと歩いて登ります。
もう少し登ります。
看板がありました。
本瀧寺さんの御本殿です。
この後、伺おうとしている日蓮宗能勢妙見山とは、全く関係は無いそうですが、妙見宗総本山 本瀧寺 僧侶野間日照上人が古くからの行場である本瀧の地に開いた天台宗の修験道のお寺なんだそうです。
御本尊は、薬師如来です。
今日も世界の平和と、家族の息災と幸せをお祈りします。
末社です。
御本殿の上には、屋根に被る様に新緑の美しいモミジが見られました。
御朱印を頂きました。
書き置きのみで500円です。
日付はその場で入れて頂けます。
御本殿の奥の脇をさらに、奥へと進みます。
奥へ、奥へ
ありました。
ほんたき寺巣 寺巣がテラスと掛けていて、ちょっとウイットが効いている?
いかにもライダーって感じの常連さん?と、副住職さんが話し込んでおられました。
早く着いたので、席も良いところに座ることが出来ました。
ワンコも入って良いみたいで、可愛い子がいました。
副住職のご兄弟がハーレーダビッドソンの愛好家なんだそうで、バイク雑誌などでバイクの愛好家に広まった結果、現在ではバイクの愛好家が集まり、参拝やバイク祈祷をする寺院としても有名となっているそうです。
そう言われれば、テレビで取り上げられているのを見たことがある気がして来ました。
ここは、まだ9時半すぎですが、私は、ハーレー和尚オススメ!と言う『ほんたき薬膳カレー+揚げ玉葱』1300円をオーダーです。
ちょっと方向は絞られますが、なかなかの絶景です。
しかも、快晴ですよ~!
そこへ先程オーダーしたオススメのカレーが到着です。
私たちは駐車場から歩いて登って来ましたが、この上まで、車でも登って来られるのは知っていました。
ただ、道は急で、割と細めです。
ここまでバイクも来ています。
さすがハーレー和尚のお寺と言うだけの事はありますね。🏍️
ほんたき薬膳カレー+揚げ玉葱 全景です。
愛妻は、コーヒーとケーキ セットは無かったので、それぞれ単品注文です。(実は飲み物を一緒に注文すると100円引きにしてくれる様になっていました。)
レモン香るチーズケーキ600円
寺巣コーヒー550円 いずれも税込みです。
バランスが良くて味わいのある美味しいコーヒーでした。
京都宇治茶で炊き上げた茶飯に鰹節の甘みたっぷりの出汁と6種類の薬膳スパイスをブレンド。
小麦粉を使用しないヘルシーなカレーです~と謳われています。
そのカレーに揚玉葱をトッピングしています。
湯葉も味わえます。
家を出る前に朝ごはんを食べたので、ハッキリ言ってお腹はいっぱい🈵です。
しかし、愛妻がひと口食べてみたいと言うので頼んでみましたが、いやいや、これは美味しい😋
6種類の薬膳スパイスと言うのが、ちょっとタイ風のスパイシーなカレーの感じもします。
どことなく和風な味わいもあって、また、揚げ玉葱が良い仕事をしています。
さらに、寺巣コーヒーと薬膳カレーが、ワインのマリアージュのごとくハマって、私には絶妙に美味しく感じました。
景色を楽しみながら優雅に食べていましたが、私たちが食べ終わる頃には席もだんだんと埋まって来ました。
ぼちぼち次へと移動しましょう。
駐車場の方へと降りて来ると、ハーレーではありませんが、バイクの駐輪場がいっぱいになっています。
なぜか早起きは三文の徳と言う言葉が浮かんで来ました。
車で移動して、次の目的地、今度は日蓮宗の能勢妙見山へと向かいます。
一度ここでブログをここで区切り、今頂いたカレーなどをランチのお店として、あげたいところですが、そのまま続けてクマガイソウのところへと向かいます。
少し長くなりますが、お付き合い頂ければ幸いです。
兵庫県、大阪府、京都府にまたがる北摂の山 妙見山にある日蓮宗の能勢妙見山
正式名称を無漏山眞如寺 境外仏堂 能勢妙見山と言うそうです。
御本尊は妙見菩薩だそうです。
左の参道を登ればお寺さんですが、ここは右の道を進み、まずクマガイソウの咲いているところを目指します。
参道を逆に下って行きます。
お寺さんですが、ご多分に漏れず神仏習合時代の名残で鳥居があります。
本瀧寺さんでも、写真に写っていましたが、同じく鳥居がありました。
振り返って見上げます。
杉林の中のモミジの新緑が萌えていますね~♪
来る時に登った車道を横切ってさらに下ります。
ずっと石ころがゴロゴロ 思ったよりガレていて、割と歩きにくい・・・なかなか慣れません。
その後、車道をしばらく歩いてガードレールのすき間から登山道(参拝道)を手前側へと進み、さらに下りて行きます。
初谷(渓谷)コースです。
植林の林が綺麗ですね。
枝打ちもきちんとされていて、木々たちもす~っと伸びているので、とても気持ちが良いです。
道は相変わらずガレています。
小さな渡渉箇所が、割と頻繁に現れます。
ゴールデンウィークだし、天気も良くて、人気のコースのひとつでもあるみたいで、たくさんのハイカーたちとすれ違います。
この日は水量がそんなに無いので楽勝ですが、雨上がりなど水量が多めの時は、案外と苦戦するみたいに聞いています。
炭焼き跡だそうです。
しかし、何と言っても下りなので楽ちんです。
面白い木ですね。
21からスタートして、だ~いぶ下って来ました。
写してはいませんが、この辺りでタープを張っている人や、ちょうどお昼と言うこともあって、ランチを楽しんでいる人たちが、川原に溢れていました。
そして、7番のプレートまで来ると・・・いよいよクマガイソウの案内がありました。
案内に従ってクマガイソウの咲いているところへと登ります。
動物たちの食害を防ぐために、こんな感じで金網に囲まれています。
ただ、最後にまた、入り口をきちんと閉めると言うお約束で、中には入れます。
クマガイソウに触れたり、カメラを突っ込んだりしなければ、鑑賞、観察は大丈夫です。
ちょうど今が見頃の良い感じで咲いてくれています。
さらにクマガイソウとは・・・HiroKen花さんぽさんのブログの中で、丁寧に説明されておられました。
リンクフリーと言うお言葉に甘えてみました。↓
私の説明したいことが簡潔に、しかも無駄なく記載されております。
名前の由来など見ると、昔の植物学者のロマンチックな感じとともに、教養の高さを感じますよね~♪
しかも、クマガイソウには蜜があるかのように勘違いさせて、受粉をさせると言う巧妙なメカニズムになっているそうで、是非、上記のリンクを参考にして頂ければと思います。
(しかも中のコメントに、金剛山の話が出て来てビックリしました。
今のところ、個人的に金剛山でクマガイソウは見たこともないし、聞いたことも無いので、冒頭に出て来た高天の山野草園のご主人から貰って来た可能性が高いのかな?と思いました。)
私には、植物と言うより、何だか鳥とか、動物の様に見えて来てしまいます。
横顔です。
ビジュアルも、その受粉システムも、そして構造も、本当に不思議な植物ですよね~♪
正面から見てみましょう。
何だか妖精みたい? いや~宇宙人かな~?
まあ、発想が貧困なのでもう止めときますが、色々な意味で凄い植物だな~と改めて思います。
動画です。
現地の雰囲気を感じて頂こうと思いましたが、自分で撮ったにも関わらず、聞いてみて驚きました。
メッチャクチャ 野鳥たちの声が聞こえています。
クマガイソウの囲いから出て、谷沿いに出ると、凄いレンズで木の上を狙っている方がおられました。
この辺り、野鳥観察でも有名なところみたいですね。
何を狙っていたのかお聞きしたところ、オオルリが撮れたと見せて頂きました。
美しい瑠璃色の背中、羽根などに、対照的な白いお腹 とても綺麗に撮れていました~♪