夏イベント第二弾は、「葉脈標本づくり」(3~6年生向け)でした。
まず、葉脈とはどういうものか?というお話からスタート。
植物の葉🍃に書かれている模様のようなスジが葉脈です。
よく見るとさまざまなパターンがありますが、大きく分けると2種類あります。
ひとつは、葉脈が網の目のようにはりめぐらされたぐらされた「網状脈」。
アサガオ、アジサイ、ツバキなどおなじみの葉に多いタイプです。
もうひとつは、葉脈が真っすぐにならんだ「平行脈」。
ササ、ツユクサ、トウモロコシなどスーッと細長い葉に多いタイプです。
では、これらの葉脈はどんな役割を果たしているでしょうか
葉を支える「骨」のような役目もありますが、一番の重要なのは必要な物質を運ぶ「通り道」としての役割です。
根から吸った水・養分は、葉脈を通って葉のすみずみまで届けられます。
同時に、葉で(光合成によって)作られた栄養分は、葉脈を通って体の他の器官に運ばれます。
ちょうど、動物にとっての血管のような役割ですね
葉脈のことがいろいろわかったところで、いよいよ葉脈標本を作りましょう!
葉脈が太くてしっかりした葉が作りやすいので、ツバキの葉を使います。
まず、10%の水酸化ナトリウム水溶液に入れ、ガスコンロにかけて15分間加熱します。
すると、ツバキの葉は茶色に変色し、柔らかくなります。
水に移してよくゆすいだら、まな板シートに載せ、歯ブラシでトントン叩いて葉肉を取り除きます。ブラシで擦ると破けてしまうので、擦らないようにそっと叩くのがポイント。
みんな真剣に黙々と取り組んだので、作業中は歯ブラシの音だけが響いていました。
よく叩いた葉を水でゆすぐと……
きれいな葉脈標本ができ上がっていました
キッチンペーパーに挟んで水気を取り、本で重石をしながら乾かせば完成。
仕上げにラミネートフィルムでパウチし、リボンもつけて、素敵な栞になりました。
待ち時間に、「葉脈スタンプ」遊びもしました。
アサガオ、ツタなどの葉に、スタンプ台の好きな色のインクをつけ、白い紙に押し当てると……葉脈がくっきりと浮き出た、カラフルな葉っぱアートの出来上がり
科学&アートに没頭し、夏の暑さも忘れるひとときでした