ものすごい恐怖体験 | 「自然体で自分らしい」心も体も楽になる家族の食と暮らしのヒントをお届け

「自然体で自分らしい」心も体も楽になる家族の食と暮らしのヒントをお届け

「キッチンから未来を変える」
自然派ずぼら料理教室/ホリスティックライフコーチマーシャン祥子です。
自然体で自分らしい 心も体も楽になる家族のライフスタイルを提案します
食も暮らしも「みんな違ってみんないい」新しい時代の生き方を見つけよう!

我が家の洗濯機は屋外のラウンドリールームを使うようになっていて、自転車置き場と半々になっている離れの小屋みたいになっている。

昨夜10時半ごろ、そこに置きっぱなしになってたラウンドリーバスケットを取りに何気なく向かった。

洗濯機の使用は9時までと決まっているので、電気も消えていて、でもなぜか普段はあきっぱなしの扉が閉まっていた。

でも、鍵があるわかけでもなく開いたので、真っ暗闇の中手探りでライトのスイッチを探す。

普段はライトなんて必要ない昼間に来るから、イマイチ感覚的に手で触れられず、さらに暗闇で目も寝れてないからてこずる。


手先の感覚に集中してた瞬間。


暗闇の中から突然ものすごい至近距離で


えくすきゅ~ずみ~


と、不気味に囁く声がした。


ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁl!


まさかそんなとこに誰かがいるなんて思いもしない私は驚愕、絶叫。

咄嗟にいくつもの思考が巡る。


こんなとこにひそんでいる変態!?

いや、何で囁くの?お化け!?

やばい、閉じ込められるかも!!!


モロッコの旧市街で廃墟みたいな灯りのない建物の中にモロッコ人3人に取り囲まれて扉を閉められて閉じ込められそうになった恐怖体験が蘇る。

あの時は叫びまくって蹴りまくって力づくで重い扉を開けようとしたら閉められて指を挟んで流血かなんかしたけど、また力づくでこじ開けて脱出したんだった・・・

なぜかそんなことを瞬間に考える。


正体を確かめることもなく、速攻でビーサンダッシュで逃げる私。

家の裏口まで10メートルもない。

そこまでいけば師匠がいる。大絶叫し続けながらダッシュ。

なんとしても太陽を守らなきゃ。

必死で走る私は、暗闇の段差に躓いて大転倒。

でも速攻起き上がって、家に飛び込んだ。


驚いてそこまで来ていた師匠は見てびっくり。

左足前面で着地した私の足は血がだらだら、皮膚がびろびろで、さらに打撲で、既に数秒後で思いっきり盛り上がっている。


だだだ、誰かいたの!

と必死で説明する私。なぜかこのとき、出産用の呼吸法を繰り返していた自分・・・。

さらになぜかそのときには、


多分誰かがいちゃついてた。

もしくはホームレスが住み着いている。


という意見に自分的に収まって報告していた。どこにそんなことを考える暇があったんだろう。でも追ってこなかったからそう思ったのかもしれない。

師匠はすっ飛んで救急箱を持ってきて、全部手当てをしてくれた。

私は今度こんだけの大転倒でお腹は大丈夫なのか心配になった。驚きすぎて陣痛がおきちゃいそうっ。でもお腹を触ると全然張りもなく、破水した様子もなく、太陽はむしろ、大丈夫だよ安心して、というような感じでゆっくり大きく動いてくれた。

丁寧に丁寧に手当てを終えてくれた後、師匠は大きな懐中電灯でラウンドリーを確認しに行った。こんだけ大絶叫すれば逃げただろうと思っていたにもかかわらず、それはまだそこにいた。


なんと、おしゃれのためじゃなくて”天然ドレッド”ヘアになってしまっている酔っ払った赤ら顔の20代のホームレス。

師匠は冷静に注意したという。しかし、最初にそれから返ってきた言葉は・・・。



なんでお宅、10時半に洗濯機を使うんだ?


と、駄目だし。なんじゃそりゃ?お前が忍び込んでるんだろーがっ!ってなんか笑えてしまえたんだけど。それだけ開き直って人の家のラウンドリーで寝ているので、二人で警察に出向いて事情を説明し、連行してもらった。


あまりに驚きすぎたのと、しかも得体の知れない声と暗闇と戦えない体であることに、ものすんごい恐怖を覚えた出来事だった。ゴキブリが部屋を走っても、あぁゴキブリだね、としか反応しない私。世界各地で変な野郎と戦って一人歩きしてきた私。神経が図太いので、腹の底からギャーなんて叫んだのはモロッコ以来3年ぶりくらい。師匠は初めて私の叫び声を聞いたので、最初私だと思わず、いつも叫んでる2階のコリアンだと思ったくらい。

あぁ、ほんとーうに、無駄に怖かった。あの囁くような声が不気味で、ほんとーうにこの上ないほどの恐怖度。収まるのに1時間かかった。


左足はすごいことになっていて、今陣痛起きたら水中出産なんてしみてできないよ~とすぐさま思ったけど、意外にも冷静に、むしろ私のお腹を中からなでてくれる太陽にびっくり。強くて優しい子だね。

そして、驚愕して怯えて血がだらだらの私を見ても冷静に対応して、さらに、すぐにキャンドルとお香を焚いてヒーリングミュージックをかけ、甘いカモミールティーを入れてくれた師匠にも絶大な頼もしさを感じた。

夫と息子ふたりに守られている、なんだか初めてそう感じた夜。無数の切り傷と擦り傷と打撲の痛みの中、ふと幸せな気持ちになった。