2014年GW3日目。 | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『2014年GW2日目。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11836398017.html からの続き。。。


2014年4月27日、パートナーを見送っていから艇に戻って風が止むであろう23時頃まで寝ようとしてバースに潜り込んでぐっすりと。。。


寝た時にはまだ風はゴーゴーとうなっていた。。。


自然に目が覚めると既に28日午前1時前???


なぜかマナーモードになっていないにも関わらず静かだったスマートフォン。。。


目覚ましもパートナーからのLINEにも無反応だったようで???


とりあえず、お湯を沸かして出港準備。。。


最低限必要なもやい2本とフェンダー1本を残して、他はすべて回収してからエンジンスタート。。。


夜の出入港では暖機運転や冷機運転をせずに静かに出入りするのがマナーだと思うので。。。暖機や冷機は入港直前や出港後にアクセルを調整して行います。。。


淡輪から串本までは90マイル弱なので5ノット平均で走ったとしても、18時間。。。

天気を確認すると吹き上がりはあまりないようで、28日の夕方までに串本にさえ到着できれば何とかなりそうと思っていたんだけど。。。


淡輪を出港して、まずは沖の航路標識までの航路内はゆっくりと1500回転くらいで進みます。。。

暖機運転と何故か航路内に4~5個あるタコツボを引っかけないように慎重に。。。


って、タコツボも灯火を設置しとけよ!!(-_-メ


夜は淡輪から南へ行く場合は、まずは真西に進路を取って、岸から離してルートを設定します。。。

岸沿いにはタコツボや網が点在しているからです。。。

いつも通り加太瀬戸を通過、何も気にすることなくポケーっとエンジンの回転を一定にして、レーダーを回しながらワッチ。。。

コースもいつも通りのコースでオートパイロットをセット。。。


しかし、田倉崎を過ぎた辺りからどうも東へ流される。。。


コースをコンパスではなくGPSの対地コースへ修正。。。


しかし、今度は西へ流される。。。


まあ、西ならいいかと、コンパニオンウェイに座って音楽を聴きながらワッチ。。。


夜はこのコース、加太瀬戸から日ノ御崎までほとんど避航しないといけない船舶に出会わない。。。


今回も1隻だけ正面からの衝突コースだったのを避けただけ。。。


後はレーダーのワッチアラームに入ってきたのが2隻だけ。。。


と、気楽に考えていたのですが、一応適当に海図にプロットしておこうとGPSと海図をにらめっこすると、対地速度が5ノット切っていることに気が付く。。。


我が艇でもあまり気にすることはない加太瀬戸の潮流の影響はほとんどない場所なのに???

何かまたキールに引っかけたのかと思い、バックをしてみるも変化なし。。。


日ノ御崎に近づくとさらに艇速は落ちてしまう。。。


再び確認のためのバック。。。しかし、変化はなし。。。

明るくなってから日ノ御崎を通過。。。


あれ?暗いうちに通過すると思っていたんだけど。。。


この時間帯は日ノ御崎周辺は漁船が多い。。。


日ノ御崎と漁船を大きく回り込んで串本へバウを向けます。。。


が、対地速度が4ノット以下。。。


やっと気が付いたのは、確か黒潮が大接近しているということ。。。


つまり、潮岬にぶつかって戻ってくる黒潮の反流が強く、紀伊半島の南西部には南東からの潮流が強く流れているんだろうということ。。。


天気は今晩から崩れる予報だし。。。

明日は串本は南東の風が9mとかの予報になっているし。。。


串本は諦めて周参見に入るか、戻るか考えないと。。。


そうだ一度、田辺の綱不知を調査してみよう!!


喫水の不安はあるけど、この時間なら、まだ周参見に向かうこともできるし、引き返すこともできる!!


南東の強風が吹くなら、串本や周参見より、田辺のほうが入れれば安心だし。。。


緊急入港のためにずっと田辺の詳細の海図『W74』もこの海域を通過するときには載せているし。。。


と、いうことでいつも沖から確認していた田辺の入り口の観測灯の南側を東に進み、


田辺湾に進入していきます。。。


観測灯から東南東へ進み、中ノ島の東方位浮標の南を通過。。。


何やらお城のような建物があり(ホテル川久)ちょっと楽しい。。。

(‐^▽^‐)


この写真↓のウインチの上に写っている岩と、


この写真↓の右の畠島の丁度中間を抜けると、


定置網があって、海図に書き記したルート通りというわけにはいかなかったけど、


水深計とGPSでなるべく135度22分沿いを南下して、


古城を右に観ながら楽しんで、


無事に綱不知へ到着です。

予約なしの飛び入りでしたが快く受け入れてもらって、天候の回復待ちのために2日分の係留費4000円を支払います。。。Y(>_<、)Y

(一泊2000円。。。電気、水道あり。別料金らしいですが。。。)

僕はいつも通りバッテリー&インバーターに頼って、水は十分に入れてきたので、係留費だけを支払いました。。。

(泊地情報の詳細はアメンバー限定記事で書こうかな。。。)


到着後、桟橋徒歩30秒のお風呂屋さんで潮を流し、桟橋から徒歩1分半のスーパーで、この日初の食事に冷しゃぶとお蕎麦を買って、艇に戻って食べる。。。

食べ終わってから、ブログの写真だけを整理して下書き保存。。。


そのままブログを書き続ける気力はなくダウン。。。


一度パートナーにLINEで起こされるも、返信だけしてそのまま寝続けました。。。


ちなみにこれ↓が海図。。。

同じ場所を拡大したナビオニクスのゴールドチャートがこちら↓。


田辺の入港には全く使えないナビオニクスのゴールドチャート。。。


海図が”絶対”に必要だということはご理解いただけましたでしょうか?


海図『W77』と港湾案内だけでも入れないことはないとは思うけど、海図『W74』は観測灯周辺も詳しく載っているし、水深が細かく載っているので、デプスメーターを海図の水深を照らし合わせるほうが位置がアバウトだけど早くわかります。。。


ただし、ここ田辺は綱不知は夜の入港は不可です。岩や島に導標も何もないので!!


前方ソナーがあればスローなら水中のワッチに使えるかも知れませんが、デプスメーターはあくまでセンサーの真下の水深を測っているということをお忘れなく!!


よく聞く座礁事後は、

『さっきまで〇〇メーターあったのに急に〇メーターになって座礁した(岩に当たった)。』という報告。。。

で、そのほとんどは海図に載っている岩や浅瀬に巡航速度で乗り上げたというもの。。。

まあ、去年のGWに『座礁(座洲)実験』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11540337377.html をした僕が言うのもなんですが、やっぱり海図は見て、怪しいと思えば引き返そうよ!!


結局、淡輪から綱不知までは55マイルに13時間もかかってしまった。。。平均4.2ノット。。。

我が艇は平均6.2ノットで航行できるのですが、航海計画はいつも5ノット。。。今回初めて航海計画速度を下回ってしまっての緊急避難でした。。。(・・。)ゞ


まあ、この緊急避難が後で『不幸中の幸い』となることは入港した時点ではわからなかったけどね。。。


『2014年GW4日目。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11837403069.html へ続く。。。