2014年3月30日、日曜日、
『バウの改造(桟の取り付け。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11819302117.html で発見した水漏れ。。。
とにかく次に雨が降る前に、ボルトを抜いてパッドアイを外しコーキングをやり直すことに。。。
(注:『芯材』と『コア』という言葉がこの記事の中で混在していますが、直すのが面倒なのでそのままにしておきます。。。『芯材=コア』ということを頭に入れて読んでいただければと思います。。。(・・。)ゞ)
2014年4月15日、火曜日、
家に帰ってから晩御飯を食べ、整骨院へ行って体をほぐしてもらってからハーバーへ。。。
まずは、水漏れを確認したパッドアイを外しにかかります。。。
水漏れが起きたパッドアイはジャックステイを固定しているバウ側のパッドアイ。。。
ここまで外すだけでも大変!!以前新しいジャックステイに交換してから約1年、既に紫外線で固くなっていきています。。。
真っ赤な部分が元の色。。。紫外線パワー恐るべし。。。
なので、ジャックステイは3年に一度は交換するようにISAFのスペシャルレギュレーションでは規定されています。。。
艇を前オーナーから譲ってもらってから2年間はその時についていたジャックステイをそのまま使っていました。。。
2006年末に新変え。。。去年のこの時期に新変えしたので、以前は6年間使っていたことになります。。。ダメじゃん。。。
とは言っても、何度も何度も縫い目のチェックや擦れていそうな部分は頻繁にチェックはしていましたが。。。
『必要な時に取り付ければいい。』とよく言われましたが、一人や二人では必要な時はほぼ毎週なので、我が艇では常時つけっぱなし。。。
とにかく、つけるにもテンションを入れるのが大変なジャックステイ。。。
ということで、当然外すのも。。。
シャックルキーでバックルを縦にして、スパイキでこじるようにしないと抜けません。。。
このバックルからベルトを抜くだけで、一人で奮闘すること10分以上。。。
こちらが問題のバウ側。。。手で触った程度ではビクともせず、何ともないような。。。
とはいっても、水漏れがあるのは確かなので外しにかかります。。。
ボルト・ナットが3セット。。。僕は一人。。。
こんな時間に呼び出せる知り合いもいないので、ガムテープに頑張ってもらいます。。。
何もせずにペタっと貼ったら、ゴトっとモンキーが落ちた。。。
水漏れの垢やバウの改造で出た埃を拭くのを忘れてた。。。
アセトンで拭き拭き。。。
本当は、スパナを使いたかったけど、なんとインチサイズ。。。つまり僕がつけたものではないということ。。。
プラスのNo3を持ってデッキに上がると、なんとマイナスヘッドのボルト。。。
また、キャビンにマイナスドライバーを取りに戻って、一本目が抜けました。。。
二人いれば、『OK!じゃあ次!!』と大声で叫べば、
『はいよ!!』って声が返ってくるけど、一人では。。。
また、キャビンに入ってバウまで行って、モンキーをガムテープで固定します。。。
バウハッチに梯子があればショートカットできるんだけど、、、元気だったらよじ登れるんだけど、ちょっと不安な体力と腰。。。既に夜11時。。。
無理をしてハッチから落ちるとか怪我をしても困るので、コンパニオンウェイ経由で行ったり来たり。。。
2本目を外します。。。
で、3本目を外すために、またコンパニオンウェイ経由でバウバースへ。。。
3本目を抜きます。。。
たった3本のボルトを抜くのに行ったり来たり、モンキーを固定したりしていると30分以上。。。二人いればほんの数分なのにな。。。
結局、外すだけで45分以上かかったことに。。。
この方法、スパナを使えば普通のナットならガムテープの接着力だけでも回すことができます。
しかし、ナイロンナットなどのロック機構のついたナットや、ロックタイトなどの緩み止め防止剤を塗布したナットなどはガムテープが負けてしまいます。
なので今回は、ボルトを緩めるほうに回すとモンキーがクラッシュバルクヘッドに当たるように、ガムテープで張り付けました。ガムテープはモンキーを落ちないように支えているだけでした。。。
2014年4月16日、水曜日、
家に帰って来て、晩御飯前に持って帰ってきたボルトとナットとワッシャーを、プロクソンのホビールーターにステンレスのワイヤーブラシを取り付けて磨きます。。。
とりあえず、きれいに磨けました。。。ボルトやナットの新変えは修理・補強できてから。。。
というか、僕のセンス的には、ボルト・ナットを付けたまま塗装すること自体ありえないんだけど。。。
ハルの塗装の時はどうしようもないかな?フォアーステイのチェーンプレイトって外せるかな???
2014年4月17日、木曜日、
天気予報では、金曜日の未明には雨ということ。。。
それまでにはコーキングを終わらせないと、ということで晩御飯を食べてから、そのまま牛になりたいのを我慢してハーバーへ。。。
まずは、パッドアイを取り外した部分をきれいにします。。。
しかし、ないないない!!『リーマー(面取カッター)』がない!!!
探すこと30分。。。な~~い!!!イライラ。。。
最後に使ったのは確か。。。
って、人の艇のために使ったとしてもその人のせいにしてはいけないね。。。
もう、とにかく自分のいい加減さにイライラ。。。
自分がいい加減だから、艇は艇専用の工具を用意して降ろさないようにしているんだけど、さらに悪いのが自分が『お人好し過ぎる。』ことだろうか。。。(自分で言うのもなんだけど。。。)
結局、困っている人がいれば『艇から降ろさない。』と決めているにも関わらず、持って行って作業を手伝ってしまって、自分がいい加減だから、片付けを後回しにしてしまうこの性格。。。
なんとかしよう!!
とにかく一度、工具の整理もしないと!!
『お~い!リ~マ~!!どこ行った~!!?』
なんて、もうリーマーを探している時間はないので、とりあえず10mmのドリルの刃をリーマー代わりに使って、ボルトの穴のシリコンが接する場所の掃除。。。
元の穴の面取処理が甘すぎるような気がする。。。しかも、シリコンを遠慮してつけていたようで、これが水漏れの原因だ。。。
10mmのドリルの刃ではきれいな面取り処理ができないけど、元よりはテーパーを大きくできた。。。
アセトンで拭いても、あまりきれいにならなかったので、『鉄の爪』を使ってシリコンを取り除き、最後はサンドペーパーを軽くあてて、アセトンで拭きあげる。。。
が、ここで恐れていたことが現実に!!
何やらボルトの穴の中が黒い。。。しかも隙があるような。。。
穴の中に入っていたコーキングが簡単に筒状になって抜けました。。。つまり、コーキングが穴の周りに接着されていない状態。。。
ということは、サンドイッチの芯材が朽ちているということ。。。朽ちていなければ、芯材にしっかりとコーキングがついていて簡単に取れないはず。。。
早々に芯材の入れ替えの大修理が必要ですが、もうあと数時間で降ってくるであろう雨の前にすることなんて到底不可能。。。
GW前にすることも不可能。。。
とりあえず、金槌で周辺をタッピングテスト。。。
コンコンコン、、、コンコンコン、、、ボン、、、ポン、、、ボン、、、コンコンコン、、、コンコンコン、、、
金槌でデッキを叩いてタッピングテストをすると、芯材が朽ちていたり、芯材とFRPが剥離している部分は鈍い音がします。。。
ここ以外で、自分の取り付けミスでもう一か所コアを朽ちさせてしまった部分があります。。。(>_<)
なるべくまとめて修理をしないと、費用も樹脂も余計に費やしてしまいます。。。
予定していた『神戸まつりレース』と『大阪湾一周オーバーナイトレース』に行けるかな~???
予想より、船尾側の1本のボルトの辺りはまだコアが他の2本のボルトの周りよりはマシなような気がします。。。
急激な力がかかるわけではなく、ティーザー自体にも徐々に衝撃が加わるし、ジャックステイ自体も、衝撃を吸収するので、今回はコーキングをやり直して、水漏れだけを修理します。。。
コーキングはこのように↓つけるのがベストだと”思い”ます。。。
よく、デッキにコーキングを付けて、取り付ける部品を置いて、きれいなボルトを差し込む人を見るのですが、そうすると、ボルトの穴からコーキングを押し出して、船内で作業する人がコーキングまみれになったり、ボルトにしっかりとコーキングが付かなかったりします。。。
まあ、ボルトの数が多いとこの方法は大変ですけどね。。。ジブのレールの取り付けは泣きそうでした。。。
どうやら、この場所も前者の方法で取り付けられたことによるコーキング切れと、芯材の確認をせずにここにパッドアイを取り付けたことが原因のようです。。。
パッドアイごとボルトをデッキに差し込み、船内側からナットを取り付けます。。。
一人でもナットは、デッキの穴とコーキングとの摩擦抵抗でボルトはそれほど回らないので、普通のナットであれば最後の締め込み前までは普通に手で回して締めこめます。。。ただし、ナットやボルトに錆などの汚れがなければですが。。。
ナイロンナットが使われているこの部分はナイロンがボルトに当たるまでは簡単に締めることができました。
後は、外した時とは逆にモンキーを固定します。。。
こちら側は塗装の剥がれがあってガムテープがしっかりとついてくれません。。。
モンキーのためのつっかえ棒を探すと、、、ありました!!伸縮式のボートフック!!!
1本、2本、3本と順に、モンキーをガムテープとボートフックで支えてもらって、
本当は、コーキング切れのリスクを最小限にするにはデッキ側のドライバーでボルトを固定しておいて、船内側のナットを回して締めこむほうがいいんですけどね。。。(>_<)
3か所とも締め終えて、もう一度確認のために3か所とも増し締めします。。。
あ、ガムテープがなくなった。。。(><;)
でも、モンキーレンチをクラッシュバルクヘッドに当たるようにして、ボートフックで支えれば大丈夫なんじゃない?
と、思ってやってみた。。。
1本目、船尾側、
2本目、左舷側、
成功です!!
てか、ガムテープいらなかったんじゃない?
一人で作業するには、まあ、ガムテープと、できればボートフックよりも100均とかで売っている程度の『つっぱり棒』が便利かも。。。
要は、工具の『落ち止め』と『回り止め』ができればいいんだから。。。
流石に芯材が朽ちているので、絞め直したらデッキが軽く凹んでしまいました。。。柔軟性のない表面のパテ(フェアリングフィラー)はほんの少しヘアークラック。。。
まあ、水漏れはこれで止まるし、人間の体重を水圧で引きずる程度であれば十分強そう。。。
思い出した!相棒(パートナーではない)が合板を入れて修理してくれたのは、アンカーウェルの前方だった。。。
でも、その合板も中途半端な合板なんだよね。。。アンカーウェルの蓋も踏み抜けそうだし。。。
大体この写真↓に写っている部分はフォアーステイのチェーンプレート以外の場所には、すべて裏からマリン合板を当てて積層して、強度を保ちつつ、表面のFRPを切り取って、中の芯材(コア)を入れ替えて積層し直しだな。。。
アンカーウェルの蓋のデザインどうしようかな???
パルピットの改造も一緒にできるかな???いくらかかるかな???
このトラブルの原因は、
1、バルサの芯材(コア)部分に穴の処理をせずに部品を取り付けていたこと、
2、コーキングの不備。
3、ボルトごと船内をべた塗りしてしまっていたので、オリジナルのペイントと新しいペイントの間に水が回っていたことによる、水漏れの発見遅れ。。。ボルト周辺のペイントの剥がれも水漏れが原因だと思う。。。もう一か所にペイントの剥がれがあったけど、そちらは完全に下地処理不足による、剥がれだったので同じだろうと思ってしまっていた。。。
4、そもそも、丁稚奉公のような制度があるなら、少なくともベテランスタッフが監督していないといけなかったのでは?本当に大丈夫か?我が艇を建造した造船所は!?
とまあ、こういうトラブルはレース艇には付き物です。モールドから起こされたデッキのノンスリップパターンがないので、迷うことなく、表側から修理できるのがせめてもの救いかな。。。
まあ、バルサコアとは言っても、最悪1㎡程度単位で区切られているので、たぶん手前側はそれほどひどくはないと思うんだけど。。。
『バウの修理(その2 マリン合板)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11876453500.html へ続く。。。