アニオールズカップ観戦Day4-R11 | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『アニオールズカップ観戦Day4-休憩時間。。。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11799391177.html からの続き。。。


強風のDay4の最終レース。


4校に対して3艇になってしまったので、日本大学はこの日、このレースが最終レース。是非頑張ってほしいものです。


配艇は


黄=神戸大学


緑=日本大学


青=防衛大学校


です。



強風のためにマミューバの艇速も早く、とても短いスタートラインなので、本部艇有利と言えども、リミットマークの外側までを使った激しいポジション争い。。。


僕はリミットマークの外側約5艇身、スタートラインから高さ3艇身ほどの場所になるべく留まろうとするのですが、強風のためにすぐに流されてしまう。。。


そんな僕に『邪魔だ!どけどけ!!』と叫びながら迫ってきた日本大学(右)と防衛大学校(左)。防衛大学校の後ろは神戸大学。叫ばれて怖い僕は必死に逃げながらも『船上カメラマン』として写真撮影も行います!

って、嘘です。叫ばれてはいません。。。睨まれていたかもしれないけど。。。



僕を追い掛け回したくせにUターンして去っていきました。。。


仕返しだ!!とばかりに僕も追いかけます!!


嘘です。当然マミューバ中で本部艇有利なのでみんなが戻ります。

スタート1分前になったので、もうリミットマークの外側には来ないだろうと、スタート後にクローズで帆走るレース艇とミートしない場所まで戻って写真を撮ります。


有利な本部艇側へ戻る全艇。防衛大学校(左)、日本大学(中央)、神戸大学(右)。


R11のスタート、最初に飛び出したのは日本大学(左)、続いて神戸大学(中央)、少し遅れて防衛大学校(右)。


レースごとに上達する日本大学が先行します。


オール2年生でチームワークは抜群だけど、少し知識に欠ける神戸大学。『なんちゃってレベル』のアドバイスしかしていないので、ちょっと前後バランスが前に寄りすぎてしまった。。。(・・。)ゞ

でも初日のスターンを完全に引きずりながら帆走っていることを考えればかなりスピードには乗れている。


アクションや風の強弱に対する乗員のポジションが完璧な防衛大学校。。。(この時はまだ彼らの欠点が分からない『なんちゃってレベル』の僕。。。)


リードするのは日本大学(左)、2番手を帆走るのは神戸大学(中央)、3番手を帆走るのは防衛大学校(右)。


先行する日本大学(左)を、高さメインのタクティスで追いつこうとする防衛大学校(右)。


ん!?


あれ?艇が小さくなった?


あっ!!


この写真↓で初めてボートハンドリングやタクティスに優れた防衛大学校の克服できない(してほしくない)欠点を見つけることができました。。。

僕はレース中は○○大学の写真を撮っているという意識はありません。。。

自分の気に入ったフレームの中にレース中の艇が理想の構図で入ってくるのを待っていることのほうが多く、後はレース展開が分かるような構図で撮っているだけです。

レース艇の邪魔になりそうなら撮影そっちのけで逃げています。。。


なので帰ってから写真を整理しながら各大学の『〇と×』を再確認しながらブログにアップしています。なので日にちが経ってもメモもないのに内容のコメントができます。。。


で、今回やっと気が付いたのは防衛大学校の『乗員の体格』。

今まで流すようにしか見ていなかった大会公式ホームページhttp://anioruscup2014.jimdo.com/ の、『参加校』をクリックすると乗員の写真が出てくるのですが、後ろの窓の高さが同じだとすると防衛大学校のメンバーの体格が他の大学のメンバーの体格よりも平均して一回り大きい!!


神戸大学は乗員メンバーの写真だけど、他の大学は大会にやってきたメンバー全員で撮影されているので、どのメンバーがどのレースに乗っていたのかは不明。


僕は神戸大学の大きな学生を見上げないといけないので、僕の体重(少しおデブ?)を合わせて考えると、最軽量の神戸大学が推定で合計体重320キロくらい?に対して、防衛大学校の合計体重は推定400キロ近く。


J24はクラスルールで『合計体重は400kgを超えないこと』となっているクルーザーのクラス。


しかし、今回はクラスルールではなくメンバー数を3~5人としているので、全大学5人でメンバーを編成しています。


合計体重を減らすために乗員を減らしてしまうと、こんどはマーク回航のハンドリングが遅れる分不利になるでしょう。。。


なので乗員の合計体重の重い防衛大学校は他の大学から比べるとJ24のような小型艇では艇全体が沈んでしまってボートスピード面では不利になっています。なので、どれだけボートハンドリングがうまくタクティスに優れていてもボートスピードが他の大学に追いつきません。


でも僕が将来オーシャンセーリングに出て、もし何かあって救助してくれるのは、彼らかもしれません。その時のことを考えると、その欠点は克服しないでほしいです!たくましい体で救ってください!!(笑)


今回の使用艇が防衛大学校にとっては不利な艇種。もしこれが30フィートオーバーの艇種であれば逆に彼らにとっては有利な艇種となったと思う。。。


しかし、普段の使用艇であるJ24のハンドリングがうまくタクティスに優れている防衛大学校は、しっかりと先行艇に付いていきます。


2番手を帆走る防衛大学校(奥)と、続く神戸大学(手前)。


先行する日本大学(右、奥)、2番手を帆走る防衛大学校(左)、3番手を帆走る神戸大学(左、手前)。


上マークを最初に回るのは日本大学(左)、続く防衛大学校(右)。


乗員の合計体重が軽く、前後トリムと強風のアップウインドのハンドリングが苦手な神戸大学が遅れて上マークを回ります。


2レグ目を先行するのは日本大学(左)、それを追う防衛大学校(右)。


日本大学(左)に追いついた防衛大学校(右)。


大きな波の中、J24に追いつこうとするジュリーボート。。。大変そう。。。


日本大学(右)を追い越した防衛大学校(左)、下マークに近くなれば少し波が収まりちょっと一安心のジュリーボート。


何とかアップウインドの遅れを取り戻そうと頑張る神戸大学(右)、先行する防衛大学校(中央)、2番手になってしまった日本大学(左)。


スピンダウンに入る防衛大学校(中央)、2番手は日本大学(左)、3番手は神戸大学(右)。



強風では乗員の合計体重を完璧なボートハンドリングとタクティスでカバーする防衛大学校(右)と、3番手の神戸大学(左)。


下マークを一番に回る防衛大学校。


完璧なコース取りでマークを回った防衛大学校。


『強風で波のあるアップウインドは難しいよ~。(T_T)』と泣きながら頑張る神戸大学のスキッパー。。。

嘘です!泣いていません!!何とか乗員の合計体重の軽さをカバーしようと、ジブのファイナルトリムができたらコクピットは強風でも一人でヘルムとメイントリムをするようにアドバイスしたら、それを実践して頑張るスキッパーです!!


アップウインドの遅れを取り戻し、日本大学(中央)に追いつこうとする神戸大学(左)、先行する防衛大学校(右)。


何とか追いつきたい神戸大学(右)が少し落としてパワーモードで帆走らせます。。。左は日本大学、中央は防衛大学校。


神戸大学からは初日に

『上りがスピードにのらないんです!何がおかしいですか!?』

と質問されたので、

『波が出てきたらパワーモードで帆走らせ、前後トリムに気を付けて!』

とはアドバイスしました。。。


だけどここでは『ちが~う!!』ここはタクティスの問題だ~!!


パワーモードで艇速を上げても、先行艇のブランケットに入っていってしまってはダメ~!!


そういう場合はタックしてクリアエアーを掴みに行くんだよ~!!!(/TДT)/


所詮は『なんちゃってレベル』のアドバイスです。。。タクティスを絡めたアドバイスができていればよかったのですが。。。

ゴメンなさい。。。m(_ _ )m


ちなみにここでいう『パワーモード』とは彼らがジブを入れすぎてしまっていて艇速が遅いから使っている言葉です。

ジブを引き込んで高さを稼ごうとするあまり、波に叩かれた後のスピードビルドが追いついていないのでそれを克服できるように3cmほど強風ではジブシートを緩めてみるようにアドバイスしました。。。『なんちゃってレベル』ですが。。。(・・。)ゞ


僕の『なんちゃってレベル』のアドバイスのせいで大きく高さを失ってしまった神戸大学(右)、先行する防衛大学校(中央)、2番手を帆走る日本大学(左)。


パワーモードで距離は帆走ったけど、スピードにのれた神戸大学(奥)が日本大学(手前)の風上側を突破して上マークまで最終アプローチ。


トップで上マークを回ろうとする防衛大学校。


体が大きく当然リーチも長い防衛大学校のスピンアップが一番素早い!バサバサバサー。。。


多少スピンアップ中に風が入ってしまってもパワーもある乗員が一気にスピンをアップする防衛大学校。


いつも完璧な防衛大学校。R5のトラブルだけが気になります。。。


強風では乗員の合計体重のおかげで一番安定している防衛大学校。


なんとか2番目に上マークを回る神戸大学。


何とかフリーでは軽さを生かして追いつきたい神戸大学。


3番手で上マークを回る日本大学。


R9では時々上がるブローを考慮してか最終レグはスピンアップをしなかった日本大学。

このR11ではそのブローほどの風がコンサタントに吹き始めた為か、またスピンアップをしない決断をした日本大学。

彼らの多くはインショアレースやマッチレースのトレーニングをしているのではなく”外洋”を帆走ることを主としていることを考えればこの決断は大変素晴らしい!!


この日のコンディションは、日曜日にKYCが2レース目を強風予報のために中止した時よりはるかに強い風。

一文字や六甲アイランドや六甲アイランド沖の埋め立てに守られているとはいえ、ちょっと風はきつめで、もしハンドリングをミスすればブローチングしそうなくらい。

彼らの決断は見習うべきものがあると思う僕なのでした。。。



強風の中では圧倒的に安定した帆走りを見せる防衛大学校が1着でフィニッシュ。


苦手なコンディションの中、2着でフィニッシュする神戸大学。


ノンスピンで3着でフィニッシュする日本大学。


この日で最後の日本大学は合計で26点ということで最下位が決定してしまいましたが、他の競技のように普段の活動内容が違う中で大変健闘したと思います。


後2レースを残して僕の計算が正しければ、


暫定1位は

明治学院大学の9点、

逃げ切ることができるか!?


暫定2位は

神戸大学の10点、
明治学院大学に追いつき追い越すことができるか!?


暫定3位は

防衛大学校の14点、

残念ながらフランス行きの切符は手にもう手にできないが、神戸大学の結果次第では神戸大学と同じポ点数の2位になることができます。


(暫定成績などの成績は公式ホームページhttp://anioruscup2014.jimdo.com/ でご確認ください。間違えていたらご指摘をお願いします。m(_ _ )m)


さあ、フランス行きの切符は明治学院大学か神戸大学か!?


結果は最終日に持ち越しです。


また、キャビンでCDに撮った画像を取り込み、何とかマストが絡まないように本部艇へ手渡し、ハーバーへ戻ります。。。


この日は僕もかなりくたくた。。。機走で走っているときの急激なステアリングはプロペラから発生した水流の重さが直接腕に響きます。。。


帰って、明日の昼からの仕事の段取りをして、晩御飯前に少し寝てしまった。。。


起きて晩御飯を食べて、写真だけでも整理してアップすると午前3時。。。寝なきゃ!!


『アニオールズカップ観戦Day5-R12』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11800127915.html へ続く。。