アニオールズカップ観戦Day4-R9 | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『アニオールズカップ観戦Day3-R8』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11798655653.html からの続き。。。


2014年3月18日火曜日、


この日は昼には7m以上の強風になる予報。。。


とりあえずレースするのかな?と艇を出して行くと。。。


頑張るのね。。。(・・。)ゞ


まずは、先日とても気になっていた日本大学を追いかけて前後トリムだけを少しお節介アドバイス。まあ、普通は一言二言では理解されないだろうけど、もう少しレースに絡んでくれると観覧側からは面白いので。


僕がアドバイスすると、公平・不公平という議論もあるかもしれないけど、もともとの使用艇がJ24を使用している大学のほうが他の大学から比べると遥かに有利なわけで。。。


他のスポーツではコーチや監督が合間合間に選手に指示やアドバイスを送るのも普通だし、レース中じゃないので『外部の援助』にはならないので他校の方々&関係者の方々、お許しを!!m(_ _ )m


って、言っても、神戸大学はもちろん明治学院大学にも気が付いたことは伝えています。。。それをその一言でできるようになるかは別問題。。。


じゃあ、防衛大学校にアドバイスしたのかと聞かれると、彼らの動きや艇の扱いは完璧すぎて『なんちゃってレベル』ではアドバイスできません。。。彼らのミスは自分たちでも簡単にわかるR5でのトラブルと、R8でトラブル回避の為かスピンを下すのが早すぎたくらい。。。

(ただ、克服できない欠点(克服してほしくない欠点)はこの日見つけました。。。詳しくは『R11』の記事の中で。。。)


少し風の強い中、R9のスタートです。


配艇は


青=日本大学


緑=防衛大学校


黄=明治学院大学


です。



日本大学(左)、明治学院大学(中央)、防衛大学校(右)、スタートラインはやや本部艇寄りが有利かほぼイーブンかという感じ。。。明治学院大学(中央)が日本大学(左)と位置取り合戦をしているのを横目に、防衛大学校がクリアエアーを捕まえてフルスピードでスタートラインを飛び出しました!!うまい!!!


右海面に出す、日本大学(左)と防衛大学校(右)、J24にとってもジュリーボートにとっても今日の海面は厳しそう。。。我が艇にとってはスタート海面付近はうっとしい程度。。。


この日はタクティスによる大きな開きはなさそうなスピード勝負。

先行する明治学院大学(右)、明治学院大学にルーズカバーされる防衛大学校(中央)、他大学がカバーリング合戦をしている間にクリアエアーを掴んで差を開けられないように頑張る日本大学(左)。


この日の波は南西からのうねり。。。スタート付近では1m弱、上マーク付近では1m越え。。。

しかし、風は西南西。。。

なのでポートのほうが伸ばしやすい。。。


明治学院大学(右)、日本大学(中央)、防衛大学校(左)。


上マークをトップ回航したのは明治学院大学(左)、続く防衛大学校(右)。


2レグ目を先行するのは明治学院大学(左)、2番手は防衛大学校(中央)、3番手は日本大学(右)。


下マーク回航に備えジブをアップする明治学院大学。


スピンをダウンする明治学院大学。


ボートスピードと自分たちの技量をよく理解している完璧なタイミングでのスピンダウンを披露する明治学院大学。


完璧なアプローチで下マークを回っていく明治学院大学。


なんと!離されていたにも関わらず2レグ目で防衛大学校(手前)に追いついた日本大学(奥)。


下マークを見守る本部艇のリンクワークス。


ポートが帆走りやすい上に、少しポートロングになっているR9。

先行する明治学院大学(右)、2番手を帆走る防衛大学校(中央)、防衛大学校にかなり追いついた日本大学(左)。


スタボータックに返した防衛大学校(右)。(左は観覧艇。)


得意なコンディションなのか僕の『なんちゃってレベル』のアドバイスを実践してくれているのかわからないけど、極端に離されることなく付いていく日本大学。おや?ヘルムが途中で変わったのかな?ちょっと前よりに重心が移ったのでスターンの引きずりが大分良くなりました。


再び上マークをトップで回るのは明治学院大学。


スピンを揚げる明治学院大学。バサバサバサー。。。


スピンを揚げる明治学院大学。バサバサバサー。。。



スピンを揚げる明治学院大学。ポンっ!(関西人はオノマトペが好きらしい、特に京都は。。。僕も京都生まれだからかな?)



3レグ目のポートを長く伸ばした明治学院大学が大きくリード。上マークへ近づけば近づくほど、波は大きくなり、手前でタックを繰り返すより細かい波で連続して艇速を失うこともなく、大きなうねりの中をゆっくりとアップダウンしながら艇速を保ったまま上マークにアプローチできたようです。。。


僕にとっては下マーク付近は楽だったけど、上マーク付近はJ24とは逆にカメラで被写体に集中しようものなら、激しく何度も波に叩かれてしまいます。。。危ない。。。(・・。)ゞ


かなり明治学院大学に水を開けられてしまった防衛大学校。


しかし、すべてのコントロールは素早く的確な防衛大学校。


もっともマーク回航後のスピードビルドがうまい防衛大学校。(この時点でまだ彼らの克服できない(してほしくない)欠点を見つけることができない『なんちゃってレベル』の僕。。。)


上マークへアプローチする日本大学(右)、上マーク回航後の防衛大学校(左)。


上マークの回航に入る日本大学。


スピンをアップしないことを選択した日本大学。

同型艇での”レース”と考えるとスピンを揚げない限り、当然勝ち負けとしては話になりません。


だけど、この日マーク付近は白波こそ立っていないけど波高は1m越えで我が艇でも機走では大苦戦。風速は時折20ノットを超えている。。。


たぶん、普段の環境面からいうと一番不利な日本大学。しかし、安全のためにはプッシュせずにスピンを揚げないという選択は素晴らしい!!


アニオールズカップは確かに『学生クルーザーヨット日本一』を決定する大会ですが、外洋ヨットは当然レースだけではありません。レースに向けて主に活動をしている大学もあれば、航海訓練的にクルージングを行っている大学もあります。

アニオールズカップの参加も他の大学のクルーザーヨット部との交流目的で参加されたのかもしれません。


(『先行した艇がスピンを揚げたから、こちらも揚げる』と無理をしてディスマストしたり、ブームを折ったり、スピンポールを折ったりしている社会人レーサーの方々!少し日本大学を見習いませんか?僕も安全の再認識をさせてもらいました!)



僕はこの時点でこのレースはリタイヤ。。。波の悪い中、操船しながらカメラでレース艇を追うと波に合わせた操船ができない、というか踏ん張ることができないので危険と判断。。。。。。(・・。)ゞ


中々上マークを見守るマークボート『甲竜』の絵が撮れないのでたまには落ち着いて、


はい!チーズ!!


『今日は一人ですか!?』と学生。。。

『一人で寂しいねん!』と僕。。。



レースの方は、他を大きく引き離しトップを帆走る明治学院大学(左)、2番手を帆走る防衛大学校(中央)、ノンスピンでジブにも風を入れるために少し上らせて帆走る日本大学(右)。


ジャイブしてフィニッシュへ向かう日本大学。


このレースは


1着=明治学院大学


2着=防衛大学校


3着=日本大学


となりました。



羨ましいジュリーボートのYさん。。。だからぁ~、一人の寂しさが倍増されるんだって!!



『アニオールズカップ観戦Day4-R10』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11799386726.html へ続く。。。