『アニオールズカップ観戦Day3-R7』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11798575337.html からの続き。。。
2014年3月17日月曜日、
さあ、乗り換えの後、2時過ぎにやっとR8のスタートです!
待っている時間は長かった。。。
待っている間に本部艇に行くと、
たぶん本部艇の艇長をしている子から、
『スタートラインはイーブンですか?』
と聞かれたので、
『いや、リミットマーク側が有利かな?僕ならスタボーでマーク側から出ると思うよ。』
というと、肩を落としてがっくりした模様。。。
どうもスタートラインを風に対して直角に引くように頑張っているみたい。。。
何度もアンカーを打ち直しているのはこういう理由だったんだ。。。
このレース海面の水深は大体14m前後。
よく『アンカーラインは水深の3倍』と勘違いされているけど、
正しくは『波も風も潮流もないときは水深の3~5倍、ある時は5~10倍』のアンカーラインの長さが必要です。
この水深の『3倍』と覚えている人は、船舶免許を取るときに最低限の数値である『3』だけを覚えてしまい、『3~5』や『5~10』の数値を忘れている人ですよ。
まあ、レースの運営時間だけなら多少短くても大丈夫だろうけど、それでも今日のコンディションであれば60~70m位は伸ばしたいかな?
なのでリミットマークを打ったら、本部艇を止めたい場所から風上に10艇身くらい進んでから、アンカーを下しながらバックして2艇身ほど下がったらアンカーを着底させ、さらに4艇身ほど下がったら一度アンカーラインを艇に固定して、そのままバックでアンカーを効かして、効いているようであればさらに4艇身ほどバックすれば止めたい場所に止めれるよ。
よく、艇を完全に止めてアンカーを下し切って、どんどんアンカーラインを送り出してからバックする人がいるけどこれはダメ。これでは着底したアンカーの向きがわからないし、アンカーに送り出したチェーンやロープが絡んでしまって、海底にアンカーの爪が食い込まない。なのでアンカーを下しながらバックしていこう。
できれば、なるべく長いロープを用意しておいて誤差はラインの出し入れですると、アンカーを打ちかえる手間がなくて時間を省略できるよ。
できればバウから5m位の場所にアンカーモニターを付けているとレース艇がアンカーラインを引っかけるトラブルも最小になります。
まあ、アンカリングはアンカーの種類やフルチェーンなのか、チェーン+ロープなのか、ロープだけなのかでも変わってくるし、水深+バウの高さも『スコープ』に考慮しないといけないし、そのスコープはアンカーのシャンクやフルークやラインの角度を左右するわけで。。。なんて細かく書きすぎるときりがないので、
要は長めのアンカーラインを用意して、リミットマークより風上に行ってからアンカーラインを伸ばして戻ってくればOKということでしょうか?
と、いうか、いまさらだけど、本部艇をきっちり固定できた後に本部艇から無線で指示を出しながらクライナーベルグにリミットマークを打ってもらうのが一番確実だった思うけど。。。
やっぱり艇のアンカーの上げ下げは大変だよ!(・・。)ゞ
と、『なんちゃってレベル』の今後のアドバイスは細かいことを話し出せば限がないので、もう置いておいて、レースの記事を!!
配艇は
青=防衛大学校
緑=日本大学
黄=神戸大学
です。
R8のマミューバリングの始まりです。
神戸大学(左)、防衛大学校(中央)、日本大学(右)。
R8スタートです。高さ順に、防衛大学校(中央)、日本大学(左)、神戸大学(右)。
ここから面白い展開が始まりました!!
遅れてスタートした神戸大学(左)ですが、微軽風が得意なので防衛大学校(右)に追いつこうとしています。。。
しかし、追いついても風上を突破するだけの高さはなく、当然風下は突破できないので神戸大学(左)はタックを返します。。。すると防衛大学校(右)がすぐにタックしました。。。
神戸大学(中央)がタックを返すと、すぐに防衛大学校もタック。。。
神戸大学(右)がタックすると、防衛大学校(左)もタック。。。
R5でのトラブル以外は何故かノーミスなのに成績が振るわない防衛大学校。(この日はまだ原因に気が付いていない『なんちゃってレベル』の僕。。。)
神戸大学(中央)がタックすると、防衛大学校もタック。。。完全に防衛大学校が神戸大学を抑えて帆走ります。。。日本大学(左)が神戸大学(中央)の前を余裕を持って通過。
しかし、日本大学(中央)は防衛大学校(右)の前を通過できず、タック。。。
そのまま、日本大学(左)を抑えて帆走るかと思えた防衛大学校(右)ですが、
神戸大学(左)がタックすると、日本大学(中央)を残して、またタックした防衛大学校。。。
正確な成績表は公式ホームページhttp://anioruscup2014.jimdo.com/ でご確認いただきたいのですが、このレースまでの総合ポイントでは4大学中3位に付けている防衛大学校は、たとえ日本大学にこのレースで負けても、神戸大学よりも先にフィニッシュすれば、神戸大学に追いつくもしくは追い越す可能性があり、日本大学に追い越される心配はありません。
なので防衛大学校は徹底的に神戸大学をマークしているものと思われます。。。
たぶん、、、(・・。)ゞ
防衛大学校にカバーされて、イライラしているであろう神戸大学。
全員で神戸大学の動きを睨み付けるように見る防衛大学校。
『神戸大学がタックすれば、こっちも直ぐにタックするから神戸大学から目を離すな!』
と言ったかどうかはしらないけど、とにかく鋭い眼差しです。。。
2艇はこんな位置関係。。。
右が防衛大学校、左が神戸大学。。。
タックする神戸大学。
しかし、タッキングの素早さは防衛大学校(スタボーで帆走る右)のほうが遥かに素早い。。。
タックのたびに少し離されるものの、直ぐに距離を詰める神戸大学(左)。
上マークへの最終アプローチは、右から、防衛大学校、神戸大学、日本大学。
スピンアップも一番素早い防衛大学校(左)は神戸大学(右)にカバリングされることなく先行します。
カバーリングができないのも神戸大学の弱点です。
それでも微軽風は軽さでジワリジワリと防衛大学校に追いついていく神戸大学。
リードがあるのでトラブル回避のために早い目に下してしまったのでしょうか?
これはチャンスとばかりに神戸大学が追いついてきます。(中央に見えるヨットは我が艇と同じく外部?の観覧艇)
先に下マークを回ったのは防衛大学校(右)。マークギリギリまでスピンランを続けようとする神戸大学(中央)。(左は観覧艇。)
『防衛大学校さんよ!スピンダウンはこうするんじゃ!!』と言ったかどうかはしらないが、
マークまでほぼ1艇身で素早くスピンハリをカットしてスピンを回収する神戸大学。
今までのレースの中で一番いいアプローチをしながらマークを回る神戸大学。
たぶん、少し経験に勝る防衛大学(奥)に対して、スピードビルドと高さが足りないけど2艇身の距離まで追い上げた神戸大学(右)。
スタボーのまま、スピンを風下から取り込む日本大学。
ゆっくりだが確実にスピンを取り込もうとする日本大学。たぶん4大学中、唯一J24で大会前に練習をしたことがないメンバーではないでしょうか?(神戸大学と防衛大学校の所有艇はJ24、明治学院大学はシーム31だが防衛大学校が所有する2艇のJ24を使って合同練習をしたというブログの記事があったと思う。)
僕は、レース海面のど真ん中を走り回りたいけど、日本大学が不利になるので彼らの風上には行けない。。。
なので、本部艇に向かって、
『はい、チーズ!』
神戸大学と同じく乗員によるボートの前後バランスが分かっていないようだ。。。先日ダウンビローはできていたんだけど、今日はスキッパーがパルピットにもたれて前を向いてヘルムを取っている。。。
その為にスターンが沈み込んでしまっているぞ。。。
だから『何とか渦』(・・。)ゞがスターンに発生して、その渦で艇が後ろに引っ張り戻されているという感じだな。。。でもレース中に気が付いてもアドバイスできない。。。たとえ既に最後尾を帆走っているとはいえ。。。
とにかく頑張れ日本大学!!もう一度くらいカッコいいとこ見せてくれ!!
おや?先行する2艇はどうなった???
激しいタッキング合戦を繰り返しているんだろうか?日本大学に集中していた僕には展開が分からない。。。
よし!全艇に影響のない外側を回って追いつこう!!この風でこの展開なら追いつける!!
あれ?いつの間にか神戸大学(右)が防衛大学校(左)に対して先行しているぞ!!どうなった!?どうやった!?
たまには風上側にも行ってみよう!ただしレース海面の外側から。。。
中央が先行する神戸大学、左が2番手の防衛大学校、右が3番手の日本大学。
最初に上マークを回ったのは神戸大学(右)、続くのは防衛大学校(左)、中央は日本大学。
この辺りなら他のレースでも観覧艇がうろうろしている場所なので風上側でも大丈夫だろう。。。同じ高さくらいにマークボートの甲竜もいるし、クライナーベルグもこのラインで観覧してるし。。。
僕はUターンして外側から先頭艇を追い越します。。。
先頭を帆走るのは神戸大学!3レグ目に何があった!?どうやってあの防衛大学校の防衛網を突破した!?君たち諜報員になれるんじゃない!?(笑)
(神戸大学の向うの艇は観覧艇。)
(防衛大学校の向うの艇は観覧艇。)
たぶん、J24が本当に微妙な乗艇位置で艇速が変わることを知らない日本大学。ダウンビローの知識はあっても、ヘルムスマンがクルージングモードになってしまっている。。。
今日は神戸大学と防衛大学校のタッキング合戦がとても面白かった!!
レースが終了して撮った写真をパソコンに取り込み、CDに入れ、土日はピンボケやズームにして大きくずれてしまって何を撮っているかわからないような写真は削除したけど、お世話になっている業者さんの仕事を終わらせないと、残りのレースの観戦が怪しいので、そのまま一番近くにいた本部艇にCDを渡し大急ぎでハーバーへ戻る。。。
ハーバーへ戻ったのが16時。。。お世話になっている業者さんがちょうど係留が終わったころにハーバーに来て、我が艇から僕と工具箱3つとボースンチェアーを拉致して、大阪の中央のハーバーへ連れて行きました。。。
『航海灯が点かない。』 ・ ・ ・オーナーの皆様それくらい自前のクルーでできるようになりましょう!!
まずはマストの下の結線部分を確認。
OK!12Vはここまで来ている。念のためにゆとりのあるケーブルの端をカットしてビニールを向いて、軽く黒く腐食している部分をカッターできれいにしてその部分は再接続完了。
念のためにもう一度点灯確認。
『どうも点いていないようだ」。』とお世話になっている業者さん。。。
『じゃあ、さっさと登って確認しよう!念のために電球を持って登ります。』と僕。。。
僕の工具箱からアンカーライトの10Wの電球を念のために2つ持って、先が交換できるドライバーを持ってマストに登ります。。。
おや?簡単に36フィートの艇のマストに登れちゃった。。。少し腰はおかしいものの、ジムで軽く体を動かしているおかげか、体重は減っていないけど、筋肉として少し体が戻ったようだ!!ヾ(@^▽^@)ノ
航海灯のトップキャップを外し、もう一度スイッチを入れてもらうと、違法LEDの航海灯の電球の10数個あるLEDのうち3つしか点灯していない。しかも明るさも強・中・弱って感じなうえに、上向きのLED電球。。。つまりはキャビンのスポットライトとかに使う電球。。。
違法でもせめて、全周用のLEDにしないとリアルに危ないよ!!せめてLEDの特性を理解して!!!誰だこんなの取り付けたのは!?
ということで、お世話になっている業者さんに、
『オーナーには『業者の責任では違法なLED電球を取り付けることができないので、普通の電球に取り換えました。』とお伝えください!』とマストの上から言って、普通の電球に取り換える。
既に数社から型式承認があるLEDの航海灯は発売されたけど、航海灯の電球としてのLEDは販売されたのかな?
僕はヘラマリンのLEDの航海灯が発売されるのを待っています。。。早く~!!!
マストから降りてくると次は、その艇のオートパイロットの調整。。。これはほとんどお世話になっている業者さんがオートパイロットの代理店の方と電話でやり取りして解決。。。僕はちょっと品番?をチェックしただけ。。。
折角なので、ちょっとバウバースの構造を覗かしてもらう。。。きれいなインナーモールドの艇だったので参考にならず。。。
ハーバーへの帰り道、
『この前、運んでもらったスピンポールのパロットピークがおかしいけどちょっと見てくれるか?』とお世話になっている業者さん。。。
我が家の車にはルーフキャリアが付いているので、長尺物を運ぶのによく駆り出される。。。
てっきり僕が運送会社に引き取りに行ったときにどこかにぶつけたのかもと思ったけど記憶なし。。。
見ると、製造誤差による欠陥。。。週末のレースに間に合わせるには自分で対応するしかない。
直し方は『当たってる場所を削る』か『当たってる物を曲げる』かのどちらか。。。
とりあえず『当たっている場所を削る』ということで、明日道具を段取りして、明後日削ることに。。。
あれ?仕事は仕事でもヨットの仕事のつもりじゃなかったんだけど。。。
家に帰ると21時前。。。晩御飯を食べてお風呂に入って、写真を整理して、写真をブログにアップし終わったら午前4時!!
やばい!!寝ないと!!30歳超えてから48時間不眠不休できなくなった。。。36時間がやっとって感じ。。。しかも、火曜日・水曜日と見に行かなきゃ!!って別に行かなくてもいいんだけど。。。
土曜日・日曜日・月曜日と見に行って、土曜日に油断して顔が日焼けで余計に疲れてしまった。。。
ということで月曜日は写真だけアップしてコメントは書けませんでした。。。m(_ _ )m
このブログに写真をアップするには、
撮りまくった写真の中からブログ用によさそうなのをピックアップ。
↓
ピックアップした写真を、処理ソフトで圧縮してサイズダウンして新しいファイルへ。
↓
写真を一枚ずつファイル名を確認しながら、アメーバの管理するファイルに5枚ずつアップロード。
↓
アップロードした写真を最高12枚ずつ記事の中に表示。
↓
何故か時系列に表示されないので、保存用に外付けハードディスクに入れた画像を時系列に並べ、画像を順番に並べ替える。
という作業をしているので今回のようにレースの展開を多くの写真で記事にしようとしたら大変なんです!!(><;)
なのでコメントは後付になるけど許してね。(●´ω`●)ゞ
ちなみに、僕が撮った写真はすべてそのままCDに入れて学生の手に渡っているので、もし欲しい方は学生に聞いてください。。。僕には誰に渡して、どう管理されているのかはわからないんですけどね。。。(・・。)ゞ
たぶん広報辺りではないかと。。。
一部は公式ホームページにもアップされているようなので、決して、
『押しつけがましくCDに入れてた写真なんか渡しやがって!いらんゴミ増やすな!!』
なんてことにはなっていないと思う。
僕はいわゆる『非公式カメラマン』という位置付けになるんだろうけど、他の人が取れないような場所で撮った写真も多いはずだから、いろんなところで撮られた写真と一緒にまとめられるんじゃないでしょうか?
渡した艇まではわかっているんだけど、そこから先は???
著作権がどうのとか、提供者の名前を載せろとかは一切言わないので自由に使ってください。
その前に『肖像権!』って言われそうだけど。。。
『モザイク入れろ』とか『あの写真消せ』とか、『あの記事削除しろ』とかがありましたらコメント欄にご連絡ください。真摯に受け止め対応させていただきます。
なお、公式ホームページにも大学名・学生の名前・モザイクなしの写真などが使われているので、今回はそちらを順守させていただいているつもりです。m(_ _ )m
ただし、学生の皆さん!
僕の名前と我が艇の艇名は既にご存知だと思いますが、このブログはあくまでペンネーム『なんちゃってオーシャンセーラー』で書いているので、口コミはOKだけど、ホームページやブログやフェイスブックで僕の名前と我が艇の艇名を使って『なんちゃってオーシャンセーラー』の紹介を活字でしないようによろしくお願いします。。。
『アニオールズカップ観戦Day4-R9』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11799376886.html へ続く。。。