『タモリカップクルージング』(松山→福岡 その5) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『タモリカップクルージング』(松山→福岡 その4)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11766473954.html からの続き。。。


関門海峡を抜け、西へ針路を取り『響航路』を過ぎると不気味な高い塔が2本見えます。。。

水路通報にあった『観測塔』と『風力タービン』のようです。。。ようは『洋上風力発電の風車』だと思うけど不気味な高い塔にしか見えません。。。航路上ではなくまったく問題ないのですが、不気味なのでなるべく北へ離して通過します。


その後、『丸山出シ』の灯浮標『Q(3)10s』の南側を通過し、『横瀬』の南の『Q』の北側を通過し、『倉良瀬戸』へ向かいます。


『妙見崎』を過ぎたあたりで、レーダーで3マイル以内に船がいないことを確認して、ワッチアラームとキッチンタイマーをセットして、目を閉じます。

2~3度、目を閉じたら、レーダーのワッチアラームが鳴りました。船ではなく、『波津白瀬』の『Q』の灯浮標でした。。。しかも肉眼ではまだ見えません。。。


荒れることで有名な日本海側の玄界灘。。。平穏過ぎて眠い。。。


『波津白瀬』を過ぎ、レーダーのレンジを広げると、『地ノ島』までに漁船が3隻ほどいるようです。。。まだ目視では1隻しか見えていません。。。


眠気覚ましのおやつは食べ飽きたので、ホットサンドで朝食です。


体を動かしておけば睡魔に勝てます。口だけでも。。。ぶーぶー


ということでホットサンドを食べ、海図に位置を記入したり、久々にGPSプロッターにルートを作成したりワッチをしつつ暇つぶししながらの航行です。。。艇が揺れないのは一人では睡魔に負けそうになる苦痛があります。。。多少波があるほうが目は覚めます。。。



・・・整理していなかった写真、、、さすがに自信がないな~。。。。


たぶん、これが『地ノ島』。。。


で、こっちが『大島』。。。


とりあえず『地ノ島』と『大島』ということにしておいて、この2つの島の間の『倉良水道』を抜けていきます。とは言っても、倉良水道を最短コースで通過するためのチャート『W1239』を持っていないので、地ノ島の北の『Mo(D)G8s』を回り込むルートではなく、大回りでW201のチャートで『倉良瀬』の周りの青い部分を避けて倉良水道に入り、『オノマ瀬』と『一ノ瀬』の間を抜けていきます。。。


この倉良水道もいい漁場なのか漁船が多かったです。。。


倉良水道では漁船以外は50mほど?のタンカーとすれ違っただけ。倉良水道を抜けるとまた、船がいなくなりました。


倉良水道から福岡湾まではもう一直線。途中左舷に『相ノ島』という島があるけど、少しだけ目を閉じれそう。また、レーダーアラームとキッチンタイマーを使って目を閉じます。。。しかし、キッチンタイマーが鳴る前に何度も何度も目を開けてしまいます。

相ノ島までの途中に少し張り出してきている『楯ノ岬』が気になって。。。

レーダーのワッチアラームは2種類。一つは前方3マイルを扇型で、もう一つは全周1.5マイル。。。でも3マイル以内に何かあると落ち着かないんですよね。。。


ということで目を閉じて休めたのかどうかよく分からないまま、『相ノ島』をカシャっ!(これ『相ノ島』ですか?)


もう、ここからは目を閉じて休憩することはできません。視界内に数隻の船が見えます。たぶん大島を外回りで回ってきた船だと思います。


相ノ島を過ぎると福岡湾の入り口の『志賀島』(左)や『玄海島』(マストとシュラウドの間)や『灘山』(シュラウドの右)がはっきりと見えてきます。



福岡湾の入り口。とても広く見えるけど、可航範囲はこの半分。志賀島から『今瀬』『大曽根』『シタエ曽根』と浅瀬が伸びています。。。このシタエ曽根の西側にある灯浮標『Q(9)』を回り込んで入って行きます。



福岡と対馬を結ぶジェットフォイルかな?


マイベストになった『玄界島』。いかにも『島』というフォルムと、周りが綺麗な海、適度な街並み。のんびり過ごせそう。。。


福岡湾に入ってからタモリカップ事務局に電話。


『入港直前にもう一度連絡してください。係りの者が行きますので。とりあえず入港してすぐのゲストバースに係留してください。』とのことでした。。。


能古島の南西でスタボーのクローズで向かってくる学生のディンキーの練習にミート。前を切ってはかわいそうだと思い、能古島側へ避けてあげる。明らかに向こうにもこちらが避けましたという意思表示が伝わるくらいの操舵で。

が、こいつらときたらたぶんレスキュー艇の指示でいきなりタック!こちらの前方を横切ろうとする。。。衝突コース。すぐに面舵いっぱいで避ける。。。

どなってやろうかと思ったけど、たぶん今から入るハーバーで活動をしている子達だろうと思いとどまる。。。

既にハーバーリミット内。港内は決して『帆走禁止』となっているわけではなく、『帆船は帆を減じ、又は引き船を使用して航行しなければならない。』となっている。この言葉は解釈が色々できるかも知れないが、過去の事故から海難審判では、許可を受けたレース中であっても港内を帆走中の帆船は雑種船扱いということらしい。

それ以前に衝突を回避しようとし、既に行き会い船舶になっている我が艇に対して危険な方向転換を行うのはシーマン&シーウーマンとしてどうなの?たとえそれが監督などからの指示であってもスキッパーとしてどうなの?

と、かなり腹立たしい方向転換をされ、さされたのでした。(-_-メ

指導者のみなさんよろしくお願いしますよ!!


西宮の海では多くの場合、古くからのヨットハーバーがあるなど歴史背景もあって、個人レベルでのセーリングは黙認されていますが、各大学やウインドサーフィンのグループ練習などはすべて海上保安庁に届も出して練習しているそうです。今まで目の前で危険な方向転換されたこともありません。


なんてことがありながらも、福岡市立ヨットハーバーに無事到着。。。


ゲストバースに着け、定位置に案内される。。。


大変失礼ながら我が艇にとってはとても狭いバース。。。たぶん30フィートくらいまでの艇に設計されたバース。。。隣の艇とは50cm強しか間隔がない。。。普通の一歩で十分渡れる。。。前後は3分の1足りない。。。桟橋のビットはとても小さい。。。

艇にミッドシップのクリートを付けていたので何とか係留完了。。。


パートナーに

11:54 『着』

とだけ連絡を入れる。


片付けをしてハーバー事務所にご挨拶。

このハーバー電気はなし、水道は有料。シャワーも有料ということでとりあえずスターンでシャワーを浴びて、残っていたサラダを食べて、


パートナーに

12:35 寝ているウサギのスタンプを送信。


3時間半ほど寝てから、ハーバーを探索。ハーバー前のスーパーで晩御飯の買い出し。


なぜか無性に肉が食べたくて奮発!!332円でステーキの肉を買って、100以内でエリンギを買って、100円ちょっとでチューハイを買ったら600円でお釣りをくれました。あとは艇にあった、カットサラダ、玉ねぎ、ジャガイモ、フランスパンで豪華な晩御飯!!о(ж>▽<)y ☆

美味しかったー!!なぜか普段は一人では一滴も飲まないのにオーバーナイトの後はチューハイが飲みたくなってしまいます。。。(・・。)ゞ



松山を10日午前9時に出港して、11日の午後0時に到着。27時間、149マイル、平均約5.5ノットの航海でした。


西宮から福岡まで合計301.59マイル、53時間20分の航海でした。。。


西宮から串本ワンストップの横浜の往路は合計353マイル、54時間。復路は364マイル64時間。


西宮から福岡までは合計301.59マイル、53時間20分だけど、こっちの方が休憩するところがないし、狭いし、とにかく疲れた。。。ショートハンドで松山で6時間ほど寝ただけの航海はあまりお勧めはいたしません。。。

もし、関門海峡が雨なら僕は夜間の通過は一人ではできないと思います。フルクルーでワッチをしてもらわないと雨の乱反射で船か航路標識か陸の明かりかの区別はつけにくいでしょう。。。


『福岡市立ットハーバー』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11783331555.html へ続く。。。