『伯方港』(タモリカップクルージング) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『タモリカップクルージング』(西宮→松山 その4)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11731944596.html からの続き。。。


ここ『伯方港』に寄ったのは『潮待ち』のため。。。

9月9日の次の転流は19時52分。


完全に任せれる人が何人か乗っていれば備讃瀬戸北航路を出てから減速して時間調整をすればすむのですが、初めて乗船のカナカナさんに任せ切るわけにはいかないので、安心して係留できるここ『伯方港』で潮待ちをすることにしました。


ここ『伯方島』はみなさんご存じ『は・か・た・の・塩音譜』で有名な島。

塩で有名とはいっても100%伯方島産ということではないのですね。。。メキシコとオーストラリアとここ伯方島のミックスの塩ということですかね?http://www.hakatanoshio.co.jp/thought/index.html


ここでの心残りが『伯方の塩ラーメンラーメン』を食べれなかったこと。。。(T_T)

カナカナさんが発見して聞いてくれたけど、出前はしていないそう。。。

無許可係留なので艇から離れるわけにはいかず、カナカナさんに任せるわけにもいかないのでまたの機会に。。。


地方港湾なので今治市が管理している港だと思うので、次回は計画的に来て係留許可ももらってラーメン食べに行くぞ!!


ここでちょっとウンチクを。。。


『転流は19時52分』と書きましたが『そんなのどこに載ってるの?』という言葉が聞こえてきそうなので、、、


有資格者のみなさんは『潮汐表』という言葉はご存じですよね?

某誌の巻末に『東京湾湾口』『伊良子水道』『友が島水道』『明石海峡』『来島海峡』『早崎瀬戸』って書いてある”あれ”です。でも”あれ”はあくまで主要な場所を抜粋しているだけで、今から通過する難所『船折瀬戸』は載っていないですよね。


まぁ~、2月の『2013 牡蠣クルージング』で

”あんなこと”

をやらかした僕が偉そうに書くなというお声が聞こえてきそうですが。。。(・・。)ゞ


で、”あんなこと”をやらかしたし、東京も行くことだしということで買っていたのがこちら↓。。。

某誌の潮流表の上の部分に書いてある『平成25年潮汐表第1巻(書籍第781号)』っていうやつです。


今から通過する『船折瀬戸』がどこに載っているかわからず(これを持っていないのかも)、一番近い『来島海峡』の潮汐表を確認する方が多いみたいです。まぁー、たぶん来島海峡に合わせても昼間の有視界なら可能かも知れませんが、今から通過するときはもう真っ暗。。。なので転流時刻にちょうど瀬戸のど真ん中にいるように調整します。そのためには正確な時間を確認せねば!船を折られるわけにはいきませんからね!!


で、『そんなのどこにあるの?』を、この『平成25年潮汐表第1巻(書籍第781号)』を見ながら説明すると、


1、前半約半分は『標準港』の『潮汐表』。


2、薄い黄緑色のページを挟んでピンクのページまでが『標準地点』の『潮流表』。


3、ピンクのページからが『改正数』と『非調和定数表』。数ページは計算方法の例が記載されています。これをご参考に!!


4、このピンクのページから次の薄い黄緑色のページまでが『潮汐』の『改正数』と『非調和定数表』。


5、薄い黄緑色のページから濃い黄緑色のページまでが『潮流』の『改正数』と『非調和定数表』。


6、最後は『月齢』『任意時の潮高を求める表』『任意時の潮流を求める表』『地名索引』など。

大まかに分けるとのこの6項目あるということでいいかな?


で、当然、潮流を知りたいのでまず『2』を探すのですが、『東京湾湾口』から『鹿児島湾湾口』まで20ヶ所の『標準地点』が載っているけど、『船折瀬戸』はこの『2』の部分には載っていないですよね。。。


う~ん、困った!!


でも、そういう時は『5』の部分を探すのだ!


探すと、北海道から順番に~、、、東京湾~、、、あった!『瀬戸内海』、、、瀬戸内海も鳴門海峡から順番に~、、、大阪湾~、、、播磨灘~、、、備讃瀬戸~、、、備後灘~、、、


備後灘は細かくいっぱい書いてある~、、、尾道水道~、、、弓削島~、、、おっ!伯方瀬戸!!お、おっ!!宮ノ窪!!!


あった~!!!船折瀬戸!!!!

正確には『船折瀬戸、鵜島松ケ埼西方の最狭部』。


発見したのは406ページ。つまり『5』の『潮流』の『改正数』と『非調和定数表』を見ているんだけど、、、

では『標準地点』はどこ?と少し上に戻ると『長崎瀬戸』と書いてある。。。ってどこ?九州???


調べるために巻頭の『標準港及び標準地点位置図』を確認すると来島海峡より北東。。。さらに海図で調べると『因島』の南にある『生名島』との間の海峡だということがわかりました。。。同じ地名ってよくあるよね。。。


標準地点は必ずしも最寄りの標準地点ということではないようです。。。


では、まず『標準地点』のこの日の潮流を確認。。。『長崎瀬戸』の9月は、、、311ページ。。。


9月9日の潮流は、


16:54に『Maxー2.1ノット』


20:12に『転流』


23:17に『Max+2.1ノット』


『なーんだ、+-2ノット程度か~、時間は気にせず通過できる。。。』なんて絶対に思ってはダメ!!!


この時間と潮流速度はあくまで『標準地点』のもの!

これにさっきの406ページの『船折瀬戸、鵜島松ケ埼西方の最狭部』の『改正数』と『非調和定数表』で計算して改正しないといけません!!!


なになに、上げ潮も下げ潮も標準地点より『ー0 20』つまり標準地点より20分早いというと。。。『ー』だからといって『遅い』と思わないでね。376ページの計算式を参考に!!


『流速比』は『3.6』。つまり標準地点は上げ潮も下げ潮もマックス2.1ノットだからそれに3.6を乗ずるということ、、、


すると、『船折瀬戸、鵜島松ケ埼西方の最狭部』の潮流は、


16:34に『Max-7.56ノット』


19:52に『転流』


22:57に『Max+7.56ノット』


ということに。。。げっ!!マックスなんかで突っ込んだら曲がりたくても曲がれない~、進みたくても進めない~という状態に。。。


で、もっと細かく何時に何ノットで流れているか知りたい場合は418ページの『任意時の潮流を求める表』を使って計算すれば細かく流速が計算できるようだけど。。。ふむふむ。なるほど。。。Aは10分ごと、Bは15分ごと、、、???『例』のような『A12分』『B6分』の表値がわからん。。。どこから拾うと『0.51』があるんだろう???

分かる方ご伝授よろしくお願いします。。。m(_ _ )m

もし上記の計算が間違っているならご指摘もよろしくお願いします。。。m(_ _ )m

まだ2回目の初心者なもので。。。(・・。)ゞ

海の相談室に聞きに行きたいな~。。。


よく分からないので確実にわかる『転流』時間を狙って通過します。。。(●´ω`●)ゞ


でも潮流の『+』とか『-』ってどっち向き?と思っている人もいると思います。。。海図をよ~く見ると、潮流の早い場所に『矢印』と『大潮の時の最強流速』が載っているんですが、この矢印をよ~く見てください。

片方は普通の矢印、もう片方には矢のお尻の部分に羽根が付いているのがわかりますか?


この羽根が付いているほうが上げ潮で『+』、付いていないほうが下げ潮で『-』ということなのですよ~。。。


でも、一番近い来島海峡のこの日の潮流は


16:46に『Max-6.9ノット』


19:55に『転流』


22:17に『Max+7.6ノット』


まあ、この程度の差なので船折瀬戸の通過は来島海峡の潮流表でも航行可能なのでしょうか???


瀬戸内海の多島海域の間の海峡はこの計算をすべてして拾っていかないと危ない場所もありますよということですね。

僕は法律で最低速度が定められていない場所では、自艇の巡航速度の半分程度の潮流速度が続く場所は少なくてもチェックして行きます。。。



話は脱線してしまいましたが、『船折瀬戸』の潮待ちの港としてはここ『伯方港』か『有津港』になると思いますが、フェリーの発着している、ここ伯方港のほうが安心して入港できると思って入りました。

有津港は5トン以上の艇は届出が必要だとか。。。

入港するとすぐに造船所が見えます。


造船所の南側の防波堤にある灯台『Oc G 4s』を見ながら入ると、


浮桟橋があります。桟橋の北側(写真右側)はフェリーの発着場なので泊めてはいけません。


桟橋の南側にこっそりと泊めさせてもらって、泊めてもいいかカナカナさんに艇の留守を預けて港の人に聞きに行きます。。。

まず『港務所ビル』に行ってみると、フェリーの待合所のようで、切符売場で尋ねると『分からないので向かいの建物で聞いてみて。』とのこと。。。


ということで、向かいというか艇を泊めたところからいうと港務所ビルの裏の『伯方地区海運協同組合』のビルに行って聞くと、『反対はフェリーが離着岸するから駄目だけど、そっちなら船から離れなければ大丈夫やろ~。』とのこと。。。


他の方のホームページで我が艇が泊めた前にある廃船のようなフェリーに泊めたら、その船は現役の新聞配達船で早朝に出港することになったそうです。。。

僕は現役を退いた予備のフェリーだと思っていました。。。


ちょっとメモ。

泊めたところの水深はデプスメーターで

16:25 5.3m

18:25 4.2m

でした。

出港は暗くなる直前にすることにして、僕は横になり、カナカナさんは自転車で散策。。。


少し横になっているとエンジン音で起こされ、見るとフェリーが着岸。。。


と思ったらすぐに出ていきました。。。


で、またゴロゴロしていると、さっきとは違うフェリーが。。。


この島は『しまなみ海道』の橋で本州と四国に繋がっているけど、結構フェリーを利用されているようです。

学生も利用していたり、まるでバスのような感覚ですね。。。


フェリーがバスなら、こっちは軽トラ?

陸から軽トラに積んできた塗料などをこの小舟に積み替えていきました。。。

この小舟、、、モーターボートなのにティラーで操船、、、初めて見た、、、いや、どこかで、、、


あー!これに↓そっくり!!


ろうそくで動くポンポン船!!

こんなのをギャレーのシンクに水を溜めて浮かべて遊んだりも楽しいですね。。。

このポンポン船、ジブリ映画の『崖の上のポニョ』に出てくる『宗助』の船なんですね。。。

えっ?ガキっぽい???僕は船と水と風景が綺麗であれば何でもOKです!!(#⌒∇⌒#)ゞ


1分の1で作ってパートナーと淀川の花火なんか観に行ったら楽しそうですね。

さすがにろうそくでは走らないだろうから、昔の焼き玉エンジンなんか積んでみたらどうだろう?実物見たことないけどね。。。(・・。)ゞ


この映画の舞台となったのがここ伯方島から北東に約15マイルのところにある『鞆の浦』というところです。いつか行ってみたいな~。。。


僕の中でジブリトップ3は1位『紅の豚』、2位『天空の城ラピュタ』、3位『魔女の宅急便』かな。


『タモリカップクルージング』(西宮→松山 その5)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11738899613.html に続く。。。