『タモリカップクルージング』(西宮→松山 その5) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『伯方港』(タモリカップクルージング)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11737835127.html からの続き。。。


結局、伯方港ではゴロゴロしただけで寝れなかった。。。


カナカナさんがスーパーを見つけて買ってきてくれたケーキを食べて、転流時間には少し早いけど、明るいうちに出港してフェンダーやロープを片付け、伯方島の南東の『六ツ瀬』は回っておこうと、19時前に出港。。。


『六ツ瀬』を緯度で安全な場所まで南下して転進しすると真っ暗になった。。。


目を慣らすためにゆっくり進み、港湾案内通りの針路をハンドコンパスとデプスメーター頼りに進んでいく。。。


デプスメーターは単なる水深のチェックではなくて、海図と合わせるとGPSと同じ立派なナビゲーションデバイスです。


『舟折岩』の『Mo(A)R 8s』と有津港の南の『矢崎』の『FL(2)G 6s』を確認できたころに、どうも海上に小舟がいるよう。。。


レーダーを使って確認するとどうも5隻くらいの小舟が。。。近づくと小さな漁船が漁をしているようでした。。。


『舟折岩』を大きく回り込んでから『船折瀬戸』を見通しで確認できる場所で転進。。。以前通過したときは有視界だけだったことを思うと、レーダーもあるのでとても楽。



水深20m以上を確認しながら、両サイドの島の影のど真ん中、影と言っても月も出ていないので島影はかろうじてわかるけど、陸と水際の見分けはまったくできない。。。レーダーでも瀬戸のど真ん中を確認しながら進んでいきます。


転流時間まではまだ30分ほどあったけど、ほぼ潮止まり。


『鶏小島』の『FL.4s』をハンドコンパスで進行方向に対して真横になったのを確認してから少し右舷へ転進。。。


さらに、『大島大橋』の真ん中の『2 lso』をハンドコンパスで307度を確認してからコースにのせて、再び鶏小島のFL.4sを進行方向に対して真横になったのを確認して安心。。。


『大島大橋』に当たりかけながら、、、

『大橋大橋』に引っかかりながら通過しました。。。写真じゃ見えない。。。(`ε´)

あっ、ちなみに高さは桁下高さは26mです。。。


大島大橋を通過すると、前方に何やら船らしきものが。。。動いているような止まっているような。。。

白色の航海灯が一つだけ見える。。。なら当然『停泊灯』か『船尾灯』。。。

数分すると緑色の航海灯が。。。なら航行中で我が艇の左舷前方から進んできている。。。でもまた消えた。。。こっちに向かっていているならずっと見えているはずだし???マスト灯と右舷灯が見えて、右舷灯が消えたら次は左舷灯の赤が見えるはずなのに???いや、その前に右舷灯と左舷灯が同時に見えるはずなのに。。。

レーダーでは一応船らしき影はあるけど、停船中か航行中か分からないくらい遅い。。。

マスト灯も点いたり消えたり?????

緑がちらっと見えたり、赤がちらっと見えたり?????ぐるぐる回ってる??????

ちょっと不気味な光かたなので北側へ大回りで避ける。。。

しばらくするとやっとマスト灯と赤(左舷灯)が安定して見えた。。。

船折瀬戸を通過するのに減速して時間調整して連れ潮で抜けようとしている船のよう。。。

でもなんで舷灯が点いたり消えたり???

月の光もほとんどなく、我が艇から西のほうには明かりもないので船の影も分からない。。。見えるのは航海灯だけ、、、それが点いたり消えたりするんだから。。。(°Д°;≡°Д°;)

カナカナさんとなんだろう???と二人でよく見ても分からない。。。


やっと正体がわかったのは左舷灯もマスト灯も消え船尾灯が見えたとき。。。つまり完全に行き違ってから。。。4本の杭を立てた台船の上に大きなクレーンが載っていて、それを押し船が押していた。。。この4本の杭と複雑な形のクレーンの陰になって航海灯が点いたり消えたりしてみえていたよう。。。


と今度は『鼻栗瀬戸』から出てきたような漁船。。。この辺りをグルグル回っているのかも。。。でもこちらはしっかりと航海灯が付いているので安心。余裕をもって前方を通過させていただく。。。


さてと、鼻栗瀬戸も通過すると来島海峡の航路の端まで約6マイルを大三島の南側に沿って進んでいく。。。

お腹も減ったのでカナカナさんにワッチを頼んで晩御飯の支度。カナカナさんに任せつつ、キャビン内のレーダー画面を見ながらご飯を炊く準備。。。大三島が近いのでレーダーのワッチアラームは使えない。。。


レーダーで左舷航法から船が近づいてくるのが見えたのでカナカナさんに確認すると、カナカナさんは気付いていないよう。。。夜は難しいですよね。

安全な距離を保って左舷を追い抜いて行く場所だと分かったけど、カナカナさんに『あれだよ。』って教えてあげる。

レーダー画面だけでは一目でその船がどっちに向いているかまでは分からないので航海灯を確認するほうが早い。。。


来島海峡の橋を見ながらすきやき丼で晩御飯。

来島海峡の橋って夜見るとちょっと不気味なSFに出てきそうな景色。。。宇宙ステーションでもあるの??って感じです。。。

この辺り、『街の明かり』というものがないんですよね。。。

月も出ていないし。。。


来島海峡航路の北西の端をクリアしたら、そこから釣島水道まで安全水域標識を確認しながら標識の西側を進みます。


もうあと少しなのに

パートナーには

23:44 『逆潮に泣いている』

とLINEで連絡していました。。。


まずは安全水路標識の『No4』の『Iso4s』、続いて『No3』の『Mo(A)8s』、そして『No2』の『Iso4s』。


『No2』の浮標を確認したらカナカナさんを降ろすために堀江湾の『うみてらす』に向かいます。

カナカナさんは明日一日しか時間がありません。。。この『うみてらす』の次に寄港地できる場所は大分県の『姫島』か『新門司マリーナ』。。。でもカナカナさんは10日中に帰らなければいけないということなので他に選択肢が。。。(他の寄港地を知らない。。。)


転進して少しすると南から本船が。。。
一度大きく岸に寄せて本船を避け、今度は『鹿島』の西にある3つの島、、、というか岩を避けるために少し西へ戻ります。。。

真っ暗なので島は見えずGPS頼り。。。近づいたらレーダーでもわかるかも知れないけどゆとりを持って。。。


アプローチの途中にある浅瀬、『大洲(4.1m)』が少し気持ち悪いけど波もないので大丈夫!


初めて入る港にしかも夜。。。かなりドキドキだけど水深は大丈夫みたいなので入港します。。


『うみてらす』には伯方港に停泊中に連絡済。深夜に入港してもOKだけど、桟橋からは出れませんということ。。。でも夜中に係留しても大丈夫という保障がない伊予北条港に入るより、夜中に入港して安心して朝まで寝れるほうがいいと思って『うみてらす』にしました。


『まつやま・ほりえ海の駅(うみてらす)』

http://www.umi-eki.jp/uminoeki/matsuyama_horie.html


港湾案内では水深5m以下2m以上の我が艇にとっては普段なら入港しない場所。。。でも我が艇より大きく喫水が深い艇の入港実績とホームページ上に喫水2.7m以下であれば利用可能と載っていたのでゆっくりとアプローチ。。。


防波堤を回り込んだら桟橋が見え、防波堤の内側に筏もあったけど、少し明かりがあったので問題なく距離感も分かり、10日午前2時に無事到着!!


伯方港からここまで32.69マイル7時間の航海でした。。。だいぶ逆潮に苦しめられました。。。ということはやはり明石海峡を一つ早い転流時間に出ていれば逆潮に苦しめられずに済んだかな?


『まつやま・ほりえ海の駅(うみてらす)』(タモリカップクルージング)へ続く。。。