『タモリカップクルージング』(西宮→松山 その2)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11727672623.html からの続き。。。
瀬戸大橋(北備讃瀬戸大橋)を通過して『本島』へバウを向けます。
ここは『備讃瀬戸東航路』と『水島航路』と『備讃瀬戸北航路』と『備讃瀬戸南航路』の合流点。。。
とは言っても航行する船舶は比較的少ないし、昼間なら距離感も楽にわかるので問題なし。
こちらが本島の『泊港』。昔、他の船で観光案内所の前に係留して上陸したことがあるけど、我が艇の喫水は大丈夫かな?確か干満の差も大きかったのでは?2~3m???
本島といえばこの辺りの島々『塩飽諸島』の中心で、島の北東の地区は『笠島』と言って『塩飽水軍』の本拠地だったそうです。その笠島のほうの漁港にも係留可能だとか。。。でも海図をよく見ましょう!!
本島の山の天辺の鉄塔から牛島まで送電線があります。切らないように注意しながら航行。。。
嘘です。瀬戸大橋(北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋)の65mの高さをクリアできる艇であれば75mの送電線は大丈夫。(o^-')b
本島の西にあるのは『広島』という島。本島と広島の間には広~い海面があるけど真ん中に『園洲』という洲があるので安全なのは広島寄り、注意深く進めば本島寄りも航行可能。でもあまり通り抜けはお勧めしません。海図を見れば。。。ね。
広島を西から見るとこんな感じ。。。広島の西にも広い海面があるのですが、『佐柳島』と『小島』から伸びる『瓦洲』という洲があるので航行不可。広島寄りの一か所だけ航行可。
まあ、僕は基本海図で水色になっている部分は通りませんけどね。ずぼらな性格なもんで、細かくチェックするのが面倒なので。。。(・・。)ゞ
海図の白い場所を通りながら、航路標識も確認しながら進むとナビゲーションがとても楽。。。
『次の航路標識にたどり着いたら、その次は何度何マイル何分くらい進んだら、またその次の航路標識までは。。。』てな感じ。。。
それでも与島の『鍋島』、本島の『黒鼻』、広島の『エンド鼻』や『早崎』の通過は航路内を通っていても近くて怖い。。。
でも、眺めは最高なんだよね。。。о(ж>▽<)y ☆
上陸してみたい砂浜もあちらこちらに。。。これは広島の南東。。。
瀬戸内海クルーズは小型のトローラタイプのボートでのんびり楽しみたいですね。。。
我が艇には長ーいマストと、深ーいキールと、深ーいラダーという瀬戸内海クルージングには向かないものが3つも付いています。。。Y(>_<、)Y
これは『高見島』。映画『男はつらいよ』『瀬戸内少年野球団』『機関車先生』の3作品のロケ地だったとか。。。島の手前に浚渫船が見えますね。。。
『日本水路協会』のホームページhttp://www.jha.or.jp/
から
『水路通報』http://www.jha.or.jp/jp/jha/purchase/ntm.html をクリック。
それから
『水路通報・補正図ダウンロード』http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/tuho_db/tuhoserch.html をクリック。
そして、左上の、
『海図番号による検索』http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/tuho_db/tuhoserch.html をクリック。
すると検索ページになるので必要事項を記入して検索すると情報が出てきます。
例えば、この部分の一番詳細な海図は『W137B』で今回僕が持って行ったもの。
なので、
『海図番号』の広い欄に『W137B』と記入します。
『期間』は海図の裏に水路通報○○号迄○○○○年とあります。僕の手持ちの海図は44号迄2008とあるので、2008年の一番古い日付から最新の日付迄を選びます。
『種類』は『一時関係』と『小改正』両方選びましょう。
すると、この『W137B』に関する『一時関係通報』と『小改正通報』の一覧が出てきます。
すごい情報量です。。。2008年からというと5~6年前。。。なぜこの海図を持っているかというと、そのころに多分お世話になっている業者さんの廻航のお仕事のお手伝いをして貰った海図だと思います。。。
この情報をもとに本来はすべて海図を補正(改補)して日付を記入しなければいけないのですが、時間がなかったので、すべてチェックして必要な場所(航行予定付近)をメモして持って行きました。
このリストの中でこの浚渫作業は『一時関係通報 2013年 28号 5509項(T)瀬戸内海ー備讃瀬戸北航路及び付近 航行制限実施』として載っていました。
本船では二等航海士がやる仕事を素人の僕のような『なんちゃって』レベルが片手間にするんだから少々不安。。。
でも、毎回新しい海図を買うような大金持ちでもないので頑張っています。。。
でも、マメに改補しないと大変なことになってしまいます。。。今回、自艇での初の瀬戸内海通り抜け。行くことはないと思っていたのでほったらかしていた海図がいっぱい。。。(=◇=;)
そういえば去年も東京湾に行く前に泣きながら改補してたな~。。。何と言っても、『第3海堡』がまだ載ってたもんね。。。今回もだいぶ泣きました。。。(x_x;)
ずぼらな性格何とかしなきゃ。。。(・・。)ゞ
で、この『改補』が僕がナビオニクスのゴールドチャートを信用していないのに繋がるんですね。
まあ、電子機器である以上壊れる前提で搭載しているけど、海図データの元がわからない上に、この改補作業ができないから(できるのかも知れないけどやり方を知らない。。。)。。。あるはずの灯台はないわ、ないはずの浮標があるわ。。。皆様お気を付けください。
たぶん海図データとして使えるのは日本水路協会の『ENC』と『new pec』だけだと思います。。。
ようは、『○○号迄○○○○年の水路通報で改補済み』と答えられないデータは海図としては使えませんよね。
やっぱり基本は海図とハンドコンパスでクロスベアリング。。。最近はプロッターのお陰でチャートにプロットしていく回数は少なくなったけど、時々はやっぱりコンパスで確認しながら航海しています。。。
どなたか100%壊れない電子機器と完璧なチャートデータをご存じの方教えてください。。。できればその根拠もお教えいただければと。。。できれば『想定外』という言葉は抜きでお願いいたします。。。
あー、六分儀がほしいな~。。。
と、ちょっと話が脱線してしまいました。まあ、気が向いたらもっと詳しく僕の考えとして書いてみようかな。。。
こちらは広島の西端の『カレイ埼』。空の青、雲の白、木々の緑、岩肌の白、波打ち際の白い岩や砂浜、海の青、綺麗ですね~。。。о(ж>▽<)y ☆
順番的には東から広島→手島→小手島なんだけど、写真を撮る順番は広島→小手島→手島じゃないと島と島がオーバーラップしてよくわからなくなるんだよね。。。撮りやすい順番で撮ってそのままアップしているのでこんな順番になってしまいます。。。
こちらは上空から見ると面白い形の『粟島』。海図や地図があれば目を離して目を細めて見てみてください。船のプロペラの形に見えませんか?日本初の海員学校『国立粟島海員学校』があったことで有名な島ですね。今は、跡地が『粟島海洋記念公園』になっているようです。
2つの島のように見えるけど実は陸続き。右側の一番濃く見えている山は『阿島山』(182m)、その左が島の南の『城山』(222m)、左の台形の部分は『柴谷山』(145m)、一番左は山の名前はなくて、突端を『矢倉鼻』というそうです。
こちらは広島と『佐柳島』の間にある無人島の『小島』。。。無人島だけど何か人工物が島の南東部にあったような。。鳥居?灯台??単なる錯覚???記憶違い????
数年前に海上保安庁のヘリがこの小島と隣の佐柳島を結ぶ送電線に引っかかって墜落してしまいましたね。
海図に載っている送電線に海上保安庁も引っかかるんだから、人が物事を行っている以上100%の安全なんてどこにもないということですかね。とにかく、海の世界にも色々な事故が起こるんだから、如何にして事故を起こさないようにするか考えておかないとね。
無人島で海図には灯台も載っていない島だけど、送電線をこの島を経由させているようですね。
こちらが『佐柳島』。多くの有人島には観光案内のホームページがありますね。
こちらはちっちゃな『二面島』。当然、無人島でしょう。。。島の右に見えている浮標は備讃瀬戸北航路の西の端の『Fl(2)R 6s』のNo2。
一番左は『六島』、その隣はたぶん『宇治島』?、そのまた隣はたぶん『土生島』?。
あ、いや、自信ないです。
もしかしたら宇治島ではなくて『大飛島』かも、んで、土生島ではなく『小飛島』かも。。。どっち向いて撮った写真だろ?(・・。)ゞ
北に目を向けると、『真鍋島』と『北木島』が見えます。この北木島、『ゆうこうマリン』で有名ですね。ゆうこうマリンは西宮の今津にもショップをオープンしたとか。。。
こちらは四国の『三崎半島』。この半島を回り込んだら『仁尾マリーナ』ですね。我が父のヨットが僕のエスコートでここにお嫁に行きました。。。
なんだか記憶が怪しいぞ!!((>д<))
『タモリカップクルージング』(西宮→松山 その4)http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11731944596.html に続く。。。