一般衛生管理プログラム
食品の回収プログラムについて
食品工場における「食品の回収プログラム(リコール対応)」は、消費者の健康被害を未然に防ぎ、製品の安全性と企業の信頼を守るための重要な仕組みです。万一、製品の安全性に関して問題が発生した場合、迅速かつ的確に市場から製品を回収 する体制を整えておくことが、HACCP認証取得に必要な一般衛生管理の一環となります。
1. 回収プログラムの目的
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消費者への健康被害を防止する
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企業としての社会的責任を果たす
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事故発生時に迅速な対応を行い、被害の拡大を防ぐ
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食品安全マネジメントシステム(HACCP)の有効性を補強する
2. 回収の判断基準
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製品に 病原微生物・化学物質汚染・異物混入 が判明した場合
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アレルゲン表示の欠落・誤表示 が確認された場合
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賞味期限や保存方法の誤表示 により消費者リスクが発生する場合
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行政機関からの指導・要請があった場合
3. 回収体制
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回収責任者(工場長・品質管理責任者)を任命
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回収チームを編成(品質管理、製造、営業、総務、物流)
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関連部門と連携し、情報収集・判断・実行を迅速に行う
4. 回収手順
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問題製品の特定(製造日・ロット番号・出荷先を確認)
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出荷・販売先への回収要請(電話・FAX・メール・文書で通知)
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市場からの回収製品の収集と数量確認
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回収製品の隔離保管(再流通防止のため明確に区分)
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行政機関(保健所等)への報告
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原因調査と是正処置の実施
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再発防止策を講じ、マニュアルを更新
5. 記録と検証
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回収の経緯・数量・対応状況を 回収記録表 に記入
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年1回以上、模擬回収訓練 を行い、実効性を検証
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訓練結果を分析し、改善点を反映
まとめ
食品の回収プログラムは、消費者の安全と企業の信頼を守る最後の砦です。
「迅速な対応」「正確な情報」「確実な記録」「再発防止」 が4本柱となり、HACCPの一般衛生管理プログラムの一環として整備されるべきです。