一般衛生管理プログラム

試験検査設備等の保守点検について

HACCPシステムにおいて、試験・検査設備は食品の安全性を確認し、工程の管理状態を科学的に裏付ける重要な手段です。これらの設備に異常や誤差があれば、誤った検査結果や管理ミスにつながり、食品事故を招く恐れがあります。
したがって、試験検査設備を常に適正な状態で維持し、定期的に点検・校正・清掃を行うことが必要です。


1. 対象設備

保守点検の対象となる代表的な設備は以下の通りです:

  • 温度計、湿度計、圧力計

  • PHメーター、塩分濃度計、屈折計

  • 重量計(はかり)、電子天秤

  • 冷蔵庫・冷凍庫の温度記録計

  • 検査機器(ATP検査機、金属探知機、培養器等)


2. 基本方針

  • 設備は常に正確・清潔・安全な状態に保つ

  • 定期的に点検・清掃・校正を行い、記録を残す

  • 異常が発見された場合は、使用を中止し、修理・再校正を実施する


3. 点検・保守の実施内容

  1. 日常点検

    • 使用前に外観・動作を確認

    • 汚れや破損があれば清掃・交換

    • 測定値に異常がないか簡易確認

  2. 定期点検・校正

    • 校正周期は機器ごとに設定(例:年1回、半年1回など)

    • 校正証明書を取得・保管し、記録に添付

    • 校正後は、異常値発生の有無を確認

  3. 清掃・保管

    • 使用後は清掃・乾燥を徹底し、指定保管場所に収納

    • 直射日光・高湿度を避けた場所で保管

    • 感染源や化学物質との接触を避ける


4. 異常時の対応

  • 測定値が明らかに異常な場合や機器に故障がある場合は、直ちに使用を中止

  • 代替機器を使用し、原因を特定・修理依頼

  • 校正後に正常値が確認されるまで再使用しない


5. 記録と検証

  • 点検記録表 に、実施日・担当者・結果・校正証明書No.を記入

  • 修理・交換記録 を残し、履歴を管理

  • 品質管理責任者が定期的に記録を確認し、改善が必要な場合は是正措置を講じる


まとめ

試験検査設備の保守点検は、HACCPの信頼性を支える「見えない基礎」です。
「正確な測定」「確実な点検」「記録の維持」「異常時の迅速対応」 の4つを徹底することで、食品の安全保証体制が確実に強化されます。