原作は業田良家の人気4コマ漫画を堤幸彦監督が映画作品にしました。
阿部寛さんがちゃぶ台をひっくり返すシーンが有名な映画といえば、予告CMを思い出すかたも多いと思います。
映画のジャンルとしては「コメディ」のカテゴリーになるらしいですが、この映画はかなり泣ける映画でした。
中谷美紀さんが演じる森田幸江は子供の頃から波乱万丈な人生を送っていた。
大人になった幸江はシャブ中の売春婦にまで落ちてしまっていた。
そこに阿部寛さんが演じるヤクザの葉山イサオが現れる。葉山の幼少期のエピソードは映画の中では触れられていないが、恐らく肌感覚で幸江の不幸を感じ取る。そして２人は愛し合い、幸江は売春婦からそして葉山はヤクザから足を洗う。
しかし現実として葉山はヤクザから足を洗ったもののカタギの世界では不適合で幸江が働くという、いわゆるどうしようもない旦那(籍はまだ入れてはいない)である。周りの人達には「よくもあんな働きもせずにちゃぶ台をひっくり返すような旦那と」と思われているが、幸江にとっては破滅しきって危うく死んでしまうかもしれない自分を救ってくれた人だから大恩人なのだ。
この先は是非レンタルで借りて是非見てみると良いです。
ヤクザやシャブ中のワードなのでどうなのかな？とは思いましたが、思いの外泣けるヒューマンドラマでした。お涙頂戴的な感動ではなく、真の心からの感動する映画でした。
こんな泣けるコメディ映画は初めてでした☆
そしてこの映画のエンディングで流れる「海原の月」(安藤裕子)はとても映画の余韻に浸れる曲です。
この曲のPVも自虐の詩と同じく堤幸彦監督の作品。映画とPVのどちらも、冒頭と最後にクラゲの映像が特徴的です。
