安全地帯[安藤裕子(2)] | オカハセのブログ

オカハセのブログ

ブログの説明を入力します。


再び安藤裕子さんの曲を取り上げてみました。

彼女は、曲のタイトルをわざと意味不明にしたりする傾向があるようです。歌詞も時々意味不明なところがあります。ところがメロディと合わさった途端に左脳で解釈する前に魂の震えのようなものを感じるから不思議です。言霊と音霊そして彼女自身の「声」が成せる技なのだと僕は勝手に思っています。
これは彼女自身が「詞とメロディが同時に浮かぶ」ということと無関係ではないような気がしています。「詞と曲がバラバラに出来ることはほとんどない」と言っています。詞を読んでいる時には少し難しく感じるのもありますが、そこにメロディと彼女の歌声が乗ると涙が出そうになる程に感動する曲が多い。何回でも聴きたくなる中毒性の強いメロディセンス。凄い人だと思う。
そして運命的に出会ったとしか思えないアレンジャーの山本隆二さん。恐らくこの人がいなかったら彼女の才能は半分も発揮出来なかったのではないかと思うくらいのアレンジセンスの素晴らしさ(セルフプロデュースの安藤裕子本人アレンジの楽曲が殆どの2018年発表の「Italian」を聴いて、この発言は撤回します)。安藤さんがアカペラで持ってきた音源をこれだけの曲に仕立て上げる。しかもそれは安藤さんが求めるアレンジと温度差があまりないのだと思います。
プロの音楽シーンでは、上手い歌手と実力のあるアレンジャーを機能的に合わせて歌手とそれほど心が通っていなくても【お仕事】として成立させてる場合があります。もちろん歌手もアレンジャーも実力があるから商業的には悪いモノは出来ずらいとは思います。しかし安藤裕子を取り巻く音楽人の関係は【お互いに強いリスペクトと信頼関係があるソウルメイト的な絆】のような波動を、楽曲を通して強く感じるのです。決してやっつけではなくスタッフ全員が全力を尽くして作品を作り上げているのだろうというものを感じます。これは椎名林檎さんのCDを聴いている時にも感じます。ミュージシャンにリスペクトされてることがサウンドを通して伝わってきます。


●安全地帯

作詞:安藤裕子

作曲:安藤裕子

優しさは 空の風にとても似たような顔をする
いたわって 泣いて また笑ったら
色鮮やかな雲を呼ぶ
だから歩いてこられたんだろう

悲しみは君の頬に たまに雨粒を落とすだろう
凍えて ふるえて 温まったら
緩んだ体が休みゆく
君の安らいだ秘密の顔 誰も知らないかわいい顔

僕は何を見て 何を掴めるだろう?
いつも答えを探して
いつまで彷徨う?
僕は独りで終わっちゃうかな?
立ち止まっても笑ってるかな?

幸せって泣いた思い出の日を 空の鏡に映しましょう
あまりに速く流れるから 思い出せずに夜が来る
誰か見つけてよ あの日の僕
何をしようか?
独りの星で・・・

人は何を見て 何を計るんだろう?
いつも答えが揺らいで心は秘め事
君と歩いて行けるかな
君は何を知り 僕に伝えるんだろう?
いつも未来は揺らぐけど 心は夢色でいたいよ
泣いて 泣いて 笑う日もあって
君と二人で歩きたいな
振り向くたびに笑ってたいんだよ
立ち止まっても 笑ってたいよこの「安全地帯」のレコーディング、ボーカル録りが難航したらしい。結局バンドの伴奏録りの時に歌った「仮歌」つまり「テイク0」が採用されたらしいから割と「よそ行きではない歌い方」かもしれない。

次回は(まだ続く、笑)彼女の曲の中でもポップなものを数曲取り上げます。
最近は【まるで恋したみたいに(笑)】毎日彼女の歌声を聴いています。




↓押して応援してくれると励みになります。




にほんブログ村 旅行ブログ 放浪の旅へ


                    オカハセ