前回『ゴジラ-1.0』について書いてから、 

その後さらにもう1回観た。
都合3回観たのだけど、
公開が終わってしまえば、 

もう劇場で観る機会はない…。

テレビやタブレットで観ようが、
スマホで観ようが、傑作は傑作。
それは変わらない。しかし。
劇場のスクリーンでしか味わえない、
あの衝撃はもう二度と経験できない。
それが残念でならなかった。

そんなファンのために、
山崎貴監督が届けてくれた。
もう一度劇場で、
我々がゴジラを目撃できるチャンスを。
「色を消す」というプレゼント付きで。
視覚・聴覚、想像力が
研ぎ澄まされるような、白黒の世界の
ゴジラマイナスワン。


ゴジラマイナスワン  マイナスカラー。
白黒の世界で  生きて、抗え。



相方と休みがなかなかあわず、
やっと観に行くことができた。
その間。アカデミー賞視覚効果部門
ノミネートというすごい報せが!
(おめでとうございます!)
3月の授賞式の後に、
また「おめでとう!」と言えますように…!

さて感想。

モノクロになったぶん、
聴覚が敏感になったのか、
登場人物たちのセリフが
深く心に響くようになった。
特に敷島に対しての声。
橘の。澄子の。新生丸の面々の。
明子の。典子の。
敷島と自分が同化したような
そんな感じ。
もう4度目なのに、
ストーリーで泣いた。ゴジ泣き。
改めて人間ドラマとしても、
良くできた作品だと思った。

そして、映像面での
モノクロのインパクトは凄かった。
荒ぶる破壊神ゴジラは、
恐怖の対象でしかなかった。
初代ゴジラを彷彿とさせる
不気味さをひしひしと感じた。
大戸島で整備兵たちを
次々に咥えてぶん投げるゴジラ。
銀座で破壊の限りをつくすゴジラ。
いつも感じていた畏敬の念すら吹き飛び、
ただただ恐ろしかった。
サブイボたつほどカッコ良かった
あのゴジラのテーマが、
さらにその恐怖を増長させた。
ゴジラの熱線で出現するキノコ雲。
脳内で昔の核実験の映像とダブり、
心底恐ろしくもなった。
いつの間にか、
登場人物たちの目線になって
ゴジラと対峙している自分がいた。
この没入感はモノクロだからこそ。
山崎監督が
「ドキュメンタリー」のような、と
仰っていたけど、まさにそれなのか。

もう公開終了が近いけれど、
カラー版を観て良かったと思った方は
是非モノクロ版も観てみてほしい!
この物語をさらに深く味わえること
間違いなし!!

嬉しかったのは、観客の中に
小学生から高校生くらいまでの
10代の子供たちが結構な数いたこと。
70年前に誕生したゴジラが、
次を担う世代にも今なお愛されている。
この子たちの中から
新たなクリエイターが生まれて、
新たな『ゴジラ』を
造っていってくれるかもしれない。
そんなことを考えて
おばちゃんな自分はワクワクするのですよ。


入場者特典
『70周年記念オリジナルアートボード』
いただきました!
やっぱりゴジラはかっこいい!!