気持ちEよ、ハニー。ほぼ二ヶ月ぶりの更新で御座るが、この間に一度就職し、後ろ足で砂をかけるように辞め(笑)、また新たな職を見つけたので候。何事も起こらなければ、月曜日から仕事で御座る。決まったのは週の半ばで今は、モラトリアム、といった期間なので御座るが、その間に不幸なニュースが日本列島を駆け巡ったで御座るな。今年は個人的にも、社会的にも何か、ちょっと不穏で候。
さて。
まぁ、更新だ、と重い腰を上げるのはいつもの「アレ」なのだけど、その前にちょっと、ちょうど好い機会だから、この無職期間、特に今年に入ってからの半年間をちょっと振り返ってみようと思う、などとユリアン風。ちなみにこの無職期間、ほぼ一年と三ヶ月、家にあるDVDは音楽モノ以外、ほとんど二度、三度と見倒したね。あの、銀河英雄伝説でさえ、二度見たよ。
昨年春、無事前職を円満退社。その後の手続きに多少手間取ったとは言え、それでも私も経験したことのない程の円満退社。仕事はやりきったし、そこに後ろめたさもなく、後はちょっと休んで、次にもうちょっと休みの多い職場に移れば良い、とほんと、気楽に考えていた。
その裏付けとして、前職でしこたま儲けていたおかげで、多少の蓄えがあったので、それも気分的な余裕を裏付けてた。おまけに、しっかり雇用保険も払っていたので幾らか失業保険ももらえるし。
まぁ、何も不満がなく、辞めたわけではなかったし、仕事している間に、鬱積していることもあった。そのほとんどがプライヴェートな事で、私の場合、クリエイティブな作業が、仕事だけだな、という忸怩たる想いがあったわけね。ガンプラも、エレクラ仕事も、やることは見えているんだけど、なかなか手が着かない、時間がない。そういう部分を、できるだけ片付けて、次の仕事はもうちょっと、内に不満を残さず、集中したいという願望があったのね。
そして、実を云うとその思いは、ほぼ昨年のウチに達成できたのね。昨年末、「光る聖者の街へ」という曲が完成したのが、その集大成で、エレクラにとっての重要な曲は、そこで一応、形に出来たわけ。平行して、ガンプラも積みプラがほぼ消化完了。後は細々とした、めんどくさいモノ、また新たなチャレンジのためのものを残すのみ、となっていたのね。
つまり、昨年末の時点で、自分にとってやりたいこと、というものがなくなっていることに今年の正月、気がついた。二日に初詣に行った時に感じた、なんとなく変な感じ。言葉では言い表せない、胸がザワザワする感じは、今考えると、今すぐやるべきモノ、という物がなく、何か無理矢理、自分を奮い立たせているチグハグな感じが、なんとなくあまり気持ちの良いモノではなかったのね。
それでも、おまけみたいに幾つかはやっておいた方がいいこと、みたいなものが残っていて、それでごまかしていたんだけど、そういう時に迎えた精神的不調、それまでの永いこと澱のように堪っていたモノが、一気に溢れ出したような不安定さが、これがキツかった。おかげで新しい職を探すスタートダッシュに躓いたワケね。
私の場合、別に才能も、腕に職もあるわけでもなく、元来めんどくさがり屋なので、新しいことを始めるのは無理矢理勢い着けることが大事で、それで乗り切ってきた。その無謀なまでの勢い、がその時欠けていたのね。それを加速させるための着火剤であるべき、ガンプラ作業や、エレクラ仕事も喫緊、やることがなく、つまり、まったくエンジンに燃料が回らないような状態だったわけ。
それでも、本当に無理矢理(笑)、自分を奮い立たせて今やっと新しい職に辿り着いたわけだけど、そうしてやっと振り返ってみて、「意欲」というモノの重要さを思い知ったワケね。
さっき云ったクリエイティブな仕事、というのは、別に強いられているわけではないけど、自分がやりたいことだから、少なくともそれをするために日常でも、仕事で、やるべきコトをこなさなくてはいけない。で、そのどの部分も欠けては、成り立たないことにこの度ようやく気がついたよ。
で、精神的な安定を取り戻し、積極的に動き回るために、やることなくて、という言い訳を除くために、今やれることをやろうとして、その結果がこの度一体のガンプラを完成させたわけだけど、その時ああなるほど、と思った。
例えば、寝る前、私は翌朝やることを思い浮かべ、後はぼんやりといろいろと決して他人には言えないような(笑)妄想を抱きながら、眠りにつくことが多い。その時、明日やることがない、或いはやりたいことがない、という一点だけで、頭が働かず、ただ空しさだけが降りてきて、結局それがストレスになり、精神的不調をもたらし、と悪循環になる。
それが、ガンプラひとつ作り始めただけで、明日はコレをこうして、ここまでやってとか考えているウチに、自然と頭が働き、安心する。
思えば、エレクラは立ち上げ当初、毎月二曲、オリジナル曲制作、という命題をぶち上げて、半分それを売りに、活動していた。曲を作り、テープに吹き込み、それを全国の有志に発送していた。それは、アマチュアとしてはかなりキツい、目標だったけれど、逆にそれがないと、おそらくエレクラはなんとなく、あるのかないのか、今のような状態でいつの間にか消えていたと思う。つまり毎月二曲作る、という「締め切り」は、無理矢理自分を奮い立たせるための、重要なファクターだったワケね。
おかげで、レコーディング技術やら、いろんなコトを吸収し、スキルアップできた。きっと、エレクラがなければ、エレクラが最初の内にそういう活動をしてなければ、自分の人生も含めてもっと小さなモノに過ぎなかったと思う。
そしてそういうものは、やはり自分で探して、自分で手を出さないといけないのだな、と。そういうことをずっと忘れていたな、と私には珍しく(笑)反省したワケね。
ということで、明日は新作発表です。
なんてね、半分はバンダイのせいでもあるんだよ、って言ってみました。その辺はまた明日、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう