大渋滞だよ、ハニー。と、冷房の効いた部屋からニュースを見ながら言ってみる。お父さんはイライラ、お母さんはフラフラ、子供たちはブラブラ、小説家は石田衣良。行って金遣って疲れて帰ってくる。コマーシャルみたいにはいかないのね。
さて、全英オープンでは若手を押しのけてベテランが大活躍。トップは往年の名プレイヤー、トム・ワトソン。さほどゴルフに興味がなかった時代から名前だけは聞いたことがある、ってぐらいにもう有名人。日本の上位選手も37才。コレだから全英は面白い。毎回人生とか、いろんな事をぼんやりと感じさせてくれるのね。
前にも言ったけど、全英は随分と前から楽しみに見ているのね。詳しくは端折るけど、一番の理由は、時間帯がイイじゃない。全米とか普段のPGAみたいに、早朝だと最後まで見られないでしょ?仕事していると。後でハイライトを、なんてそれはちょっと味気ない。やっぱりその瞬間は生で見ないと。
それは、ちょうど今みたいに大相撲と重なると、より便利さが増す。ちゃんと寝られます。朝方寝て、昼に起きれば、相撲見て、ゴルフ見て、今日なんてそのままPGAにも突入ね。やっぱりロクデナシの生活って好いなぁ。
で、大相撲、朝青龍負けちゃったね。残念というか、なんというか、仕方ないというか。早々と日馬富士も負けちゃっているしね。このまま白鵬が優勝っていうのも味気ない。どっかで大波乱が起こらないかなぁ、なんて破壊衝動の強い私などは思ってしまうわけです。
ところでサ、私はキッチリと13時の中継開始から見ているんだけど、最近幕内の土俵入りを見て気が付いたことがあるのね。
まぁ、騙されたと思って、コレを不幸にして読んでしまった人は、明日眼を皿のようにして見て欲しいんだけど、土俵入りって、力士が化粧回しを着けて皆さんにご披露っていうのか、なんか儀式っぽいのか、よくわからないけど、とりあえず私らが相撲取りまっせ、ってな具合で登場してくるわけネ。土俵に上がる間際、まず通路で一礼。それから土俵に上がるんだけど、そこには親方っていうか、審判する紋付き袴の人たちが座っているのね。物言いのときにワラワラと土俵に上がってくるあの人たちよ。
その人の前を通って土俵に上がるんだけど、その時にも一礼して、前を失礼します、って手を差し出して上がっていくのね。それはもう、半ば儀礼的というか、あんまりみんな注意していない感じで、ささっと形だけ決めてお辞儀してんの?手を出すのはもうクセで、なんて感じの人が多いのね。
その中で時天空っていう関取だけはね、もうコレでもかってぐらいに深々とお辞儀をして、上がっていくんだよね。私はこれを毎回見て、なんて清々しいんだ、って思うのね。コレは本当に見てもらいたいのよ。
昨日の話とも繋がるんだけど、私はけっこうロクデナシで礼儀知らずで常識はずれなニート野郎なんだけど、そういう儀礼的なモノというか、そういうのはなんか違和感を感じる人なのね。形だけささっと、っていうのがどうしてもダメな人で。それが、けっこうこのブログで悪態吐く原動力になっているような気がするのね。
さっきの話だと、お辞儀をして手を差し出すって、本来は先輩であり目上の人である師匠親方審判さんに、これからよろしくお願いします、目の前を失礼、っていうので出す所作だと思うのね。それを心から、つまり審判さんに対して尊敬の心があって、失礼しますという謙った気持があって、自然に現れたモノだと思うのね、元々は。
それが長い歴史を経て、いつの間にか儀礼的になってしまっている。そうじゃないだろ?って思うのね。いつの時代でもその心が大事で、特にここのところ相撲界は、そういう心みたいなところにスポットを当てているじゃない?立ち会いの正常化、とかいってうるさく言っているのも、そういう心からの所作みたいなところで、人間を鍛え直そう、っていうのが原則なんだと思うのね。
それが形だけ厳しく、っていうのはね、ちょっと違うような気がするのね。それは、あの土俵入りを見るとよくわかる。ただでさえしきたりっていうか、そういうのが多い世界の中で、一番分かり易いと思うのよ。
例えば、昨日の話だとサ、お嬢さんも小粋な青年たちも、雰囲気でおしゃれにドロロン、なんて。でも入るのはラブホテルだし、寝そべるのはダブルベッドだし、風呂は七色に光るし、テレビではAVでお嬢さんを縛ったりつり上げているわけでしょ?そこでかっこつけるのって、なんかイヤなのね。
あざとい、っていうのかな。腹の中では獣が猛り狂っているのに、そんなこと無いよっていうような顔して、お嬢さんも男たちも。でもするんでしょ?折って畳んで裏返しって。心の中では男たちはもうお嬢さんを裸にしちゃっているわけでしょ?ああしたいこうしたいとかプラン練っているわけでしょ?だったらサ、素直にこうしたい、ああしたいって言った方がいいんじゃないかな、なんてね。やるぞ、と言え、と(笑)。
もちろん時と場合によるのはわかるよ。でもさ、好きな異性の前で取り繕ったりするのは、どうなのかなって思う。まぁ、人それぞれだから他人がどうこうしようと関係ないけど、私はちゃんとしたいです、やらせてください、って言うようにする。それを勇気だと思ってる。もちろん、私がロマンチックな雰囲気を、っていうのが苦手だからなんだけど。
オヤ、違うよ、話が違う方向に行った。明後日ついに衆議院が解散するでしょ。その前に自民党で懇談会、なんてこれまたあざとい。両議員総会を開け、っていう方もなんか建前が横行してるような気がするし、それを批判している民主党も的はずれなような。なんとなく結局は金だろ?っていうのをどうやって隠そうか、国民に知られないようにしようか、権力欲とか、そういうのを悟られないようにしようか、って躍起になっていて、何をしてもその心から、っていうモノが吹き飛んでしまっている。マスコミもそうで、それに踊らされている国民もみんなそう。
いつも言うことだけど、別にトップが誰になろうが気にして無いじゃない。私達が望むことは、どんな方法をとってもイイから、今日より明日、もっと楽に生活出来るように、寝ているだけでお金が入ってくればそれで好いんじゃないの?今流行っているのは自民党をこき下ろして、民主党に投票することでしょ?でも、それが本当に国民が心から願っていることなんだろうか?私には私の考えがあって、他人の気持ちなんて全然わからないよ。でも、そういう流行で気分が流されていないかな、って。
だから、私の投票行動は、ちゃんと自分の確固たる考えに基づいて判断をしたい。自分の心に素直になる。嫌いなことは嫌い、好きなことは好き、めんどくさいことは大手を振ってめんどくさがる。そういう風でいたいと思うのね。もちろん、時と場所を考えてね。
ある意味、このブログという繋がりの中も、記事にしたってコメントにしたって、自分を省みても、じゃあそれが本当に心からわき上がる感情か・・・?って疑問になる時はある。でも、そこはそれ、まずは信頼が先に立つ。みんなそう思っているんだろうな、っていう風に信じている。みんないい人ばっかりで、日本はまず安泰。つまりは幸せな世界が広がっていると思う。だからみんな惹きつけられるんだろうね。
心から、っていうの、私には大事なことだし、けっこうそれに拘ってきたところはある。嘘が嫌いなのも、その裏返し。心から思えないことは、絶対に長続きしない。いつか必ず負担になる。そしてたぶん、人間は突き詰めたところで、そんなに悪い心を持っていないんではないか、と思うよ。私以外はね(笑)。
なんてね、どうせ連休中の行楽中でこんなロクデナシブログを見ている人は少ないだろうからたまには好いこと言ってみました。あざとく行くならそっちもちゃんとあざといのが丸分かりなぐらい徹底的にやって欲しいのね。でも、そういう究極、みたいなモノを求めてしまうと、見るモノ手に取るモノ全部マガイモノに見えてしまうんだけどね。まぁ、マガイモノっていうのも好きな言葉だけどね、という事で。
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。