…
きいがわが家に来たのは去年の11月13日。
ぐりはそれから19日後の12月1日だったから
ふたり揃って もうすぐ1年になるんだな。
そのうちに懐くようになるわ。
と思っていたけど、一向に懐きませーん。
パートナーがいると懐かないって聞いてたけど
やっぱしな…ってカンジ。
先住インコのチビを見送ってから1年が過ぎて
私の気持ちに変化が現れて来た気がする。
あの胸が刺し通されるような悲しみが薄らいで来た。
でも、やっぱり動画で声を聞くと涙があふれる。
チビはインコのクセに妙に人間臭かった。
育てた私を「親」、家族を「仲間」だと認識して
我々のすることを真似をした。
親だから、鷲掴みにして爪を切っても
汚れたくちばしの周りを洗っても
私を嫌いになることはなかった。
体重が35gしかないくせに存在感は大きかったな。
肩にとまった重さが快かった。
チビが「自称人間」のインコなら
きいとぐりは正統派の鳥らしいインコだ。
私の肩や手に乗ったりはしないが
多少は気になるようで、私の背もたれに止まったり
頭すれすれに飛び回ったりしている。
彼らなりの「懐き方」なんだろうけど、寂しさは否めない。


