…
それは雨がショボ降る 梅雨の夜のことであった。。
何かの気配を感じてふと目が覚めた。。
半分夢心地の朦朧とした意識の中でも ハッキリ感じた。。
何かがいる!

恐怖で全身をこおばらせて身構えると、
かすかにうめくような 女の声が聞こえてきた。。
それは 低くなったり 高くなったり、うねるように何かを唱えている。
寝返りを打とうとしても 体が動かない。。
時計を見ると 午前3時半だった。。

しだいに その声はすすり泣きに変わった。。
何か言葉を発しているのだが、聞き取れない。。
首筋を 冷たい汗が流れるのを感じた。。
声は窓の隙間から聞こえるようだった。。

意を決して やっとの思いで 力を振り絞って起き上がり、
窓のブラインドの隙間から 恐る恐る外をのぞくと
隣りの家の窓にポツンと明かりが。。

カッコーン…
そこは隣りの風呂場の窓だった。
女のうめき声とすすり泣きに聞こえたのは
隣りの奥さんが風呂に入りながら 熱唱していたのだった。(爆)
それも午前3時半に。

しかも、「熱唱」は毎日ではなく、週に2日ほど。
なぜ ランダムなのかは未だに分からない。
時間帯も 3時半から2時半、1時半… 昨夜は11時半だった。
なぜ 1時間ずつ早まるのかも分からない。
そういえば、12時半を聞き逃したゎ。
なぜか悔しい。。(爆)