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ふと思い出した話。
昔、おらがまだ20代半ばで、「ママ」と呼ばれていたころ、
小さかった長女が捨て猫を拾って来た。
紙袋に入れられた 目も開かない生後間もない子ネコだったが、
自分の手で育てることにした。
自転車で ペットショップを訪ね歩き、
ようやく動物用のミルクと哺乳瓶を手に入れて、
昼も夜も数時間おきにミルクを飲ませたり、
母猫にかわって、股間を刺激して 排尿を促したり…
甲斐甲斐しい 世話のおかげで、やっとヨチヨチ歩くようになったころ、
家事を済ませて部屋に戻ってみたら、動かなくなっていた。
部屋では3歳の双子のせがれたちが
いつものようにダハダハじゃれあって遊んでいたが
どっちが力があるか 「子ネコをぎゅっ」としたそうだ。
子どもの前にもかかわらず クッタリした子ネコを抱いて わんわん泣いた。
3歳児とはいえ、母親が泣き悲しむ姿を見て、
やっと 自分たちがとんでもないことをしてしまったと気づいたのだろうか。
双子のどちらかが おらを慰めるように言った。
「ママ、ママ、電池を入れて。。」

…
女子高生の「人を殺してみたかった」という言葉に衝撃をうけている。
高校生になるまでの間に 命は電池では動かないことを
学んで来なかったんだろうか。
欠落したこころ
被害者やご家族の心中を察すると お掛けする言葉も見つからず
ただ ただ ご冥福をお祈り致します。。