天なり… | 珈琲にハチミツ

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2005年の年明け、橋本が徐々に動き出した。


1月14日
各紙のインタビューに応じ、マット界の現状を憂いつつも復帰へ向けて抱負を語る橋本。
決意がこもった良い表情の橋本

闘魂三銃士と並んで同期の桜、船木誠勝との対談では快活な笑顔も!また、大晦日のPRIDE男祭りでの高田のふんどし姿を「新日本のドームより面白かったよ!」と笑い飛ばし、当時現役を退いて俳優業の船木に対してはさり気なく現役復帰の誘いをかけてみる橋本。

「スポットライトは魅力だからな」


4月8日
本能寺に白装束姿で現れた橋本。腐っても鯛か。相変わらず芝居がかったことをやらせたら橋本の右に出るものはいない。リハビリも順調なようで「やっと両腕を上げて大あくびができるようになった。」プールでの運動からジムのトレーニングへ移行したことも報告。また昨年突如来場した新日本プロレスに対しては「決着をつける。」と威勢のいい言葉も。


しかし明るい話題ばかりではない。

この時期橋本は個人プロモーションを立ち上げたとされる。事務所名は「アジト」

と同時に橋本は冬木薫の会社にも籍を置いていた。会社名は「ロイヤルヒューマンアソシエイト株式会社」

代表者 代表取締役 冬木 薫
設立 2004年4月
資本金 10,000(千円)
役 員 (取)橋本真也
業 種 (主)8292 エステティック業

※後に判明することだが同年3月25日にかずみ夫人との離婚が成立していた。もはや愛人関係でなく、橋本は真剣に冬木薫との再婚を望んでいた。

当時のインターネットの掲示板情報であるため審議は定かでないが、この頃になると橋本周囲の人間模様は、もはや旧来のファンが知っているそれとは全く別のものに変わっていたようだ。さらにショックな情報だが、橋本がこの会社の地方営業をしているとの書き込みもあった…


5月5日
蝶野が新日本のドームへ、同月11日には小川がハッスルへ、それぞれのリングに上がるよう橋本にラブコール。しかし結果的に橋本はどちらへも姿をみせることはなかった。

「ブッチャー、待ってるからな」

蝶野は沈みかけていた橋本を気にかけていたのは紛れもない事実だが、それとは別に闘魂三銃士のブランドを持ってして新日本プロレスの起爆剤にできないか期待していた節もある。実際問題頼みの綱の外敵路線も尻すぼみになりつつあり(ボブサップは一昨年藤田に潰され、高山は長期欠場中、健介は主戦場を全日本へ移行)、柴田の退団や中邑と棚橋の低迷によって新三銃士路線も軌道に乗れず仕舞いであった。複雑な心境の蝶野。
※またそれらと別の思惑もあったようだが一旦割愛する。


後日、マスコミへ橋本からFAXが送られてきた。
「己の道は己が決めます。」

…実のところ水面下ではプロレスリング•ノアと交渉が進められていた。故人である冬木弘道と旧知の仲であり、冬木薫との関係をよく思っていなかったといわれる三沢との再会である。橋本は自身の想いをしっかりと伝えた上で三沢の了承を得る。そして今後の命運を賭けた復帰戦の準備が水面下で決まりつつあった。


しかし、7月11日。

橋本は突如としてこの世を去る。


予定されていた復帰戦の相手は小橋建太だった。




続く