小川よ巨象の腹で静かに眠れ その1 | 珈琲にハチミツ

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12月、年の瀬も近づく頃にマット界は大晦日興行の話題で持ちきりになる。この年も大晦日の主役はイノキボンバイエ。アーネストホースト相手に2連勝、新日、W-1にも上がり破竹の勢いでマット界下半期の時の人となったボブ・サップがメインを張るという。

さてゼロワン勢はというと、昨年に続き大晦日とは距離を置いて自団体に集中する事に。何しろボンバイエどころではないとんでもない男をリングに上げてしまったのだから。

12.15
真天地創造。
メインイベントはNWAインターコンチネンタルタッグ選手権
OH砲対マット・ガファリ、トム・ハワード組


先発は小川とガファリの因縁の対決である。鳴らされるゴングと同時に勢いよくコーナーを出た小川はアップライトに構えてにじり寄る。打撃を警戒しながら前進し小川をロープに押し込むガファリはそのままコーナーへ、体格差を利してグイグイ押し込んでスタミナ消耗を図るが…
そうはさせじと体を入れ替えた小川はロープブレークの意思表示をするガファリの右頬をバチンと張る。

先手を取ったのは小川。フットワークを踏みながらガファリを挑発しつつ観客を煽る。
「ヨッシャァオラ!コイコイ!!」

この小川の行動に苦虫を噛んだ表情のガファリ。
「来いよコノヤロー!」
挑発を続ける小川を見つめるガファリだが徐々に目の色が変わっていく。
……
やれやれといわんばこりにコーナーを出て、深く体を沈めると
一瞬!グアっと一気に距離を詰めて迫るガファリ。この只ならぬ圧力にオォー!とどよめく場内。それを目の当たりにした小川もおもわず真顔に💦
ここからガファリの攻勢がはじまる。タックルでダウンを奪うと自身の腹を起点に一回転、二回転と滑らかに円を描く
さらに手のひらにプっと唾をかけてお仕置きのお尻ペンペン!屈辱!
なおも迫るガファリを巧く捌いてバックからのスリーパーにとる小川。しかし首を絞められながらも無理やり起き上がられてしまう。
そのままコーナーとサンドイッチに。
さらにベイダーばりのボディスプラッシュ!

ガファリとコーナーのサンドイッチ🥪に合ってしまった小川は一気に体力を削られてしまう。プロレスの試合において受けに回った際の小川の脆さは度々指摘されてきたが、この試合に関しては規格外であろう…

2発目を前転で交わしてなんとか破壊王にタッチ。橋本真也対ガファリの実現。デブ対決(失礼!)である。
ファーストコンタクト。橋本はフェイントを織り交ぜながらローを数発入れてみせるがガファリはチッチと効いてないジェスチャー。
ここから圧巻のシーンが続く。バックを取った橋本だが腹の脂肪が多すぎて腕がまわらない。そしてガファリのこの表情たるや巨象の王といわんばかりの風格!
橋本はヒップ攻撃で逆にやられてしまう。
ボディスラムを敢行しようとするも重すぎて持ち上げられない…!逆に払腰で投げられてしまう。
全くいいところがない橋本、ついにガファリ駒の餌食になってしまう。小刻みにバウンドする腹に押し潰されて苦悶の表情。そして駄目押しのガファリプレス!
※顔面に腹をグリグリ押し付け窒息死を図る恐怖の脂肪殺法である。

悲鳴にも似た歓声が響く両国。解説席の武藤も橋本に同情を禁じ得ない「これ嫌だなぁ〜今の技は…」


続く💦