今にも落ちてきそうな腹 | 珈琲にハチミツ

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ゼロワンは予測不能な団体だ。コンタクトがずれて伝説となったあの男をプロレスのリングに引っ張り込むとは誰が予想できただろうか。

マット・ガファリ日本再上陸。
写真は8月の小川戦後、帰国前に観光を堪能している様子

135㎏を超える橋本ですら「太り過ぎや!」と呆れるガファリだが今回の来日にむけてさらなる増量を実現したといういやな噂も入ってくる。そして12月8日、噂は事実であり、一度はガファリを悶絶させたはずの小川がその脂肪の餌食となる。
プロレスでは何にせよ抜きん出たモノこそが武器になり得る。ボディプレスという古典的な技もガファリが使えば必殺技だ。ガファリプレスと名付けられた圧殺技で佐藤耕平を一蹴、さらにメイン後に乱入し驚異の大脂肪で小川を下敷きに、小川は怨敵に脂肪で失神させられるという醜態をさらすことになる。


このまま一気に両国決戦へ雪崩れ込みたい所だが、その前に記しておきたいことがらいくつかある。少し戻って10月、佐々木健介が突如新日本プロレスを退団した。パンクラスの鈴木みのるとの対戦を巡ってフロントのゴタゴタに巻き込まれたことが原因と健介は主張。しかし、新団体設立を目論む長州力の呼び水が影を落としている事は明白であった。

ここで一方的にカードを放棄することは新日本の沽券にかかわると事態を重くみたライガーが自らみのる戦に名乗りを上げた。このライガーの行動が新しい潮流を生み、それどころか棺桶に片足突っ込んだ状態だった鈴木みのるを蘇らせることになるとは…これだからプロレスは面白い。

自伝によればみのるは健介戦後に引退を決めていたという。しかし健介の退団によって宙ぶらりんになるみのるの決意。ライガーは声を荒げる。
「健介にぶつけようとした気持ちはどうするんだ?俺でもいいか!?俺しかいないと思うんだよね。俺だったら受け止めてやれるよ!弱いけどさ、俺は健介みたいに強くはないけど、正直練習もサボってたし弱いけどいまから一生懸命練習するから俺にぶつけてこいよ!まかせろ、俺は受け止めてやるから!」

「だから引退すんなよ。」

…ライガーの言葉から漢を感じずにはいられない。(解説席で騒ぐおじさんと同一人物とはとても思えない。)

この年の下半期は様々なビッグニュースが目白押しだった。ボブサップ旋風、W-1旗揚げ、高田延彦引退と話題に事欠かなかったが個人的にはライガーとみのるの物語が一番印象深い。記していきていことはまだまだあるけども話は再びゼロワンに戻すことにする。ガファリ話もしたいのだ。
12月15日両国国技館
真天地創造。

OH砲VSマット・ガファリ、トム・ハワード

ゼロワンはついに年2回目の両国大会開催に漕ぎ着ける。メインイベントはNWAタッグ王座戦、チャンピオンのOH砲に最悪の挑戦者が現れた!

総合ルールでは持ち味を発揮できなかったガファリがゼロワンのリングで暴れ回ることができるのか?OH砲が返り討ちにするのか?名勝負の予感は全くしないが、どちらかといえば怖いもの見たさのような感覚であるがどうなることやら…



続く