56.キュアサルコーマセンター | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

キュアサルコーマセンターという言葉を初めて聞いたのは、高校の同級生の堀先生からでした。彼は熱海病院の副院長で整形外科部長です。骨軟部腫瘍の専門家。
彼に導かれるままに検査を受け、その後、平成27年8月に移植外科で摘出手術を受けました。
その時は、あまり詳しく知りませんでしたが、退院後色々調べました。熱海病院もキュアサルコーマセンターの共同治療連携病院です。

キュアサルコーマ~curesarcoma~
サルコーマとは肉腫。つまりキュアサルコーマとは肉腫治療という意味。

高橋 克仁医師がキュアサルコーマセンターの代表理事。大阪府立成人病センター部長です。
キュアサルコーマセンターのホームページから設立経緯などを引用します。

~(前略)~
集約した肉腫患者さんの診療経験を通して見えてきたもの、それは日本の肉腫医療にポッカリと空いた「空白」でした。
日本の医学では、肉腫の専門医は小児科医と整形外科医にしか養成されていません。それぞれの専門は化学療法と外科治療です。
小児科医は15歳以下の小児と少年期の患者を扱います。整形外科医が執刀するのは、骨、軟骨、四肢の筋肉や軟部組織に発生する肉腫の手術です。
その多くは骨肉腫、軟骨肉腫、Ewing肉腫、滑膜肉腫、横紋筋肉腫、繊維肉腫などで、他に脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性繊維性組織球腫(未分化多形性肉腫)、血管肉腫の一部です。

~(中略)~

肉腫は「忘れられたがん」と呼ばれますが、私たちは、成人の胸部、腹部内臓や後腹膜の再発・転移肉腫の患者さんこそが、本当の意味での「忘れられたがん」であると考えています。
その数が日本全体でどのくらいになるのかは統計がありません。
この点、米国MDアンダーソンがんセンター、サルコーマセンターの統計が参考になります。
1996-2006年の肉腫5781例の統計では、胸部腹部内臓や後腹膜原発の肉腫が58%を占めています。
日本でもこれらの肉腫が成人肉腫全体の過半数を占めるものと推定されます。
日本で毎年新たに肉腫と診断される患者さんの数を約5000~8000人とすると、毎年およそ3000人以上が発生している計算になります。

~(中略)~

いつしか同じ肉腫患者さんを診療する医師同士で治療について相談したり、検査結果を供覧したりする過程で、自然発生的に共同治療連携という形が生まれたものです。
(引用終わり)

熱海病院の移植外科の寺岡先生、白井先生、矢嶋先生の手術を受けに、各地から肉腫の患者さんが来ているようです。
私が入院中の話です。ある日、看護師長さんから肉腫の患者さんがいるのだけれど、同じ病の方がいれば話がしたいと言っている。会って欲しい。とお願いされました。
私から彼のところに言って話を聞きました。彼の住まいは東京。私と同じく腹部に脂肪肉腫。大病院で診断を受けるも手術不可と言われ、藁をもすがる思いで、ネットで調べてキュアサルコーマセンターを見つけます。自分で車を運転し、腹部の痛みに耐えながら大阪へ行ったそうです。そこで紹介されたのが国際医療福祉大学。最初は三田病院で診察を受け、そこで第一回目の手術。そして、その後、私が入院中の平成27年10月に熱海病院に入院。移植外科で再手術しました。
また、他にも石川県から熱海病院で肉腫の手術を受けに来た患者さんもいました。

以下に、キュアサルコーマセンターの共同治療連携病院を記します。これはホームページからの引用です。

■ 亀田総合病院(腫瘍内科)
■ 八尾市立病院(腫瘍内科)
■ 岡山大学病院(がん生存学・緩和医療)
■ 京都府立医科大学病院(小児科)
■ 兵庫県立西宮病院化学療法センター
(消化器内科、化学療法)
■ マウントサイナイ医科大学病院
(腫瘍内科、小児血液腫瘍学)
■ 新山手病院(胸部・腹部外科)
■ 国際医療福祉大学熱海病院(腹部・後腹膜外科)
■ 渕野辺総合病院(胸部・腹部外科)
■ 岡山大学病院(呼吸器外科)
■ 東京女子医科大学病院(後腹膜外科)
■ 癌研有明病院(整形外科)
■ 昭和大学病院(婦人科)
■ 亀田総合病院(整形外科)
■ 大阪府立成人病センター(婦人科)
■ 大阪大学病院(婦人科)
■ 京都大学病院(整形外科)
■ 関東中央病院(肝転移ラジオ波治療)
■ 岡山大学病院 (肺転移ラジオ波治療)

引用が長くなってしまいました。
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キュアサルコーマセンター