54.職場復帰 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年11月16日、この日会社の産業医との面接がありました。
会社までは、電車を乗り継いで1時間15分ほどかかります。11時の面接時刻に間に合うよう家をでました。約2週間の図書館通いが功を奏して、通勤は問題ありません。
病院の診断書を持って久しぶりに会社のビルに入りました。健康管理センターは16階にあり、エレベータに乗って行きます。
15分ほど産業医と話をしました。手術後の経過、リハビリの状況、現在の身体の状態などなどです。
医師の判断と言っても、結局は自分にやる気次第。詳しいことは医師でも分かりません。まして脂肪肉腫は稀少がんなのでなおさらです。
会社側としては、病み上がりの人に無理をさせて何かあれば管理責任を問われるため、極めて慎重です。まあ、当然のことかもせれません。
話し合いで勤務開始は、11月19日からと決まりました。
勤務時間は、10時から16時の制限勤務。まずは身体を慣らすことから始めました。
腹部の腫瘍が発覚して4月から休業。途中、7月に4日間出勤してまた休業。
実質的には8か月ぶりに職場に戻ったことになります。こんな状態でも職場復帰させてくれた会社には感謝の念が絶えません。本当にありがたいと感じました。
仕事は、デスクワーク中心なのでこれもありがたいことです。また、朝10時からなので、通勤電車もそれほど混んでいません。
仕事を初めて辛かったのは、食事の後です。食事を摂ると胃腸が動き始めます。するとしばらくは腹部に軽い痛みを覚えます。
幸いなことに健康管理センターには、休養室がありベッドで横になることができます。そこで、昼食後は30分ほどベッドを借りて横になっていました。
しばらくの間は、毎日でした。これで午後からの仕事に取り組めます。
16時になると私だけ仕事は終わりになります。もうすぐ12月で日もかなり短くなっている時期でしたが、まだ日の出ている時に家路につくのはなんとも変な感じでした。
職場の仲間たちは、こんな状況でしたが暖かく迎えてくれ、スムーズに職場することができました。本当にみんなに感謝です。