53.退院 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年11月2日、98日間の長きに渡った入院生活がやっと終わりました。
この日は、少し雨模様。妻と長男が遙々熱海病院まで車で迎えに来てくれました。
家族には、精神的にも肉体的にも負担をかけました。
危険を伴う大手術。出血が止まらず翌日の再手術。
不安だったと思います。
片道2時間かけての面会。半日がかりです。
また、時を同じくして義理の母の体調不良による入院。
などなど、色々重なりました。
そんな中、私の退院は1つの前進。
感無量です。

しかし、ゴールとは次のステップの始まりでもあります。
退院したと言ってもまだ普通の生活を送るには、体力が不足しています。社会復帰にはもう一段の努力が必要なのです。
退院時に主治医にお願いして診断書を書いてもらいました。
内容は、「退院後、勤務までには2週間の自宅療養が必要」というもの。これは会社宛の診断書です。
職場復帰するのにも診断書が必要です。一度、職場離脱すると戻るのもかなりハードルが高いことがよく分かりました。
退院して取り組んだことは、入院前と同じく図書館通い。自宅療養とは言っても本当に自宅にいたらとても職場復帰はできません。なので通いました。
図書館までは、健康な時であれば徒歩で20分ほどかかりましたが、退院後はゆっくりでしか歩けないので30分かかりました。もちろん帰りも歩きです。始めは、永遠とも感じる長さでした。
9時開館に合わせて8時30分に家を出ます。そのために6時30分起床です。この頃は、食事の後に腹痛があり、お腹がこなれるまで1時間ほど横にならなければなりませんでした。なので支度に2時間もかかってしまいます。
食事するにも着替えるにも何をするにも、以前の2倍時間がかかりました。
また、手術から2ヶ月半も経つのにまだ傷口は傷みます。鎮痛剤トラムセットを常用していました。食後に1日3回欠かせませんでした。
図書館には、初めの1週間は昼までの3時間、次の1週間は昼食を取り午後3時まで6時間いました。