48.楽しみ | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

入院している間、家族、親戚はもちろん、多くの方がお見舞いに来てくれました。いつも元気をもらい本当に感謝しています。
お菓子に本や雑誌、いろいろなものをいただきました。
手術直後に本をいただいた時は、まだ座って読める状態ではありませんでした。その後、徐々に回復するにつれ、いただいた本をむさぼるように読んでいました。
以前、一緒にランニングをしていた仲間からは、陸上マガジンや大学駅伝の雑誌を差し入れてもらい、ベッドの上で楽しみならが読んでいました。
楽しみの少ない入院生活で私にとって読書は、数少ない娯楽の一つでした。
その他、ラジオも欠かせませんでした。ラジオはいつもスマホで聴いていました。
最もよく聞いたのはニッポン放送。本当によく聞きました。普段仕事をしていると聞くことのできない時間帯の番組を聞くことができたのは収穫でした。その中で、午後4時からの「ザ・ボイス そこまで言うか!」は、素晴らしい報道番組です。飯田浩司アナウンサーと日替わりのゲストが放つコメントは、他では聞くことのできない内容です。
特に、木曜日のコメンテーターの青山繁晴さんはピカイチです。著書の「ぼくらの祖国」「ぼくらの真実」「逆転ガイド」は、入院中にアマゾンで買い配達先を入院中の病室にしたらきちんと届いて、ベッドの上で何度も読みました。
その他の楽しみは、赤ちゃんを見ることです。入院していた熱海病院の4階には、移植外科の他に産婦人科があります。リハビリで廊下を歩いていると新生児室の前を通ります。運が良いと新生児室のガラス越しにまさに、その日に生を受けた新生児がすやすやと眠っていることがあります。そんな時は、しばらく時を忘れて見入ってしまいます。柔らかな表情、時々笑ったような表情に見入ってしまいます。しばらくすると別の患者さんも集まってきて、みんなで一緒に見ています。ほっとするひと時です。元気も出ます。
ほっとするとことと言えば、海が見えることも、ここ熱海病院では忘れてはなりません。病院の脇を走る熱海海岸自動車道路の向こうはすぐに相模湾が広がっています。晴れの日には、初島が大きく望めます。その向こうには大島も。
海側の病室からは季節によっては、水平線から上る日の出を拝むことができます。そんな時は合掌してお日様に向かって健康を祈っていました。