46.怪我の功名 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

自然治癒を信じて3週間。完全に膵液漏は止まりました。
これは退院後、内科医の義兄から聞いた話でかつ彼の仮説ですが、今回の膵液漏は、結果オーライだったという説です。
脂肪肉腫が膵臓にも癒着して、これを剥がす際に損傷して膵液漏が始りました。一方、腹腔内巨大脂肪肉腫を切除しましたが、術前寺岡先生から説明があった通り、100%取り除くことは難しく細胞レベルでの取り残しは考えられるということです。この取り残しがその後の再発を誘発します。恐ろしいことです。
義兄の説によれば、この細胞レベルでの取り残しが腹腔内に仮にあったとしても、膵液漏により融かされて洗い流され、腹部に差し込んだ管から排出した可能性が高いというもの。
後から考えると、3週間で膵液漏が止まり大事には至らず、漏れ具合も丁度良かったのです。
義兄は膵液漏の事実を知ったときは、危うさを良くわっかていただけに相当心配してくれました。しかし、漏れがおさまり、冷静に考えてみるとむしろ吉ではないのかと思ったそうです。
まさに怪我の功名でした。