41.新たな試練 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年8月19日、再手術から4日目。
手術の傷の痛みは日柄もの。少し痛みが落ち着いてきました。
尿道のカテーテルを抜き管が1本減りました。この日、妻と次男が面会に来てスマホを持ってきてくれました。今まで何気なく持っていたスマホが筋力の衰えで鉛のように重いのです。もちろん寝たままで操作するのですが、腕を上げているのがつらい。長時間は耐えられません。
なんとか踏ん張ってメールなどを書いて、手術のことを知らせていた方に、やっと手術が終わったことを伝えることができました。みな無事を喜んでくれています。私も報告できて嬉しかったことを記憶しています。

8月20日、再手術から5日目。
この日は朝一番で採血。白井先生から言われたことは、水を良く飲むことそして、昼から流動食を開始するということです。
一歩ずつ前進している感じがします。
午前中、リハビリで歩行練習。血圧も良好だったので、廊下を出てから10メートルほど歩いてまた戻ってきました。午前中は、そのリハビリの疲れでまた昼まで眠っていまいました。そして、昼から流動食です。おもゆとスープ、オレンジジュース。ゆっくりと全て食べる事ができ、回復を実感していました。
午後は体を拭いてもらい、眠る。夕食も流動食。夜になるとまた傷が痛み始め、ロピオンを二回投与、朝方やっと痛みがおさまりました。

8月21日、再手術から6日目。
妻が妻の親友と面会に来てくれました。この日は昼から三分粥。
一口食べたところ便意を催し、合わせて痛みも。ただこの痛みは傷口の痛みとは違うもので、内臓、特に胃のあたりがキリキリと痛むような感じでした。新たな痛みが増えなんとも言えなぬいやな感じがしました。
午後は、レントゲン撮影のため車椅子で二階へ行ったところ、その後また痛み始め、麻薬系のオキノームを服用、点滴アセリオ注入し、痛みが和らいできました。硬膜外麻酔のピストンもしっかり押し込んで鎮痛します。
このころは、少し動くと痛みが襲うという状況で、動くことが怖かったのです。

平成27年8月22日、再手術後丁度1週間。
腹部の左の管から排出される液体が、ほとんどないことから管を抜くことになりました。右の管はそのままです。一歩前進。
しかし、その日の歩行練習は血圧が80程度までしか上がらず中止。一進一退です。

手術前は、順調に行けば入院期間は1か月くらいだろう、と言われていました。自分もそのくらいは覚悟していました。
しかし、ここまで術後は比較的順調と思っていましたが、そんなに世の中うまくはいきません。
ここからまた新たな試練が始まるのでした。