32.術前説明 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

手術に向けて栄養管理をしながら、早くもリハビリも始めました。理学療法士の齋藤さんと伊藤さんが担当です。
体力をつけるためエアロバイクのペダルを漕ぐこと5分。貧血の私にはかなりの運動です。それを毎日やりました。またベッドに横になった状態で手や足を少しだけ動かす練習もします。手術後ほとんど身動きが取れない状態でも、何らかの運動ができることを教えてくれました。これは、本当に役立ちました。
そして、平成27年8月10日、寺岡先生から家族、両親に手術の説明が行われました。手術内容、リスク、合併症など分かりやすく詳しく説明してくれました。腸は半分くらい取ることになる可能性があること、左の腎臓は腫瘍に巻き込まれていて腫瘍が剥がせなければ犠牲になること、相当の出血が予想されることなどです。寺岡先生は、「全部取ることが理想だがそれは開腹してみなければわからない。とにかく取れるだけ取る。」と力を込めて言ってくれました。
もちろん全員手術に合意し、同時に手術の成功を祈りました。ここまできたら引き返せません。8月14日の手術に向けた準備は着々と進んでいきます。
8月11日朝、手術前最後の食事を取りました。そして、首の右側に中心静脈カテーテルをセットしました。移植外科の矢嶋先生が15分くらいで一発で入れてくれました。
カテーテルとは体内に挿入する管のことです。点滴や静脈注射を行うために、鎖骨や首、太ももの付け根にある血管から管を挿入し、この管の先端が心臓近くの太い血管(中心静脈)に位置させます。ここから高カロリーの輸液などを投与します。投与する入口が複数あり一度にいろいろな薬剤を注入できます。
同級生のH君は、整形外科の診察や手術で忙しいなか、頻繁に病室に顔を出してくれ、手術前、ややもすれば不安になりがちな私を元気づけてくれました。
8月14日の7手術に向けカウントダウンが始まりました。