26.突破口はあるか? | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年7月18日、アルブミン点滴と輸血を3日間して退院した次の日、熱海病院のH君に電話をして、これまで状況を説明しました。最後の望みの分子標的薬ヴォトリエントは2錠から3錠に増量したものの効きがなかなか確認できない。7月21日から仕事に復帰することが決まっているが、その後でも構わないので、腹腔内脂肪肉腫の手術の実績のある移植外科の寺岡医師に診てもらうことは可能か。
そんなやりとりをしました。身体的にも限界に近づいているようで、なんとか突破口を見つけたい。そんな気持ちで電話をしました。
H君は状況を察していたのですぐに動いてくれました。義兄からCTなどの画像データを入手して、寺岡医師と移植外科の2名の医師とで検討してくれました。問題となっている血管の細部についても良くみてくれていました。
移植外科の医師達は、血管がらみの厳しい手術もこなす技の持ち主であり、診療科を越えて手術の立ち合いをしてくれる、心強い方々であるとH君から聞いていました。H君自身も彼らに助けられたこともあると聞きました。
手術の可能性はゼロではない。そう思いH君からの電話を待つことにしました。