27.職場復帰 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年7月21日、職場復帰しました。3か月以上も休職していた者に会社が配慮してくれたことに感謝しました。
会社には、これまでのことをありのままに伝えました。手術は不可能と言われ薬で治療をしていること。そして、万一、手術の可能性がでてくることがあればその時は申し訳ないが、また休職するかもしれないこと。
通勤ですが、これが一苦労です。電車での通勤の際、まず階段が大きな障壁です。ほとんどの駅にはエレベーターかエスカレーターが設置しているものの、一部乗り換えの際にどうしても階段を使わなくてならないところもあります。杖をつきゆっくりと階段の端を上っていきます。幸い朝10時出勤なので殺人的なラッシュではありません。そうは言っても人が多く怖さを感じることもしばしば。
会社に着けば少しはホッとします。デスクワークですが、長く座っていることがつらくなってきます。それでも、鎮痛剤を飲みながらお腹の張りに耐えつつ久しぶりの仕事をし始めました。初めて着任する部署で不慣れなところもありますが、周りの方々は暖かく迎えてくれました。
7月23日、職場復帰3日目。熱海病院のH君から連絡が入りました。「7月28日に入院してほしい。必要な検査をして手術が可能か判断する。とりあえず1週間程度。」とのことでした。
これまでのことがあるので、大きな期待は禁物です。しかし、わずかながらそして今度こそ小さいけれどしっかりとした明かりが見えたような気がしました。
翌日、会社に行ってそのことを伝えました。まだ手術できるかどうか分かりません。あくまで検査入院です。復帰してわずか4日目でまた1週間の休暇を取ることになりました。