19.フェイスブック | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

生検の結果は、入院中に分かりました。一時「腹膜偽粘液腫」との疑いがありましたが、結局、病理診断は高分化型の脂肪肉腫ということになりました。
また、振り出しに戻りました。
痛い思いをして開腹し検査したのに、この結果か。むなしい気持ちで退院した後、また自宅療養です。
会社にも事の経過を連絡しました。家にいても仕方がないので仕事に行きたいと人事部の担当の方に話しましたが、このような状況では雇用する側も勤務許可を出すことができないとの回答でした。
段々と腹部の張りが厳しくなっていくものの、普通の生活はできます。そこを何とかできませんか、と言ってもやはり無理。仕方がありません。
治療も進まず、会社にも行けずという八方ふさがりです。
そういう状況でも妻からは会社に行けなくとも規則正しい生活を送るよう言われていましたので、できる限り以前のようにせっせと図書館に通っていました。
そんな時、フェイスブックからある情報が送られてきました。高校の3年のクラスのフェイスブックのグループを作ったNさんからのメッセージでした。同級生のH君が熱海病院で整形外科医として活躍しており、近々講演会をするとのこと。講演内容を見ると題名は「骨軟部腫瘍の検査と治療」。H君が整形外科医であることは知っていましたが、骨軟部腫瘍も専門だとは知りませんでした。これは、一度連絡して相談に乗ってもらおうと思いすぐにフェイスブックでメッセージを送りました。平成27年5月21日のことでした。