インフルエンザ陽性3名 |     おび内科・漢方クリニックのブログ

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       鎌倉で内科、漢方、胃カメラ、大腸カメラのクリニックをしています。診療の合間につれづれなることを発信していきます。

みなさんこんにちはニコニコ

今日はクリスマスイブですね。

12月21日から今日までに、インフルエンザA型陽性の患者さんを3名、診察しました。

流行に備えてください!!

いずれの患者さんも、2、3日微熱、倦怠感を感じたあと、急激な高熱を発症されていました。

3名中、2名はワクチン未接種の方でした。

一名の方は私のクリニックを受診する前に、別の医院でインフルエンザの検査を受けたのですが、陰性でした。



発症初期にインフルエンザの検査が陰性になる事をよく経験します。

したがって、検査が陰性でも患者さんの生活や行動上の変化、障害が大きいと感じたとき、私はインフルエンザと考えて治療することにしています。

ただし、インフルエンザの確定診断が得られないのに、インフルエンザの薬を処方することを悩むこともあります。

その時は麻黄湯を3日分ほど処方します。

麻黄湯は初期のインフルエンザに有効であることが知られています。


麻黄湯を2、3日服用する間に、38度を超える高熱がでたら、受診していただき、再度、インフルエンザの検査を行います。

そこで、陽性となれば西洋薬を処方します。



病院によっては、インフルエンザ検査陰性だと、対症療法しかしてもらえないことが多いのですが

麻黄湯の処方を検討してもらえるかどうか、相談してみてください。

注意:あくまでも、処方薬の選択は医師の専権業務です。麻黄湯が適さない場合もありますので、診察を受けた医師の指示にしたがってください)

解熱剤にはない、抗ウイルス作用が期待できますので、いくばくか早く良くなると思います。

麻黄湯を飲んで、インフルエンザを治すときの注意を申し上げます。

①麻黄湯(顆粒)はお湯に溶かして飲んでください。

②麻黄湯を服用後はたくさん着込んで、部屋を暖め、じわりとひと汗かくように過ごしてください。

③温かいスープや汁物をのみ、体の中から温めることも必要です。

薬を受けとるときに、漢方に詳しい薬剤師さんに説明を受けてください。



いよいよ週末にかけて、寒波がやってきます。

まだ、まだお仕事がある方もいらっしゃると思います。

マスク、手洗い、マフラー、コート、湿度60%

を守って対策なさってください。

皆さまの休暇がインフルエンザに奪われないようお祈りいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました音譜