みなさんこんばんは
今年もあと10日ほどになりました。
しかし、世相をうかがうと、来年は良い年が来ると思っている方は少ない状況です。
消費税の増税にまつわる混乱。
米中貿易戦争の不透明な行く末。
外国人労働者受け入れ体制の不備。
本当に不安な年になりそうです。
そんな空気の中で
今回は
「色々な事が不安で眠れません。お薬を飲んだ方がいいでしょうか？」
と題してお送りします。
私たちは諸行無常の現世に生きており、明日はどうなるかわかりません。
すると、良くない事が起きるのではないか、うまくいかないのではないかと想像し不安を覚えます。
そして、その不安が風船のように大きく膨らむと、不眠となり心身を病んでしまう結果となります。
一時的に、睡眠薬や精神安定剤といったお薬で脳と体を休ませれば、膨らみ続ける不安をしぼませることはできます。
しかし、不安の元を断たなければ、再び膨らんできます
では、どうしたらいいのでしょうか。
まず、皆さんに気付いて頂きたいことは、不安という風船はご自分がつく「ハアーだめだ」という溜め息が大きくしているということです。
逆に
「明日はどうなるかわからない、だからこそ自分の気持ちの持ちよう、行動で変えられる」
と信じてください。
鏡に向かって、楽しかった事、嬉しかったこと、面白かったことを思い出して
思いっきり「ワッハッハ」と笑ってください。
その時に、吐く息は希望という風船を膨らませてくれます。
私達の祖先は2000年以上にわたり、多くの災害や戦争や困難のなかを生き抜いてきました。
2018年に生きる皆さんは、強く、たくましく生き抜く血を受け継いだ、栄光の歴史を紡ぐ末裔です。
かならず、明日を良い日にできるはずです。
どうぞ、ご自分の未来を信じ、希望という風船をいっぱいに膨らませてみてください。
その時、不安は消えているはずです。
といったものの、それでも不安が消えない方もいらっしゃると思います。
まず、あなたの人生はあなたが作る手料理だと思ってください。
いまは、将来の不安、お悩み、お辛いことがたくさんあって、美味しい人生と感じないかもしれません。
でも、これからさらに作りこんで、最終的においしい人生だったと、思えればよいのではないでしょうか？
・「同期のあの人に比べて、私の人生は味が落ちる」
という劣等感にさいなまれるのではなく
・「あのとき、選択を間違えたために、いま不味い人生を味わっているんだ」
という後悔を引きずるのでもなく
いまから、ご自分の人生の味わいを美味しくしようと前向きに考えてみてはどうでしょうか？
1980年ごろの日本には「美味しい人生の作り方」というレシピがあったように思います。
勉強をがんばり
一流大学に入学し、一流企業に勤め
良き伴侶をえて、家庭を築き
子供に英才教育をほどこし、一流大学に進学させ
マイホームを建て、昇進し
高額な退職金と企業年金で
かわいい孫の顔をみながら、老後を安泰に暮らす
そういう、美味しい人生の作り方というレシピ＝方程式がありました。
しかし、2018年の世の中を見渡してどうでしょうか。
この方程式がまだ通用するのは公務員の方だけではないでしょうか。
民間では一部上場大企業がばたばたと倒産しています。
ちなみに、病院やクリニックの倒産件数は過去最高でした。
これは、もう通用しないレシピなのです。
たぶん、みなさんは、お気づきですね。
私も最近ようやく気が付きました
誰かがつくった、美味しい人生の作り方というレシピはもういらないよ
という話です。
自分の人生の味付けをどうするかは、自分で試行錯誤して作っていけばいいのです。
とりあえず、人間は水と空気と食べ物があれば生きていけます。
人生を作るのに最小限必要なものは水と空気と食べ物です。
簡単ですね。
それを鍋にいれて、ぐつぐつ80年ぐらい煮込むわけです。
途中で、進学、就職、結婚、子育て、転職、介護、老後
といった具材を加えて味付けしていきます。
どの具材をどの程度、いれるのか
薄味にするのか、濃い味にするのか
すべて、ご自分で決めてよいのです。
自分がおいしいと思えば、良い人生だったといえるのですから。
途中で失敗したと思っても、人生を作りこむ手を止めさえしなければ
すくなくとも今より美味しくなるはずですよね
最終的に他の人がまずいと言っても、ご自分が美味しいと思う味に仕上がってくれたら
それで、いいんじゃないでしょうか。
人のレシピをまねても、自分が美味しいと感じない人生では意味がないからです。
不安や悩みが消えないとき、真っ先に出すべき答えは
すばり
あなたの人生において、一番おいしいと思う味は何かを決めてください
という結論になります。
地位や名誉やお金を美味しいと思うのか
家庭円満を美味しいと思うのか
歌でひとを喜ばせることを美味しいと思うのか
昆虫について誰よりも詳しくなることを美味しいと思うのか
無限に回答があるはずです。
それが決まれば、迷いがなくなり、あとはご自分で不安を解消できるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました
おまけ
患者さんより、めだかを分けていただきました。
新しい兄弟が増えたので水槽を大きくし、水質浄化装置も設置しました
